降って来るもの

写真と散文とぽえむ

ko.to.ba.たち

2020-01-17 22:27:38 | 詩19

        ko.to.ba.たち

 

ko.to.ba.たちの

 何が翻訳される?

 何が変換される?

 何が通信される?

ko.to.ba.たちの

 何を抽出し

 何を元素にし

 何を言伝られる?

ko.to.ba.たちから

 何を獲得できる?

 何の恩恵を受ける?

 何を育める?

ko.to.ba.たちへの

 恩返しは何?

 御供えは何?

 乾杯の言祝ぎは何?

ko.to.ba.たちの前で

 首傾げるのはdare?

 訝しんでるのはdare?

 掌を合わせるのはdare?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ふるさと行-サザンカ-

2020-01-17 07:10:27 | ふるさと

      ~~~ヾ(^∇^)おはよー♪

 

 曇天。ぼんやりと明るい風景は、如何にも寒中の所在なさを伝えるようにじっと鎮まる。正月十七日、金曜日の七時十四分。リビングから孫の声が聞こえて、いつもの日常の一日の朝が滑り出す。

 ふるさとの山河に散り敷いた落ち葉たちが、次第に色を変えて土色に近付いてゆき、軈て大地に融け出そうとする冬とふ季節。あれは何時だったのか?暫く時間が経過すると、心の中を”恋唄”が流れ始める。”帰って来いよ!!”と、そのメロディーに載せて恋文が届くのだ。

 寒中の真ん中で静かに佇む生まれ故郷へ。現住所と五度も気温差が有る生まれ育った場所へ。標高六百メートルの在所へと国道を逸れると、九十九折の上り坂を林間を縫って十分近く登り続ける。急に拓けた場所に張り付くように、今話題のTV番組”ポツンと一軒家”のように、山懐にひと塊りの”ポツンと一在所”があるのだ。

少し開けたところに出ると、木々に囲まれた狭い田圃が・・

ぐるりを害獣除けのトタンが・・

家のそばには神と仏が

樫の木の前のお地蔵さんと、榧木の前の「山の神さん」が仲良く祀られている。

 伊勢街道をひとが行き交っていたころから、故郷の我が家は村人からは、親しみを込めて『やまんかみ』と呼ばれていたのを思い出す。

 村を通り抜けた少し先の石割峠を越える”お伊勢参り”の旅人は、日暮れるとわが村に宿をとったと云う。長い間、村中ではその屋号で彼方此方の家を呼びならわしていたのだ。曰く、「大文字屋」「橘屋」「中屋」「今出屋」の如くに。

山間の夕暮れは早い。午後三時を回れば、太陽は木々の梢の上に差し掛かるのだ。直に昏くなる。

見る人とてない、褒める人とていないふるさとにも”サザンカ”は孤高に咲く。健気に花開く。

01/17 07:54 まんぼ

 

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする