中国共産党では、全知全能の神は習近平様一人である。習近平の発言、指令はすべて絶対的に正しい。なにせ、神様なのだから絶対に間違うことがないのだ。
まあ日本共産党の志位和夫も同じだから、23年間も「集中民主制」の名の下で独裁を続けていられる。
元を正せば、1875年に共産主義の神様であるマルクスが、「ゴータ綱領批判」のなかで、
「資本主義社会と共産主義社会とのあいだには、前者から後者への革命的転化の時期があり、その途中における政治上の過渡期においてはプロレタリアートの革命的独裁以外はありえない」
とした記述を、レーニン以来、コミンテルンが絶対視し、共産党の独裁利権を正当化する目的で、世界中の共産党が取り入れた「一党独裁」という名の理屈から来ている。
これは、共産主義独裁政権にとっては、至上の便利さを持った屁理屈で、共産党を絶対視し、独裁を正当化するために、なくてはならない「信仰」である。
それはキリスト教徒がイエスの言葉を絶対視する宗教的信仰と同じ質のものだ。
今回は、そのエラーイ神様である習近平が、キリスト教新約聖書の改竄を指示し、中国で使われる新約聖書をすべて習近平編集版に変えているのだという。
私は、記事を読んで抱腹絶倒してしまった。あんまり面白すぎるので、少し古い記事だが、ぜひ紹介しないわけにはいかない。
中国の大学出版社、教科書で聖書を改ざん引用 イエスが女を殺害と記載 2020年9月30
https://www.christiantoday.co.jp/articles/28565/20200930/chinese-textbook-distorts-bible-describing-jesus-stoned-woman.htm
中国の電子科技大学出版社が、中等職業訓練学校用の教科書『職業倫理と法』で新約聖書の一節を改ざんして引用していたことが明らかになった。
イエス・キリストが「私も罪人」だと言いながら、女を石打にして殺害した内容に書き換えられていた。カトリック系のUCAN通信(本部・香港)が22日、報じた。
UCAN通信(英語)によると、引用があったのは新約聖書のヨハネによる福音書8章の一節。
ユダヤ教ファリサイ派の人々が、姦通の現場で捕らえられた女をイエスの元に連れてきて、モーセの律法には「石で打ち殺せ」と書かれていることを指摘しながら、イエスに考えを尋ねる場面だ。女を赦(ゆる)すように言えば、律法に逆らうことになり、殺すように言えば、イエス自身が教えてきたことと矛盾することになる。
これに対してイエスは、「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい」と答えた。すると年長者から順に、集まっていた人々は皆立ち去り、イエスと女だけが残された。『職業倫理と法』でもここまでは正確に引用されている。しかし、その後のストーリーが大きく改ざんされていた。
聖書では次のように記されている。
イエスは、身を起こして言われた。「婦人よ、あの人たちはどこにいるのか。だれもあなたを罪に定めなかったのか。」 女が、「主よ、だれも」と言うと、イエスは言われた。
「わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはならない。」(ヨハネ8:10~11)
これが『職業倫理と法』では、「群衆が立ち去ったあと、イエスは女を石打にして殺し、『私も罪人だ。しかし、もし罪のない者だけが法を執行できるのなら、法が死んでしまうだろう』と言った」と書き換えられていた。
中国の大学出版社、教科書で聖書を改ざん引用 イエスが女を殺害と記載
「群衆が立ち去ったあと、イエスは女を石打にして殺し、『私も罪人だ。しかし、もし罪のない者だけが法を執行できるのなら、法が死んでしまうだろう』と言った」と、聖書が改ざんされて引用されている『職業倫理と法』のページ=29日(写真:香港高登討論區)
キリスト教では、イエスは絶対的な善なる神の子とされており、ヘブライ人への手紙4章15節には「罪を犯されなかった」と書かれている。『職業倫理と法』の改ざんは、このイエスの神性を真っ向から否定するものだ。
罪を犯さなかった神の子イエスにのみ、人を裁く権威があるが、そのイエスですら姦通の女を罪に定めなかったことが引用箇所のメッセージ。
イエスは別の箇所では「人を裁くな。あなたがたも裁かれないようにするためである」(マタイ7:1)と教えており、キリスト教では人を裁かないことが基本的な教えの一つになっている。しかしこの教えも改ざんにより、真逆の内容に変えられていた。
UCAN通信は、現地中国でカトリックの司祭や信徒がこの改ざんに怒りの声を上げ、謝罪を求めていると伝えている。しかし、この怒りは中国国内のみにとどまらず、世界のクリスチャンの間でも広がっている。
米福音派のヘッジファンドマネジャーであるカイル・バス氏は28日、ツイッター(英語)でこの改ざんを伝える記事を引用し、「中国共産党は邪悪だ。中国の巨大な大陸から宗教を抹殺しつつある」と批判した。このツイートは1100回以上もリツイート(共有)され、ツイートには怒りや驚きのコメントが殺到した。
中国の迫害情報を扱うイタリアのニュースサイト「ビター・ウィンター」(英語)や、フランスの国際放送「FRI」(中国語)もこの問題を報道。中国の迫害状況を監視している米テキサス州のキリスト教団体「チャイナエイド」(中国語)もこの改ざんを取り上げ、「中国共産党は長年、聖書の教義と神学を再解釈し、習近平総書記が提唱する社会主義的価値観に準拠するよう、キリスト教に圧力をかけてきたが、公式の教科書で聖書をあからさまに改ざんするのはまれ」と伝えた。
米保守派メディア「ブライトバート」(英語)によると、米国のマイク・ポンペオ国務長官は26日、保守派キリスト教団体が協賛する政治集会で演説。
「信仰の自由に関する国際報告書」(2019年版、英語)を引用しつつ、「中国共産党はキリスト教の教理を『中国化』させるために聖書自体を書き換えようとしています。これは許容できません。これは中国の国民をないがしろにすることです。私たちは彼らに善なるもの(が与えられること)を願います」と語った。
中国国営の通信社「中国新聞網」(中国語)によると、中国教育部(日本の文科省に相当)の中等職業教育カリキュラムには、「職業倫理と法」と共に、倫理教育の必須科目として「中国の特色ある社会主義」や「国家安全保障教育」が含まれている。
教育部の日本語サイトによると、中国の中等職業教育を担う学校は2018年時点で1万2千校あり、募集生徒数は557万人を超える。
電子科技大学は、中国政府が定める国家重点大学の一つで、電子情報技術の分野では中国トップクラス。日本の国立大学や早稲田大学、慶応義塾大学などとも協定を結んでいる。聖書を改ざん引用した同大出版社は、会社紹介のページ(中国語)で自社出版の書籍『大学におけるマルキシズム普及のためのインターネット宣伝プラットフォーム調査』が2014年に全国高等学校出版社主題出版事業に入選したことなどを紹介している。
**********************************************************
引用以上
上の聖書改竄は、「職業倫理と法」という約600万人の学生が使用する教科書で行われた。
聖書の内容を中国共産党に都合良く書き換えるというプロジェクトは、すでに10年前から始まっていて、習近平の直接の指示だという。習近平にとって、神は自分一人でいいわけで、それ以外の神がいてもらっては困るのだ。
キリスト教聖書だけでなく、コーランの書き換えも行われているという。これはイスラム教徒ばかりであるウイグル自治区で使わせる目的だといわれる。
https://topicwoods.com/bible-china/
中国共産党が改竄してみせたヨハネ福音書8章は、新約聖書のなかでももっとも重大な内容であり、キリスト教の本質を示すものだった。
https://www.churchofjesuschrist.org/study/scriptures/nt/john/8?lang=jpn
「人が人を裁いてはならない」という原理は、「すべての人が対等であり、神以外に超越者などいない」という、社会の本質を意味するもので、これをもってキリスト教に絶対的な信頼を持っている人も世界中に何億人もいるだろう。
それを、「法のために殺人が必要」という理屈に変えてしまったわけだ。
その法を支配するのが中国共産党なのだから、「中国共産党が神だ」と言っているに等しいわけである。
これほどの改竄は、中国共産党がキリスト教を小馬鹿にし侮蔑対象にしていることの証なのだが、実は、キリスト教を本質的に改竄してきたのは、キリスト教自身だった。
1945年にエジプトで農夫が、「ナグ・ハマディ写本」を掘り出し、その中に「トマス福音書」があった。埋められた時期は、AD300年前後と考えられた。いわゆる新約聖書が成立した時期だ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%A6%8F%E9%9F%B3%E6%9B%B8
このなかに、
77 イエスが言った、「1 私は彼らすべての上にある光である。私はすべてである。すべては私から出た。そして、すべては私に達した。
2 木を割りなさい。私はそこにいる。石を持ち上げなさい。そうすればあなたがたは、私をそこに見出すであろう」
がある。
2006年=映画ダビンチ・コードにも紹介されているのだが、アラム語で書かれた、その中の一節
「薪を割っても私は、そこにいる。石を退かしてもそこにいる。しかし、石造りの建物に、私はいない」
があるのだが、少なくとも、ダビンチコード以前に、ネット上にあったトマス福音書には、同じ内容が書かれていることを私自身が確認している。
だが、2014年頃に、調べているうちに、ネット上のトマス福音書抄訳のなかから、77章「石造りの建物に私はいない」という記述が完全に消えていることに気づいた。
http://www.mars.dti.ne.jp/~fenot/jesus/cr_tomas.html
あたかも、ダビンチコードの映画編集者が勝手に付け加えたと思うしかないのだが、私は、トマス福音書における「石造りの建物=教会」のなかに私はいないという記述を何回も確認していたのだ。それは、いつのまにか訳文から消えてしまっていた。
なぜ消えたのか? それはイエスが教会キリスト教を全否定する、とてつもなく重大な記述だったからだ。
「教会のなかに私はいない」なら、既存の教会キリスト教は全部インチキだとイエスが述べているに等しいのだ。
だから、カトリックもプロテスタントも全力を挙げて証拠隠滅を図ったと思うしかない。
イエスは偶像を嫌った。十戒の2に、偶像崇拝の否定がある。ヨハネ福音書、4-24に「神は霊であるから、礼拝をする者も、霊とまこととをもって礼拝すべきである」と書かれている。
これは、つまり教会の否定であり、キリスト像やマリア像の全否定を意味しているのだ。
「偶像を作るな」とイエスは言った。これは偶像を祀る教会も、礼拝対象としての偶像も作るなという意味だ。
だが、この種の偶像は、信者の像崇拝を通じて、キリスト教団という超巨大な利権を支える基本アイテムであって、教会キリスト教にとっては、十戒2とヨハネ4-24は実に不都合な記述だった。
それでも、なぜか2000年間、この矛盾は不問に付されてきた。
だが、第二次世界大戦終結時に発見されたトマス福音書の「石造りの建物=教会に私はいない」という記述は、全世界の教会キリスト教にとって、致命的なものだった。
だから全力で隠蔽したのだ。
イエスは教会どころかキリスト教そのものも全否定していたのである。あらゆる偶像を拒否していた。だから、十字架を背負う像も、本来は存在してはならないものだった。
必要なものは、霊的な人の本質と、真実=まこと だけだったのだ。
独裁者は、「神への信仰」が羨ましくて仕方がない。それを自分のものにするために、聖書もコーランも勝手に改竄を始めた。
実は、プーチンも同じことをしている。現在のロシア正教キリスト教の総主教であるキリルはプーチン子飼いのKGB(現在FSB)スパイである。
2023/02/07「ロシア正教会最高位のキリル総主教、1970年代にジュネーブでスパイ活動」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/02/07/2023020780003.html
https://plaza.rakuten.co.jp/mamakuncafe/diary/202302070000/
つまり、KGB(政治警察「国家保安委員会」)は、1970年代に、ロシア正教を完全に乗っ取り、工作員を司祭や主教として送り込んでいたのだ。
そして教会を通じて、ロシア民衆をKGBに都合のよいようにデマを流し、洗脳し続けてきた。
半世紀にわたるロシア正教による洗脳の結果が、プーチン独裁を支えてきたわけだ。
キリスト教を「自分たちの利権のため都合よく書き換える」ということは、世界中で行われてきた。
アメリカでも、米国民の4分の1が加入しているとわれるプロテスタント福音派も、イエスの教えを徹底的にねじ曲げてきた。
福音派といえば、トランプの支持基盤として有名で、女性の自由な堕胎の権利を排除し、人間の性的要求を徹底的に犯罪視していることで知られる。
米国キリスト教団は、モルモン教も、エホバ派も福音派も、極めて封建的な価値観に洗脳されていて、人権よりも国家の権益を優先させている。広島長崎の原爆投下やベトナム戦争北爆も、全力で支持してきた。これは統一教会も同じだ。
今回、埼玉県で行われている「児童の留守番や一人登下校は虐待犯罪」という条例は、福音派の思想を体現していて、実は統一教会が積極的に推進してきた。
統一教会は、福音派、共和党と密接な関係を持っていて、埼玉県自民党県議団も、おそらく統一教会の指示によって動いているように見える。
アメリカプロテスタントや統一教会は、結局、一夫一婦制家族制度を社会の基幹
制度と定め、人間を序列化することで、支配と服従の体制を完成されたいように思える。
実は、キリスト教を名乗ってはいるが、その本質はユダヤ教=旧約聖書の封建的な理念である。
その証拠に、福音派は、イスラエルによるパレスチナ占領、先住民に対する虐待を積極的に支持してきた。
福音派の別名を、「クリスチャンシオニスト」と呼んでいる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%8B%E3%82%BA%E3%83%A0
「シオンの地に帰還する宗教的義務」を唱える「シオニズム」は、実はキリストの言葉ではない。新約聖書のどこにもシオニズムは描かれていない。これは旧約聖書創世記に描かれた「契約の地」を実現するユダヤ教の理念である。
つまり、福音派の本質はユダヤ教である。モルモン教もエホバ派も同じだ。
http://www1.s-cat.ne.jp/0123/Jew_ronkou/Zionism/Christian_Zionist.html
シオニズムとは、ユダヤ人の国であるイスラエルをシオンの地(エルサレム)に復活させるユダヤ教徒の運動である。
ところが、イエス自身は、シオニズムを否定していた。
http://kwww3.koshigaya.bunkyo.ac.jp/wiki/index.php/%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%8B%E3%82%BA%E3%83%A0%E9%81%8B%E5%8B%95
一説によれば、イエスのシオニズムにたいする素っ気ない姿勢が、イエスが逮捕され殺害された直接の原因だったとされる。
だが、世界中のシオニストたちは、キリスト教を最大限利用し、シオニズムがイエスの理念だったかのように歪曲している。
シオニストたちの本音は、キリスト教の否定なのだ。だからシオニストたちは、戦争と人権侵害が大好きで、世界の死刑制度を推進する主役にもなっている。
アメリカに死刑制度を復活させたのは、福音派と共和党なのである。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/266506
余談 ハマスによるイスラエル越境侵攻は、イスラエルによる偽旗作戦の特徴、条件をすべて備えていて、イスラエルによるパレスチナ壊滅作戦であることは一目瞭然である。
なにせ、あのガザ監視体制が完全に消えていたのだ。世界最強の諜報組織モサドが大規模な越境に気づかないことは300%ありえない。そして音楽祭に集まった若者たちは、イスラエル正統派、長老派にとって好ましからざる人々ばかりだった。
それなのに、本日の報道で、偽旗作戦を指摘するメディアは皆無。まるでワクチン禍を指摘しないメディアが、そのまま、イスラエルの言いなりになっているようだ。
ハマス侵攻は、パレスチナ国を壊滅させ、住民を皆殺しにする目的のイスラエル、モサドによる凶悪な大陰謀である。
まあ日本共産党の志位和夫も同じだから、23年間も「集中民主制」の名の下で独裁を続けていられる。
元を正せば、1875年に共産主義の神様であるマルクスが、「ゴータ綱領批判」のなかで、
「資本主義社会と共産主義社会とのあいだには、前者から後者への革命的転化の時期があり、その途中における政治上の過渡期においてはプロレタリアートの革命的独裁以外はありえない」
とした記述を、レーニン以来、コミンテルンが絶対視し、共産党の独裁利権を正当化する目的で、世界中の共産党が取り入れた「一党独裁」という名の理屈から来ている。
これは、共産主義独裁政権にとっては、至上の便利さを持った屁理屈で、共産党を絶対視し、独裁を正当化するために、なくてはならない「信仰」である。
それはキリスト教徒がイエスの言葉を絶対視する宗教的信仰と同じ質のものだ。
今回は、そのエラーイ神様である習近平が、キリスト教新約聖書の改竄を指示し、中国で使われる新約聖書をすべて習近平編集版に変えているのだという。
私は、記事を読んで抱腹絶倒してしまった。あんまり面白すぎるので、少し古い記事だが、ぜひ紹介しないわけにはいかない。
中国の大学出版社、教科書で聖書を改ざん引用 イエスが女を殺害と記載 2020年9月30
https://www.christiantoday.co.jp/articles/28565/20200930/chinese-textbook-distorts-bible-describing-jesus-stoned-woman.htm
中国の電子科技大学出版社が、中等職業訓練学校用の教科書『職業倫理と法』で新約聖書の一節を改ざんして引用していたことが明らかになった。
イエス・キリストが「私も罪人」だと言いながら、女を石打にして殺害した内容に書き換えられていた。カトリック系のUCAN通信(本部・香港)が22日、報じた。
UCAN通信(英語)によると、引用があったのは新約聖書のヨハネによる福音書8章の一節。
ユダヤ教ファリサイ派の人々が、姦通の現場で捕らえられた女をイエスの元に連れてきて、モーセの律法には「石で打ち殺せ」と書かれていることを指摘しながら、イエスに考えを尋ねる場面だ。女を赦(ゆる)すように言えば、律法に逆らうことになり、殺すように言えば、イエス自身が教えてきたことと矛盾することになる。
これに対してイエスは、「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい」と答えた。すると年長者から順に、集まっていた人々は皆立ち去り、イエスと女だけが残された。『職業倫理と法』でもここまでは正確に引用されている。しかし、その後のストーリーが大きく改ざんされていた。
聖書では次のように記されている。
イエスは、身を起こして言われた。「婦人よ、あの人たちはどこにいるのか。だれもあなたを罪に定めなかったのか。」 女が、「主よ、だれも」と言うと、イエスは言われた。
「わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはならない。」(ヨハネ8:10~11)
これが『職業倫理と法』では、「群衆が立ち去ったあと、イエスは女を石打にして殺し、『私も罪人だ。しかし、もし罪のない者だけが法を執行できるのなら、法が死んでしまうだろう』と言った」と書き換えられていた。
中国の大学出版社、教科書で聖書を改ざん引用 イエスが女を殺害と記載
「群衆が立ち去ったあと、イエスは女を石打にして殺し、『私も罪人だ。しかし、もし罪のない者だけが法を執行できるのなら、法が死んでしまうだろう』と言った」と、聖書が改ざんされて引用されている『職業倫理と法』のページ=29日(写真:香港高登討論區)
キリスト教では、イエスは絶対的な善なる神の子とされており、ヘブライ人への手紙4章15節には「罪を犯されなかった」と書かれている。『職業倫理と法』の改ざんは、このイエスの神性を真っ向から否定するものだ。
罪を犯さなかった神の子イエスにのみ、人を裁く権威があるが、そのイエスですら姦通の女を罪に定めなかったことが引用箇所のメッセージ。
イエスは別の箇所では「人を裁くな。あなたがたも裁かれないようにするためである」(マタイ7:1)と教えており、キリスト教では人を裁かないことが基本的な教えの一つになっている。しかしこの教えも改ざんにより、真逆の内容に変えられていた。
UCAN通信は、現地中国でカトリックの司祭や信徒がこの改ざんに怒りの声を上げ、謝罪を求めていると伝えている。しかし、この怒りは中国国内のみにとどまらず、世界のクリスチャンの間でも広がっている。
米福音派のヘッジファンドマネジャーであるカイル・バス氏は28日、ツイッター(英語)でこの改ざんを伝える記事を引用し、「中国共産党は邪悪だ。中国の巨大な大陸から宗教を抹殺しつつある」と批判した。このツイートは1100回以上もリツイート(共有)され、ツイートには怒りや驚きのコメントが殺到した。
中国の迫害情報を扱うイタリアのニュースサイト「ビター・ウィンター」(英語)や、フランスの国際放送「FRI」(中国語)もこの問題を報道。中国の迫害状況を監視している米テキサス州のキリスト教団体「チャイナエイド」(中国語)もこの改ざんを取り上げ、「中国共産党は長年、聖書の教義と神学を再解釈し、習近平総書記が提唱する社会主義的価値観に準拠するよう、キリスト教に圧力をかけてきたが、公式の教科書で聖書をあからさまに改ざんするのはまれ」と伝えた。
米保守派メディア「ブライトバート」(英語)によると、米国のマイク・ポンペオ国務長官は26日、保守派キリスト教団体が協賛する政治集会で演説。
「信仰の自由に関する国際報告書」(2019年版、英語)を引用しつつ、「中国共産党はキリスト教の教理を『中国化』させるために聖書自体を書き換えようとしています。これは許容できません。これは中国の国民をないがしろにすることです。私たちは彼らに善なるもの(が与えられること)を願います」と語った。
中国国営の通信社「中国新聞網」(中国語)によると、中国教育部(日本の文科省に相当)の中等職業教育カリキュラムには、「職業倫理と法」と共に、倫理教育の必須科目として「中国の特色ある社会主義」や「国家安全保障教育」が含まれている。
教育部の日本語サイトによると、中国の中等職業教育を担う学校は2018年時点で1万2千校あり、募集生徒数は557万人を超える。
電子科技大学は、中国政府が定める国家重点大学の一つで、電子情報技術の分野では中国トップクラス。日本の国立大学や早稲田大学、慶応義塾大学などとも協定を結んでいる。聖書を改ざん引用した同大出版社は、会社紹介のページ(中国語)で自社出版の書籍『大学におけるマルキシズム普及のためのインターネット宣伝プラットフォーム調査』が2014年に全国高等学校出版社主題出版事業に入選したことなどを紹介している。
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引用以上
上の聖書改竄は、「職業倫理と法」という約600万人の学生が使用する教科書で行われた。
聖書の内容を中国共産党に都合良く書き換えるというプロジェクトは、すでに10年前から始まっていて、習近平の直接の指示だという。習近平にとって、神は自分一人でいいわけで、それ以外の神がいてもらっては困るのだ。
キリスト教聖書だけでなく、コーランの書き換えも行われているという。これはイスラム教徒ばかりであるウイグル自治区で使わせる目的だといわれる。
https://topicwoods.com/bible-china/
中国共産党が改竄してみせたヨハネ福音書8章は、新約聖書のなかでももっとも重大な内容であり、キリスト教の本質を示すものだった。
https://www.churchofjesuschrist.org/study/scriptures/nt/john/8?lang=jpn
「人が人を裁いてはならない」という原理は、「すべての人が対等であり、神以外に超越者などいない」という、社会の本質を意味するもので、これをもってキリスト教に絶対的な信頼を持っている人も世界中に何億人もいるだろう。
それを、「法のために殺人が必要」という理屈に変えてしまったわけだ。
その法を支配するのが中国共産党なのだから、「中国共産党が神だ」と言っているに等しいわけである。
これほどの改竄は、中国共産党がキリスト教を小馬鹿にし侮蔑対象にしていることの証なのだが、実は、キリスト教を本質的に改竄してきたのは、キリスト教自身だった。
1945年にエジプトで農夫が、「ナグ・ハマディ写本」を掘り出し、その中に「トマス福音書」があった。埋められた時期は、AD300年前後と考えられた。いわゆる新約聖書が成立した時期だ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%A6%8F%E9%9F%B3%E6%9B%B8
このなかに、
77 イエスが言った、「1 私は彼らすべての上にある光である。私はすべてである。すべては私から出た。そして、すべては私に達した。
2 木を割りなさい。私はそこにいる。石を持ち上げなさい。そうすればあなたがたは、私をそこに見出すであろう」
がある。
2006年=映画ダビンチ・コードにも紹介されているのだが、アラム語で書かれた、その中の一節
「薪を割っても私は、そこにいる。石を退かしてもそこにいる。しかし、石造りの建物に、私はいない」
があるのだが、少なくとも、ダビンチコード以前に、ネット上にあったトマス福音書には、同じ内容が書かれていることを私自身が確認している。
だが、2014年頃に、調べているうちに、ネット上のトマス福音書抄訳のなかから、77章「石造りの建物に私はいない」という記述が完全に消えていることに気づいた。
http://www.mars.dti.ne.jp/~fenot/jesus/cr_tomas.html
あたかも、ダビンチコードの映画編集者が勝手に付け加えたと思うしかないのだが、私は、トマス福音書における「石造りの建物=教会」のなかに私はいないという記述を何回も確認していたのだ。それは、いつのまにか訳文から消えてしまっていた。
なぜ消えたのか? それはイエスが教会キリスト教を全否定する、とてつもなく重大な記述だったからだ。
「教会のなかに私はいない」なら、既存の教会キリスト教は全部インチキだとイエスが述べているに等しいのだ。
だから、カトリックもプロテスタントも全力を挙げて証拠隠滅を図ったと思うしかない。
イエスは偶像を嫌った。十戒の2に、偶像崇拝の否定がある。ヨハネ福音書、4-24に「神は霊であるから、礼拝をする者も、霊とまこととをもって礼拝すべきである」と書かれている。
これは、つまり教会の否定であり、キリスト像やマリア像の全否定を意味しているのだ。
「偶像を作るな」とイエスは言った。これは偶像を祀る教会も、礼拝対象としての偶像も作るなという意味だ。
だが、この種の偶像は、信者の像崇拝を通じて、キリスト教団という超巨大な利権を支える基本アイテムであって、教会キリスト教にとっては、十戒2とヨハネ4-24は実に不都合な記述だった。
それでも、なぜか2000年間、この矛盾は不問に付されてきた。
だが、第二次世界大戦終結時に発見されたトマス福音書の「石造りの建物=教会に私はいない」という記述は、全世界の教会キリスト教にとって、致命的なものだった。
だから全力で隠蔽したのだ。
イエスは教会どころかキリスト教そのものも全否定していたのである。あらゆる偶像を拒否していた。だから、十字架を背負う像も、本来は存在してはならないものだった。
必要なものは、霊的な人の本質と、真実=まこと だけだったのだ。
独裁者は、「神への信仰」が羨ましくて仕方がない。それを自分のものにするために、聖書もコーランも勝手に改竄を始めた。
実は、プーチンも同じことをしている。現在のロシア正教キリスト教の総主教であるキリルはプーチン子飼いのKGB(現在FSB)スパイである。
2023/02/07「ロシア正教会最高位のキリル総主教、1970年代にジュネーブでスパイ活動」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/02/07/2023020780003.html
https://plaza.rakuten.co.jp/mamakuncafe/diary/202302070000/
つまり、KGB(政治警察「国家保安委員会」)は、1970年代に、ロシア正教を完全に乗っ取り、工作員を司祭や主教として送り込んでいたのだ。
そして教会を通じて、ロシア民衆をKGBに都合のよいようにデマを流し、洗脳し続けてきた。
半世紀にわたるロシア正教による洗脳の結果が、プーチン独裁を支えてきたわけだ。
キリスト教を「自分たちの利権のため都合よく書き換える」ということは、世界中で行われてきた。
アメリカでも、米国民の4分の1が加入しているとわれるプロテスタント福音派も、イエスの教えを徹底的にねじ曲げてきた。
福音派といえば、トランプの支持基盤として有名で、女性の自由な堕胎の権利を排除し、人間の性的要求を徹底的に犯罪視していることで知られる。
米国キリスト教団は、モルモン教も、エホバ派も福音派も、極めて封建的な価値観に洗脳されていて、人権よりも国家の権益を優先させている。広島長崎の原爆投下やベトナム戦争北爆も、全力で支持してきた。これは統一教会も同じだ。
今回、埼玉県で行われている「児童の留守番や一人登下校は虐待犯罪」という条例は、福音派の思想を体現していて、実は統一教会が積極的に推進してきた。
統一教会は、福音派、共和党と密接な関係を持っていて、埼玉県自民党県議団も、おそらく統一教会の指示によって動いているように見える。
アメリカプロテスタントや統一教会は、結局、一夫一婦制家族制度を社会の基幹
制度と定め、人間を序列化することで、支配と服従の体制を完成されたいように思える。
実は、キリスト教を名乗ってはいるが、その本質はユダヤ教=旧約聖書の封建的な理念である。
その証拠に、福音派は、イスラエルによるパレスチナ占領、先住民に対する虐待を積極的に支持してきた。
福音派の別名を、「クリスチャンシオニスト」と呼んでいる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%8B%E3%82%BA%E3%83%A0
「シオンの地に帰還する宗教的義務」を唱える「シオニズム」は、実はキリストの言葉ではない。新約聖書のどこにもシオニズムは描かれていない。これは旧約聖書創世記に描かれた「契約の地」を実現するユダヤ教の理念である。
つまり、福音派の本質はユダヤ教である。モルモン教もエホバ派も同じだ。
http://www1.s-cat.ne.jp/0123/Jew_ronkou/Zionism/Christian_Zionist.html
シオニズムとは、ユダヤ人の国であるイスラエルをシオンの地(エルサレム)に復活させるユダヤ教徒の運動である。
ところが、イエス自身は、シオニズムを否定していた。
http://kwww3.koshigaya.bunkyo.ac.jp/wiki/index.php/%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%8B%E3%82%BA%E3%83%A0%E9%81%8B%E5%8B%95
一説によれば、イエスのシオニズムにたいする素っ気ない姿勢が、イエスが逮捕され殺害された直接の原因だったとされる。
だが、世界中のシオニストたちは、キリスト教を最大限利用し、シオニズムがイエスの理念だったかのように歪曲している。
シオニストたちの本音は、キリスト教の否定なのだ。だからシオニストたちは、戦争と人権侵害が大好きで、世界の死刑制度を推進する主役にもなっている。
アメリカに死刑制度を復活させたのは、福音派と共和党なのである。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/266506
余談 ハマスによるイスラエル越境侵攻は、イスラエルによる偽旗作戦の特徴、条件をすべて備えていて、イスラエルによるパレスチナ壊滅作戦であることは一目瞭然である。
なにせ、あのガザ監視体制が完全に消えていたのだ。世界最強の諜報組織モサドが大規模な越境に気づかないことは300%ありえない。そして音楽祭に集まった若者たちは、イスラエル正統派、長老派にとって好ましからざる人々ばかりだった。
それなのに、本日の報道で、偽旗作戦を指摘するメディアは皆無。まるでワクチン禍を指摘しないメディアが、そのまま、イスラエルの言いなりになっているようだ。
ハマス侵攻は、パレスチナ国を壊滅させ、住民を皆殺しにする目的のイスラエル、モサドによる凶悪な大陰謀である。