彼岸の入りを一日後に控えて書き始めた”由縁”の、その全てのご先祖様に報告すべきトップ記事は、やっぱり女房との”縁故”の他にはない。折しも、お彼岸の初日に36度目の結婚記念日を迎えた。もはや静寂の細やかな記念日と成ってはいるが、振り返るたびに、何度目のその記念日にも僕はこんな風に想っては感謝するのだ。
何の不足もなく、何の瑕疵も何の後悔も、たった一度の歯軋りもした記憶がないこの巡り会いの有り難さ。これ以上の幸せな邂逅は有るのだろうかと想える(女房の感慨は代弁できないけれど)程なのだと。
僕は彼女との出会いのお陰で3人の子に恵まれ、6人の孫を持てる極上の爺ぢいにもなった。これ以上の幸運はないだろうと断言できる。その上で、僕は自身の熟成の為に様々な縁の糸を心身に巻き付けて来たのだ。揺るぎない連れ合いとの堅い芯の上に。
四方八方に結ばれた縁故の由縁を、僕のイノチの曼陀羅を織り続ける糸にしながら、限りある身を燃やしてゆきたいと思う、此れからも。寂しい小火のようにではなく、輝き燦めくスターマインのように・・。
奇蹟の不思議で結ばれた幾足りの縁の人の胸に、一本の糸のように、耀き流れる星のような光跡を曳いて・・。そのように此の現世を移ろってゆきたいと・・。
*2017 03/18 05:55:05 まんぼ