降って来るもの

写真と散文とぽえむ

遣心使.Ⅰ

2020-01-31 14:30:04 | 詩19

       遣心使.Ⅰ-hissuのもの-

 

人生にとって必須のものは

恐らく数えるほどにしかなくて

大方の人間は

その無駄を拾っては捨てている

 

生きる途上で

一番大切なものは何か?は

恐らく右往左往し

定まらぬ視線の行先のように

明確な像を結ばない

 

イノチを永らえるのに

如何すれば最適か?は

恐らく死者に訊ねるしかない

 

数学者に要り様なのは

puzzleのような一連の方程式

哲学者が求めるのは

spiritの無限に広がる宇宙

poetが書くのは

何時でも日常を剥がした日常の事

 

我ら数多の凡庸が身に着けるものなど

それぞれが手にする

tissue-paperのようなものだ

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