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 インドア・プレーンに使われる小容量リチウム・ポリマ電池の種類も増え、使い勝手の良い充電器が求められるようになってきました。

 その要望にぴったりなのが切り替え式の充電器LPC10150LPC30450です。こちらは4個のスイッチで充電電流を15通りに切り替える方式です。

 切り替え式充電器以外では、充電電池にあわせて充電電流を設定したトリムポットを充電器にセットして充電する方法が一般的です。

 それぞれの電池にあわせたトリムポットを用意しておけばよいのですが、つい手元にあるトリムポットの抵抗値を変更して電池を充電することがしばしばです。そのような使い方をしていると、毎回充電する電池にあわせて抵抗値を確認したり設定しなおさなければなりません。

 そこでもっと簡単に充電電流を管理できないか検討した結果、現在流通している電池それぞれにあったプログラム抵抗を用意すればよいと気づきました。

 プログラム抵抗は1608サイズのチップ抵抗にしました。このプログラム抵抗を2ピンのピンソケットにはんだ付けして、そのプログラム抵抗ユニットを充電器にセットすれば簡単に充電できます。


 2ピンのピンソケット頭部にチップ抵抗を載せてはんだ付け


 完成したプログラム抵抗ユニット


 従来のトリムポットとの比較


 電池に合わせて用意したプログラム抵抗ユニットにラベルを貼っておくと便利


 LPC1に10mAh用のプログラム抵抗ユニットをセットしてUSBポートから充電中の様子


 今回は10mA、20mA、30mA、50mA、60mA、70mA、90mA、130mA用のプログラム抵抗を用意しました。このプログラム抵抗はLTC4054L-4.2専用です。

 2ピンのピンソケットは20ピンなどからカットして使います。入手が困難な場合はこちらに用意してあります。

 エレキジャック 2007年 08月号 [雑誌]の付録についてくる充電器の基板とLPC30-EJを組み合わせると30mAh専用の充電器を作ることができますが、上記のプログラム抵抗ユニットを使うことで10mAhから130mAhまでリチウムポリマ充電器にグレードアップすることができます。LPC30充電器も同様に改造することができます。


LPC30-EJについている5.1KΩ以外のパーツをはんだ付けする


2ピンのピンコネクタを基板面からはんだ付けして裏側に飛び出した足をカット


ピンコネクタにプログラム抵抗ユニットをセットした様子


携帯電話のACアダプタを電源に使った充電器の完成


コメント ( 7 ) | Trackback (  )
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コメント
 
 
 
アナログ (kobara)
2007-09-08 01:01:01
この抵抗の変わりに大きなボリウムを取り付けて
目盛りを書いておくというのはどうでしょうね?
アナログ式で.....
 
 
 
電流値 (kitutuki)
2007-09-08 23:01:25
わたし達は、エレキ本ふろく基板で組上げて使用していますが気になるのは何時まで経ってもLEDが暗くならないので試しに電流を計ってみましたら30mAh設定で25mAhしか流れていませんでした。tokoさんの実験画像の様に30mAh丁度にならないのですが・・・不思議です....
 
 
 
充電電流 (toko)
2007-09-08 23:26:25
kitutukiさん、何時まで経ってもLEDが暗くならないというのはどのぐらいの時間のことでしょうか。

たとえば30mAhのバッテリを30mAの電流設定で充電すると、理論的には最大1時間で充電が完了します。
ところが充電IC(LTC4054L-4.2)は充電の途中から定電圧充電に切り替わるため、充電の後半では30mAの電流は流れず徐々に少ない充電電流になります。
したがってほとんど残量のない電池を充電した場合で、充電時間はおよそ1時間半ほどかかります。

30mAの充電電流設定で25mAしか流れないということですが、上記の理由で少ない電流値になっていることが考えられます。

それと文面で"30mAh"、"25mAh"と書かれていますが、末尾に"h"を付けると容量表示になりますので念のため。
 
 
 
アナログ (toko)
2007-09-08 23:33:09
kobaraさん、アナログボリュームでもよいと思うのですが、トリムポットの場合もボリュームの場合も設定のわずらわしさがあるので、このような方法を考えました。
 
 
 
確認 (kitutuki)
2007-09-09 10:15:22
tokoさん、ご指摘ありがとう御座います。充電時間はご説明どうりに1~1.5時間で安全の為にタイマーセットで行っていましたが昨夜に容量を測ってみましたら30mAh近く入っていましたので

>充電の後半では30mAの電流は流れず徐々に少ない充電電流になります。

の状態なのかもしれませんね.....

追伸:
それから充電の抵抗値は、使用バッテリーが通常2~4種類ぐらいなのでわたし達は、固定抵抗を抜き差しする方法で使用しています。(今後は、ワンアクションで切り替える方法にグレードUPする予定です)
 
 
 
40.80mA (kobara)
2007-09-10 19:49:03
ついでに40mA用と80mA用も用意していただくと、ロータリーswやディップswを使った充電器にも便利かも知れません。
 
 
 
Unknown (石川)
2007-09-15 09:35:23
私は普通サイズのカーボン抵抗を使ってます。1/8Wの抵抗を縦に使えばチップで無くても行けますね。チップが入手困難な場合はこれで対応したらいかがでしょうか?。
 
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