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 ギターサークルの仲間からクラシックギターの弦高調整の依頼を受け、ASTURIASギターを預かりました。


預かったギターの6弦12フレットの弦高

 預かったギターは弦長630mmのもので、6弦12フレットで弦高が約4.6mmでした。一般的に量産ギターは弦高が高めになっているものが多いようです。ネックの反りもないのと、サドルとの高さに余裕があるので、弦高を下げても問題ないと判断しました。

 6弦12フレットの弦高を0.6mm低くして4mmにするには、ナットから12フレットまでの距離のちょうど倍の位置にあるサドルを、1.2mm低くすればよいことになります。


外したサドルの底部にマジックを塗布

 外したサドルの底部をマジックで黒く塗り、底部から1.2mmにケガキ線を入れてヤスリで削ります。削り面がサドル側面に対して直角になることと、直線になるように注意します。


調整後の6弦12フレットの弦高


調整後の1弦12フレットの弦高


 6弦12フレットの弦高が約4mmに、1弦12フレットで弦高が約3mmなるように、何度かサドルを外しては削って弦高調整を完了。これで大分弾きやすくなりました。

 もう少し弦高を低くしても大丈夫そうです。またナット側の高さも調整すると更に弾きやすくなりそうですが、預かったギターなのでここまでにしました。
 
 今回のような弦高調整には、何度も弦を緩めたり張ったりするので、ストリング・ワインダーがあると便利ですが、今回預かったギターの糸巻きつまみが少し大きかったため、自作のストリング・ワインダーは使えませんでした。


最初に作ったストリング・ワインダー


現在のストリング・ワインダー

 弦を張り替えるときのトルクがそれほど必要ないことが分かり、現在はハンドルの位置を糸巻きつまみのセンター寄りに移動して、より安定にした操作ができるようにして使っています。

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ミリ単位の綿密な作業に・・・ (gonn)
2011-05-21 22:19:47
ギターの音色に憧れてサークルに入会させて戴き13年余り経ちますが、自分のギターの弦高が高いかどうかもtokoさんに指摘されるまで気にしませんでした。

確かにとても弾きやすくなりましたし、自分のギターに愛着を感じる半面、未熟な弾き方で「本当は良い音色が出るのに、ギターさんゴメンネ!」と、今更ながら申し訳ない思いです。

tokoさん色々と有難うございました。
 
 
 
ギターは弾きやすさが大切 (toko)
2011-05-22 09:48:20
ギターを練習する上で、音色は勿論ですが、弾きやすさもとても大切だと思います。

少ない労力で弦を抑えられれば、かなり練習も楽になるはずです。

とは言ってみたものの、自分の左手はいまだにタコだらけ。これって練習の仕方が悪いのかも。よく脱力っていうけど、まだまだ力づくで弦を抑えているっていう感じです。
 
 
 
弦高の標準は? (松木 登)
2013-10-05 15:34:06
僕の持っているギター(加納木魂作・630ミリ)の12Fの6弦の弦高は4ミリなのですが、少し高いように感じています。弾き易い弦高の個人差はあるでしょうけれど、標準はどのくらいなのだろうと思い、質問して見ました。宜しくお願いします。
 
 
 
適切な弦高について (toko)
2013-10-05 17:39:22
松本さん、適切な弦高はギターによっても、弾き手の弾き方によっても違ってくると思います。
一般的にネックに反りがなければ、サドル側を削ることで調整できますが、ナット側での調整も必要な場合があります。
どうしても調整してみたい場合は、交換用のナットとサドルを用意してやってみるとよいと思います。
 
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