Sweatを
禍いも福も
いつでも無の身中から
奇蹟のように生まれる
人類が無の彼方で祝福を受けて
誕生したように
禍福は螺旋模様を繰り返しながら
あらゆる種の
イノチの命運を定めてゆくのだ
法則はないけれど
罰則はないけれど
その掟には抗えない
この先の遙か遠くの視点では
Homo sapiensの存在した痕跡など
きっと、木簡の一行分にも足りないかも知れぬ
それでも僕等は
選ばれた民としての誇りで
それぞれに汗を掻くしかない
その一滴が生きた証になり
それが木簡を腐食させない
土壌の土のひと粒になる