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 UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)(ユーアート)をしらべてみると、「パソコンのシリアルポートなどに使われる通信回路で、コンピュータから送られてくるパラレル信号をシリアル信号に変換したり、周辺機器から送られてきたシリアル信号をパラレル信号に変換したりする」とあります。

 インドアプレーン関連でUARTを使う機会があるのかどうかわかりませんが、とりあえず動作テストだけしておこうと思いこちらのプログラムを参考にさせていただきました。

 ノートPCにはRS232Cポートがないので、以前秋月電子で買ったUSB・シリアル変換ケーブルを使うことにしました。さっそくVistaのUSBポートに接続したところドライバが見つからないということで、こちらからVista用のドライバをダウンロードしてインストールしました。問題なくCOMポートとして認識されるようになりました。

 PCとPSoCマイコンボードがつながりましたが、PC側にマイコンボードとのデータ通信をするためのソフトが必要です。そこで最初にVistaに搭載されているTelnet(使うための設定が必要)を試しましてみました。

 しかしTelnetではCOMポートに接続できません。Web検索ではTCP/IP通信のソフトなので、シリアルポートでの通信は行なえないということがわかりました。

 いろいろ調べてTera Termを使ってみることにしました。さっそくダウンロードしてインストール(スモールを選択)しました。現時点での最新バージョンはv4.62。あらかじめUSB・シリアル変換ケーブルをつないでからTera Termを立ち上げるとシリアルポートが選択できるようになりました。



 端末の設定でローカルエコーにチェックを入れました。他はデフォルトのままです。



 UARTはデジタルブロックを2個使います。今回は8ピンのCY8C27143-24PXIを使ってみました。



 UARTの入出力ポートはP0[2]を入力、P0[3]を出力に設定しました。



 設定したポートに合わせて配線します。黄色の配線がUART入力、橙色の配線がUART出力、赤色の配線はPSoCへの電源プラスです。GNDは基板から供給されています。



 UARTを使う場合、伝送用のクロックはビットレートの8倍の周波数を与える必要があるので、今回テストする38400bpsの場合は38400x8=307200Hzのクロックが必要です。

 PSoCのGlobal Resoucesで24MHz/6=4MHz/13=307692Hzとほぼ近いクロックに設定しました。



 UARTのプロパティはデフォルトのままです。ビルドしてPSoCにプログラムを書き込み、Tera Termを立ち上げてシリアルポートを選択してからPSoCの電源をONしてみました。


 
 文字化けしています。これはTera Termのシリアルポートがデフォルトで9600bpsになっていたためとわかりました。



 そこで今回のPSoC側のボー・レートに一番近い38400bpsに選択しなおしました。



 今度は無事通信できました。画像上の2行はPSoCから送られてきたもので、その下はPCから1文字打ち込んではEnterキーを押したときのエコーです。



 今回のmain.cプログラム



 ということで今回はUARTの動作確認でした。

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コメント
 
 
 
UART (kojima)
2009-06-13 21:17:55
すぐに思いつくところでは、自作赤外線送信機で設定値などをPCにバックアップしたり、逆にPCに保存したあった設定値などを送信機に送り込む場合に使えます。PSoCではなくDSPICを使った送信機の話ですが。

あとは赤外線送信機と受信機の間をデジタル化(PCM化)する場合にも使えるのでないかと思いますが、この場合は38kHzとかで変調するとか、"1"の時のパルス波形は○○で、"0"の時のパルス波形は××でといった信号の加工をおこなう回路をPSoCの中に組み込めるかどうかが鍵になりそうです。


どんどんPSoCを使いこなしていらっしゃる様子で、
毎日ブログを拝見するのが楽しみです。
 
 
 
WirelessUSB (toko)
2009-06-16 00:26:33
kojimaさんコメントありがとうございます。
目標はWirelessUSBを何とか動かせるようになりたいんですけどまだ遠いです。
少し前のKojimaさんの記事を読ませていただきましたがその後はどうなさってますか?
 
 
 
RE:WirelessUSB (kojima)
2009-06-21 15:09:36
実は、電波法関係でクリアしなければならない問題がいろいろあるということで少しやる気がなくなって止まってました。(趣味でやっているのに、許認可関係でいろいろお金がかかりそうだったので)
その後、4月頃のトランジスタ技術誌でアマ無線局の設備として申請するということが出ていたのを見て、「その手があったかぁ」と思いました。それで色々調べているうちにアマ無線の試験がやたらと簡単になっていることに気づいて今度はそっちが気になってしまい、脇道に逸れています。

アマ無線の免許は元々電話級(現在の4級)を持っているのでそれでも実験は可能なのですが、1級のレベルが昔の3級(さらに昔の電信級)並になっていたので、やってみようかな・・・・と。

要するにPRoCの方は完全に止まったままです。
市販の2.4GHzがあるし、赤外線でも455kHzにすればマルチチャンネルできるし・・・・・・。

 
 
 
電波は面倒ですね (toko)
2009-06-21 19:11:13
Kojimaさんのおっしゃる通り、問題多いですね。
アマ無線局の設備としてなら・・・とどこかのウェブで私も見た記憶があります。
古いのですが私も電話級の免許を持っているので、そのほうで何とかなるとよいのですけど。

とりあえず2.4GHzをいじり始めました。
わからないことがたくさんありますが、いろいろ教えてください。
 
 
 
PRoCとアマ無線 (kojima)
2009-06-21 22:37:47
tokoさんもアマ無線の資格をお持ちでしたか。
データ通信は「電信」ではないという扱いだそうで、電話級(現4級)の資格でも大丈夫なようです。

部屋の中をひっくり返してトランジスタ技術誌を探してきました。

今年の5月号(4月発売号)の223ページから「62.5kbpsのDSS無線IC PRoCを使ったリモコン・スイッチの製作」という記事が掲載されていました。この中で具体的にどのような仕様にして保証認定を受けたかについて説明されていました。

>とりあえず2.4GHzをいじり始めました。
>わからないことがたくさんありますが、いろいろ教えてください。

こちらこそよろしくお願いします。


 
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