言彫師
言葉が取り出せるものは
きっと無限大
コトバが創造できるものは
きっと縦横無尽
KOTOBAが血を滾らせるのは
きっと宿るinochiのせい
ko.to.ba.を扱えるのは
きっと一つの選ばれ
それ故、襟を正し、真摯に、神妙に
その奥義を極めねばならぬ
その役割を全うせねばならぬ
例え
ひと言、一行、ひと想いの
緩みも許されぬ喫緊の
言語の淵に佇んで
言語の魂の発情を知る
百万の言葉の響きに
百万通りのイノチの意味を
僕はそういう僕でありたい
晩成に近付いて更に
僕のイノチの鑿は
言語を彫り出す言彫師として在ったと
細やかに宣言できる
そういう僕の生き様でありたい