goo blog サービス終了のお知らせ 

降って来るもの

写真と散文とぽえむ

イノチの糸を

2017-06-16 06:18:06 | 

        イノチの糸

 

なぜ惹かれるのか?

きっと

それが心に叶うからに違いない

渇きを癒す水脈のように

疲れを除く彼女の掌のように

ココロを結ぶアナタの丸文字のように

遥かなる道程に立つ

 一個の毅然とした目印のように

イノチの音を響かせる柔らなpumpのように

ディープブルーが醸す

 神秘の”これから”のように

orangeの三日月が明示する美しい明日のように

沈黙のしじまにつぎつぎと胎動する

 新しい陣痛のように

 

見えないものを見て

聞こえない音を聞き

形ない愛しさを抱えて

姿ない幸福に歓喜する

俺は

この束の間も

イノチの糸を編み込んでいる

確かに!!

*06/16 06:18:06 万甫

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

特効薬

2017-06-16 05:54:05 | 

          君の詩を!!「特効薬」

 

21時に2階に上がった病み上がりの”あひる組”が

無事に寝息を立てて

やっと傍から離れられるようになった

パパとママが

いそいそと君を迎えに来てくれるまで

少し長く時間が経った

 

表情の変化を慈しんだり

君の胸の鼓動を

僕の胸で聞く愛しさに身震いしたり

君の温もりが

僕の心身を温めてくれる実感に

 感極まったりしていたけれど

ふと

まだ来ないのかな~

心の片隅にそんな想いが巣食ったときに・・

不意に

君が笑った!!

声を挙げて二度も

 生後一ヶ月と十日の君が意図したものじゃないだろうけれど

嬉しかったよ爺ぢいは、蒼唯!

腰の痺れも腕の凝りも

あっという間に掻き消えた

まさに、特効薬だったよ

*06/16 05:54:05 万甫

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

卒業

2017-06-16 05:36:05 | 随想

          卒業

 

六つ目の爺ぢい記念日を貰った記憶に残る一年を今日で卒業する。

八ヶ月程も経過すれば、七つ目の記念日を貰えるかもしれない”約束された幸福”で、懐の温かいまま無事に卒業できそうな案配の一年なのだ。

重ねてきた年月ゆえの自覚を伴う衰退を思い知らされたり、膨大な量で堆積した月日の重さから、まるで遠雷のように、心身の彼方此方で軋む音が派生したりもした。

或いは反対に、その重量の一期一会に濾過された幾時代からのmessageのように、その幾層もの重なりの間から絞り出されるエキスがイノチの滴のように僕に降ってきたりもした。

何時でも、何時までもきっと、何処からきて何処へ向かってゆくのか不明の旅人の一人に違いないけれど、幸いにも僕は幾らかの足跡を残せて(そういう自負があって)きたので、過去を検索できる”幸せな作業時間”を持つことが出来ている。

時折に其処へ回帰しては物語を読み、昨日と今日を往来しては今日と明日を思索する。

そうして、そのように三世を味読しながら、何に出合える明日であるのかを、生まれたばかりの赤子のように、希望の煌めきだけを見詰めながら暮らしてゆけたらいいと夢想している昨今ではある。

2017 06/16 05:36:05 まんぼ

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする