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中国人の価値観・人生観

2019年03月31日 | 未分類
 人は、3歳くらいから「物心」=理解力がついて、17歳くらいまでの少年期に与えられた情報が、人生の価値観の基礎になることは、誰でも納得するはずだ。

 私も親父が「蔵書好き」で、家には小さな図書館くらいの本が置かれていたので、小学生になって字が読めるようになってから、片っ端から読みあさった。
 このころ読んでいたのは、古い文体のプルターク英雄伝や、三国志・水滸伝、それに司馬遼太郎文学を夢中になって読んだ。
 なぜか、中島敦や井上靖なんかにも凝って、難しい文体の李陵を読みながら涙がポロポロ出たことも思い出す。大人になってから古い文体の本を読むのは困難だが、子供のうちに要領を覚えてしまうと、普通の人が敬遠する文体でも、スラスラ理解できるのだ。

 森鴎外の舞姫なんかもスラスラと読んで、感情移入することができた。
 読後、「大田って、なんて嫌なやつなんだ!」と激怒してた記憶がある。
 後に、太田のモデルが鴎外その人であったことを知り、長い間、鴎外を好きになれなかった。

 司馬遼文学は一通り読んだつもりだが、これは、ちょうど思想形成の土台になる時期に読んでしまったことで、現在に至るまで、表現や文体にいたるまで強すぎる影響を残している。
 おかげで、学校でも国語や社会・歴史のテストは高得点をもらうことができた。
 そんなことよりも、小説のなかに出てきた主人公たちが、読後に頭の中を自由自在に駆け回り、あらゆる価値判断に介入してくるのには困った。

 読んだ本の中の主人公の思想が、自分に入り込んで、日常生活のあらゆる判断に介入し、自分が、歴史小説の主人公になったつもりで、荒唐無稽な妄想のなかで生活するようになってしまった。
 私の子供時代、テレビで月光仮面のような人気番組があって、これを見ていた子供たちは、みんな手ぬぐいを頭に巻き付けて、サングラスをかけて、風呂敷を背中にひらめかせ、月光仮面になりきったつもりで走り回ったものである。

 これが役者なら結構な素質なのだろうが、一介の小中学生では、いつでも妄想の世界に棲んでいるアタマのおかしな子供ということになる。
 相模原やまゆり園事件の植松聖も「ヒトラーが自分に降りてきた」と凶行に及んだのだが、私に降りてきたのがヒトラーでなくて良かったと胸をなで下ろすのだ。

 幼児期~青年期に遭遇した情報というものは、人の一生、人生観・世界観に多大な影響を与えるもので、私のように共有されない情報なら「独りよがりの妄想」ですむのだが、これが一定の集団に共有されて、アイデンティティにまで昇華してしまうと、集団の運命を左右する思想性ということになる。

 また、この頃、周囲から受けていた愛情や迫害もまた、生涯の思想性を定める要素となる。
 例えば、私の親父は徴兵されて、軍隊でさんざん殴られてきたから、私に対しても、愛情からかけ離れた理不尽な仕打ちを行うことが多かった。
 親父は、晩年、認知症になったが、原因は軍隊で殴られて脳挫傷を起こしたせいだと、後から分かった。

 このため、父親に対する信頼感や愛情が育たず、老衰で死ぬ寸前まで、私は父親を許せず、子供時代は、「こんちくしょう」という恨みが頭を離れずに、親に隠れて悪さをする動機になった。
 今、オレオレ詐欺なんかやってる若者の大半が、両親から不快な思いをさせられ、頭の隅に「こんちくしょう」を抱いていたのではないかと思う。

 少年・思春期に与えられた情報によって、強烈な妄想に取り憑かれ、おまけに、親から不条理や理不尽な仕打ちを受けてきた子供たちは、集団で悪さをするようになる。
 例えば暴走族がそうだ。私の知る限り、暴走族の父親たちは、権威に弱くて頭ごなしに子供を叱りつけるのが好きな馬鹿親ばかりで、こんな親にして、こんな子供が育つという見本のようなものだった。
 おとなしい、理性的な両親に愛情を受けて育った子供は、決して詐欺や暴走行為のような犯罪に走らない。

 実は、こうした傾向・法則は、国家を運営する政治家でも、同じことで、国家が人権破壊の独裁に向かうとき、指導者たちの子供時代の情報と生活環境が大きな問題なのだ。
 ここでは、今、音を立てて崩壊している中国社会が、どのような必然性で、人権を無視して、壮大な虚構を作りたがるのかを考察したい。

 まずは、中国人は、幼い頃から、どんな情報を与えられ、それを共有し、アイデンティティとして昇華してきたのか? 民衆に圧倒的に支持されたヒーローを考えたい。

 中国において、古代から伝えられた史書や物語はどのようなものだったのか?
 中国人が誰でも知っている書籍・物語といえば……。
 興味深いサイトがあったので、引用させてもらった。
 https://www.toho-shoten.co.jp/toho/readers-ranking.html

 インテリ階層に受け入れられた書籍としては、まず『荘子』だ。ちょうど、日本の今昔物語のような寓話が含まれていて、読書の興味を誘う。

『史記』 司馬遷
 これも、「事実は小説より奇なり」を地で行く、歴史そのものの持つ魅力にあふれた波瀾万丈の英雄歎でもある。

『紅樓夢』 曹雪芹
 私が、中国人だったなら、想像力を働かせて、どれほど抜いたことか……。

『三国志演義』 羅貫中

 これぞ中国である。現代中国が、まるで秦の始皇帝を模したように、三峡ダム・北水南調なんて無謀な巨大事業をやりたがる原因が、この書にあると私は思う。
 鄧小平や江沢民、胡錦濤、習近平なんて連中は、子供の頃、三国志と水滸伝を、本がボロボロになるまで読んだのだろう。
そうして秦や漢の巨大事業を想像しながら「男子一生の本懐」なんて人生観を味噌蔵の味噌のように時間をかけて醸造したのであろう。
 中国人が権力闘争を大好きな理由も、この書をむさぼるように読んだ子供たちを想像すれば、容易に理解できよう。この本が、中国史の本質なのだ。

『論語』 孔子
 もちろん儒教の祖、中国人がメンツだけを人生観の根底に置くようになった理由は、孔子の権力主義にある。
 この書は、中国の冊封国家群、ベトナム・朝鮮・日本にまで権力者たちの存在を合理化し正当化する思想として深すぎる影響を与えた。
 東アジアの諸悪の根元と言っておきたい。

『西遊記』 呉承恩
 これは、私は河口慧海の壮大な人生と重ね合わせている。チベットへの憧れを作り出した名著、みんなが想像する以上に、日本人にも大きな影響を与えている。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%B3%E5%8F%A3%E6%85%A7%E6%B5%B7

『水滸伝』 施耐庵
 三国志とともに、中国人男子の権力妄想を生み出した巨大な著作。

『金瓶梅』 笑笑生
 中国でエロといえばこれ。中国人の性生活の基礎を作り出した。今に残る性文学は決して多くないが、中国人は、普遍的な小説を読みながら想像力で空白を補ってきたのだ。

『唐詩三百首』 孫洙
 申し訳ないが、ほとんど覚えていないので、今は良く分からない。

『孫子』 孫武
 これは私も読んだ。極めて普遍的な価値の高い名著中の名著、中国の戦略家たちも、たぶん孫子の影響が巨大なはずなので、中国と戦争をやりたいなら、絶対に読んで、思想パターンを理解しておく必要がある。

『聊斎志異』 蒲松齢
 私としては、恥ずかしながら読んでいない。

『老子』 老子
 読んだ記憶はあるが、孫子ほど覚えていない。

唐詩
 古代詩集だが、レベルは、現代の誰よりも高い。高貴な音楽にも通じる。

『高僧伝』 慧皎
 残念、記憶にない

『随園詩話』 袁枚
 知らない、お恥ずかしい。以下も同じ。中国通を自認していた私は、ただの軽薄な妄想だった。

登鸛鵲楼 王之渙

『捜神記』 干宝

『閲微草堂筆記』 紀昀

『楚辞』 屈原ほか

『棠陰比事』 桂万栄

『青邱子歌』 高啓

『黄氏日抄』 黄震

『夢粱録』 呉自牧

『呂東莱全集』 呂祖謙

『資治通鑑』 司馬光

『宋名臣言行録』 朱熹ほか

『古今事文類聚』 祝穆ほか

『昭明文選』 昭明太子

『夢渓筆談』 沈括

『浮生六記』 沈復

『三侠五義』 石玉混

『咸淳臨安志』 潜説友ほか

兵車行 杜甫

『児女英雄伝』 文康

『東京夢華録』 孟元老

『孟子』 孟子

『鏡花縁』 李汝珍

『官場現形記』 李伯元

『唐詩選』 李攀竜

『朱子語類』 黎靖徳ほか
『易経』

『点石斎画報』

『唐代伝奇』

『論語注疏』

 上に引用した、中国文学は、今の中国人の思想を知る上で、トップ6くらいは読んでおく必要があるだろう。
 なぜ江沢民が無謀を絵に描いたような三峡ダムを無理矢理造らせたのか? 習近平の頭の中身は、おそらく始皇帝の万里の長城が焼き込まれているであろうこと、中国共産党指導部の頭のなかは、古代英雄歎で塗りつぶされているであろうこと、などを理解するために、つまり中国人の行動様式を理解しようとするなら、必ず思想の雛形をプレスした原典を知っておく必要があるのだ。

 仮に経済崩壊を起こした中国が、国内の不満を侵略戦争に置き換えるような誤魔化し政策を採るとして、尖閣諸島や日本列島に中国が攻め寄せてくるとしたら、どのようなパターンが現れるのかも、思考様式から、ある程度理解できると私は思う。



安倍晋三は統一教会=韓国のために働いているのだろうか?

2019年03月30日 | 未分類
 最近の安倍晋三政権の政策は、異様なほどの暴走を続ける韓国に対して、ひどく甘い対応に終始し、2019年4月から始まる移民の本当の目的も、韓国の若者を日本に移住させることであると考えるしかない。
 これまでのアホノミクス政策によって、日本国民は経済的に追い詰められ、若者たちは子供を作ることも、車を買うこともできないほど困窮させられていて、安倍政権は、明らかに日本国民を衰退させることを政治目的にしているように見える。

 安倍晋三が、統一教会の大規模な支援を受けて日本での議員活動を続け、首相に上り詰めたことは誰でも知っているが、安倍の一家が統一教会と非常に深い関係を結んだのは、祖父の岸信介からである。
 http://www.chojin.com/history/kishi.htm

 http://www.asyura2.com/0601/cult3/msg/528.html

 統一教会の教祖である文鮮明と岸信介は、日本軍による武器麻薬の密売組織である昭和通商時代から親密な関係で、統一教会日本支部は、渋谷区南平台にある岸信介邸内に作られた。
 https://blogs.yahoo.co.jp/honjyofag/66545194.html

 安倍が首相になってから、側近として重用している稲田朋美(元防衛相)や世耕弘成(経産相)らは、学生時代、統一教会=原理研の幹部として活動していたことが知られている。
 http://politicalarchive.blog.fc2.com/blog-entry-265.html

 https://blogs.yahoo.co.jp/net_journalist/67935035.html

 また、現在の安倍晋三政権を支える官邸の主要メンバーである、北村滋・杉田和博らも、学生時代に原理研活動家だったとの噂がある。彼らの思想性を見れば、おそらく間違いないだろう。
 それどころか、菅義偉官房長や、高村正彦副総裁も、統一教会員の疑惑が取り沙汰されている。
 http://blog.livedoor.jp/sunflower200905/archives/9318898.html

 自民党議員の大半が、選挙活動で統一教会員の協力によって当選していて、この返礼として、当選議員は、統一教会運動員の議員秘書や各省庁への採用に便宜を図るのだといわれている。
 https://hbol.jp/184068

http://www.asyura2.com/10/senkyo91/msg/531.html

  http://www.asyura2.com/07/senkyo36/msg/411.html

 安倍と統一教会の結びつきは、祖父譲りの極めて深刻なもので、現実問題として安倍晋三が統一教会メンバーであるとの情報がある。
 これについては、自民党内のトップシークレットであると小野寺まさる議員が暴露した。
 https://togetter.com/li/1149318

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 安倍が統一教会員であるのは「拉致被害者とのパイプつくり」と奇っ怪なウソを並べているが、一国の首相が、韓国の私的な宗教団体に入ることが拉致問題の解決につながることなど、あろうはずがない。
 また、安倍晋三は、拉致問題について、莫大な血税を北朝鮮に献上したが、何一つ解決できず、だまし取られただけという結果に終わっている。

 安倍晋三は、統一教会の全面的な資金と運動員の協力によって衆議院議員に当選し続けているが、その活動は「韓国ロビー」であるともいわれる。
 つまり、統一教会の代理人として、韓国の権益のために活動しているのである。
 この数年、韓国が日本に対して、たくさんの違法行為や無理難題、条約違反さえ行っているのに、自民党政府は、ほとんど何もしないで静観を続けている。

 静観というより、安倍晋三は、韓国内の不況によって、ほとんど就職先を失っている韓国青年に対して、年間数十万人もの日本移民を実現するための入管法改定を行った。
 http://mainichibooks.com/sundaymainichi/society/2018/12/23/post-2169.html

 すでに、日本国内には、70万人規模の韓国人が定住しているが、外国人居住者のなかでは決して多くないように見える。ところが、2004年に自民党政府が施行した「特別永住権法」によって、朝鮮韓国人だけ特別枠で32万人以上の永住権保有移民を容認しているのである。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%88%A5%E6%B0%B8%E4%BD%8F%E8%80%85

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 どうして、戦後60年も経ているのに、自民党が韓国人だけ、特別な永住権を認める法律を作ったのか? といえば、ほぼ確実に、韓国の統一教会からの要請に従ったものと考えられるのである。
 自民党議員は、公選法による有償運動員の禁止から、統一教会や創価学会などの、無償運動員に頼らなければ、選挙に当選できないのであり、統一教会と公明党に、生殺与奪を握られているといってもよい。
 だから、統一教会の言いなりになっているのだ。

 そもそも、戦後の韓国に対する姿勢は、あまりにも一方的で、甘いを通り越して言いなりになっているとしか思えないほど低姿勢で隷属的なものだった。
 それが、もっとも顕著だったのが李承晩ラインにおける竹島の強奪と、島根県漁船数百隻の拿捕、没収、殺人であった。
 これについては、韓国との主権戦争になる性質のものなのに、日本側は、ほとんど反撃していないのが異常というしかない。

 https://ironna.jp/article/1781

 http://news.livedoor.com/article/detail/13684649/

 また竹島を韓国が実効支配する歴史的、国際法的な根拠は一切存在せず、竹島の韓国領宣言は、勝手な妄想だけに支配されたものである。
 韓国側による竹島領有根拠は、すべて捏造といっていい。 https://www.pref.shimane.lg.jp/admin/pref/takeshima/web-takeshima/takeshima04/dokutonokyogi/dokutonokyogi10-5.html

 https://ironna.jp/theme/322

 これほど日本政府がコケにされていながら、これまで自民党は、対決する姿勢を放棄してきたのである。
 なぜか? それは、統一教会教祖・文鮮明と、安倍の祖父、岸信介による何らかの密約であったともいわれる。
 https://ameblo.jp/mintelligence/entry-11453965038.html

 また安倍晋三は、小泉純一郎が北朝鮮から拉致被害者を連れ帰ったとき、彼らを「約束通り北朝鮮に返せ」と迫ったと蓮池薫さんが暴露している。。
 http://vergil.hateblo.jp/entry/2016/04/03/220554

 http://www.1242.com/lf/articles/134809/?cat=politics_economy&pg=cozy

 以上の、竹島問題や島根漁民拿捕殺害問題、拉致問題など、戦後、一貫して、韓国は日本を見下し、主権を侵害し続けてきたのに、自民党は、ほとんど、されるがままで、きちんと対応していない。
 それは最近のレーダー照射問題でも同じである。

 その理由は、統一教会の手先となって韓国ロビーとして活動してきた岸信介と安倍晋三にある。
 最初に述べた、2019年4月からの年間40万人以上ともいわれる移民解禁も、その対象は、大半が韓国民になるだろう。
 これは、岸信介時代から続いている、韓国統一教会による移民要請と考えるしかないのだ。

 これほど、安倍政権が韓国の言いなりになって、日本国民の生活を圧迫しているにもかかわらず、日本の極右勢力、ネトウヨは、未だに安倍応援団を続けて、「アベノミクスが失業者を減らした」などと戯言を繰り返している。
 右翼というのは、韓国の利権を守る集団なのか?

 もう一度言う。安倍晋三は韓国の利権の代理人である。その証拠が、徴用工訴訟で、国際条約を無視して日本企業資産没収を実行しようとしていること、レーダー照射問題などで、対決らしい対決を放棄していて、何ら対策をとろうとしないことである。
 その理由は、安倍が韓国統一教会の支援を受けて議員に当選してきたことであり、統一教会の代理人として韓国ロビーを形成していることである。

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 上の写真は、安倍晋三が統一教会の最高機関誌「世界思想」の表紙を度々飾っていることと、同時に山口組との関係も示唆するものだった。

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 元防衛大臣の稲田朋美が原理研のリーダー格であったことは書いたが、防衛省の幹部組も統一教会員に蝕まれている。
 このことが、レーダー照射問題で、自衛隊や日本政府が断固たる姿勢を示せない原因なのである。

 なお、自民党への選挙協力から、日本政府にキャリア官僚として潜入した原理研=統一教会員の行く先は、①防衛省 ②検察庁 ③警察庁 ④経産省 ⑤文科省であるといわれる。
 文科省の教科書検定で、右翼系の「新しい教科書を作る会」を採用しているのも、統一教会の息のかかった者たちであるといわれる。
 詩織さん問題で、官邸による権力介入で、山口敬之の逮捕を阻止した中村格も、統一教会関係者である疑いが小さくない。
  https://ameblo.jp/kinakoworks/entry-12279458828.html

 こうした岸信介時代からの韓国との深い利権を思えば、安倍政権が日本ではなく、韓国のための政権であると考えれば、安倍が、日本を駄目にし、韓国人を日本に移住させようとしている意図が鮮明に理解できる。

 すでに死亡した、統一教会教祖、文鮮明が、日本の天皇を見下して、文に跪かせる儀式を行っていたのは有名である。
 http://www.asyura2.com/sora/bd11/msg/691.html

 文鮮明は、いずれ韓国が日本を併合すると公言していて、そのための戦略的行動として、日本国内での統一教会組織を拡大してきたのである。
 その最大の橋頭堡が安倍晋三一族であった。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-628.html

 なぜ、安倍一族は、韓国の手先として活動するのか?
 理由の一つとして、以下の韓国紙の記事が関係しているかもしれない。
 https://japanese.joins.com/article/j_article.php?aid=80386

 岸信介の生まれた、山口県熊毛郡田布施町は、在日朝鮮人の非常に多い土地柄で、明治天皇になった大室寅之輔など、戦後に至るまでたくさんの最高権力者を輩出しているが、朝鮮人が多い理由は、1900年頃、李朝崩壊が鮮明になったころ、李朝官僚たちが日本での移住先として選んだこと。秀吉時代に朝鮮陶工が居住させられた地域であったことで民族的親和性が強い土地であることが理由になっているようだ。

 岸が朝鮮人であった証拠は、今のところない。しかし、岸は韓国人の代理人であった。
 その孫の安倍晋三も、韓国の代理人というしかない。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-333.html?sp



松橋事件と西山美香事件、再審無罪の意味

2019年03月29日 | 未分類
 松橋事件とは何か?

   松橋事件、殺人罪に無罪判決 熊本地裁「犯罪証明ない」
  https://www.asahi.com/articles/ASM3N42RHM3NTIPE00W.html

  https://mainichi.jp/ch151021961i/%E6%9D%BE%E6%A9%8B%E4%BA%8B%E4%BB%B6

 1985年1月8日、熊本県松橋町で男性が町営住宅で刃物で刺されて死亡していた。
 被害者の将棋仲間で、3日前の夜に被害者と口論していたとされた宮田浩喜さんが殺人容疑で逮捕された。
 熊本地裁の公判中に、「あれは強要された自白だった」と否認したが、1990年に懲役13年の刑が確定した。
 宮田さんは、12年の服役を終えた2012年3月に熊本地裁に再審請求した。

 弁護団は、凶器と傷口の矛盾点や自白の信用性に関する疑問を指摘した。
 2018年10月、最高裁が検察側の特別抗告を棄却し、再審査の開始が決まった。
 検察側は、有罪立証しない方針で、今回無罪判決が言い渡された。

 宮田さんは、自白した理由を
「取り調べに耐えられなかったため」と訴えている。警察は、無実の容疑者に対して、真実を求めるのではなく、拷問に等しい取り調べを続けることで、精神的に崩壊させ取調官の誘導によって架空の犯行を自白させるのが常套手段だった。

凶器と傷口の矛盾点。
 弁護団は、1997年に検察が開示した証拠の中から、宮田さんが「犯行時に凶器に巻き付けて使った後で燃やした」と供述していた、シャツの左袖を発見した。
 詳しく調べると、凶器とされていた小刀と傷口が一致しないという鑑定結果を得た。

 2012年に再審請求。2016年に、熊本地裁は「自白の信用性を認められなくなった」とし、再審開始を決定。2018年に、最高裁も支持して、再審開始が確定。2019年3月28日、熊本地裁は、宮田さんによる犯罪は存在しなかったと、完全無罪を宣告した。

 当時59歳の被害者男性が亡くなったと思われる時刻は、1985年、1月4日から6日。首などを複数回刺されていた。
 宮田さんは、被害者の知人で、1月5日に友達数人と食事をしている。その際に、口論をしたことが、警察が犯人と疑った根拠であったようだ。 
 当時、亡くなった男性の年齢が59歳で、宮田さんが51歳。34年前の事件なので、真犯人が死亡していてもおかしくない。

 2010年4月時効廃止方が成立している。「(法定刑の最高が)死刑に当たる罪」については公訴時効が廃止。それ以外の「人を死亡させた罪」については、これまでの時効期間を2倍に延長された。
 現在、熊本市内の高齢者施設で寝たきりの生活を送る宮田さんは、要介護5、重度の認知症で、無罪判決を伝えられても、会話能力が失われていて、意味がはっきりと分からないようだとされる。
 宮田さんの次男は、
「あと2年早ければ、この場にいたのはずっと父を支えた末に亡くなった兄だった。さらに2年早ければ、おやじも裁判を理解できたはずだ。検察には一言でも父に謝ってほしかった」と話している。

 以上、https://momoabo.com/matubase-5390  を参照しました。

 検察は、罪もない宮田さんを逮捕し、拷問的な取り調べによって無理矢理、架空の自白をさせて有罪に持ち込み、12年もの服役をさせてから再審を求めた宮田さんに対して、メンツを守るため、あらゆる嫌がらせを繰り返した。

  認知症が進んだ宮田さんに代わって成年後見人の弁護士と長男が、再審請求を行った。昨年6月、熊本地裁が再審開始を決定。検察側が即時抗告したが、先月29日に福岡高裁がこれを棄却した。検察側は今月4日に特別抗告した。

 この事件では、「自白」以外に宮田さんと事件を直接結びつける証拠はない。検察は、宮田さんの寿命死亡を狙って再審を阻止するため抗告を繰り返したが、熊本地裁、福岡高裁とも、弁護側が提出した新証拠によって、その自白の信用性が大きく揺らいだと判断した。
 これについては、江川紹子が、詳しく解説している。
 https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20171207-00079004/

 以下引用

  自白によれば、犯行の前に、切り出し小刀の柄に血がつかないよう、古いスポーツシャツの左袖を切って巻き付け、犯行後はそれを外して風呂の焚き口で燃やした、という。

 宮田さんは捜査段階で当該シャツの現物を示されており、調書には次のような供述が記されている。

〈ここでつなぎ合わせて貰いましたところ、4片に分かれており、切れ目も合ってほぼシャツの型になりましたが、左側袖が肩口から全部ありませんでした。私がこの左袖を切り開いてウエスとして使っていたものを切り出し小刀の柄の部分に巻いたり、自転車のハンドルを拭いたりしたもので、あとで風呂焚き口に燃してしまったのです〉

 しかし、再審請求弁護団が検察庁に保管されていた証拠を確認したところ、問題のスポーツシャツは5つに切り分けられていたが、焼き捨てたはずの左袖もあり、布片5つを合わせると完全に復元できた。左袖部分に血痕などもついていなかった。

 しかも、この小刀に布を巻き付ける等の行為は、当初の「自白」には出ていない。警察が押収した小刀を鑑定した結果、血液の付着が証明できないと判明した後、突然「柄に布を巻き、刃は犯行後に研いだ」という話が登場する。最初の自白から2週間以上も経っていた。本件では、他の点でも、このように捜査の進展に合わせるような「自白」の変遷がみられる。

 加えて、弁護団が新証拠として提出した、犯行に使われたとされる切り出し小刀と遺体の傷の大きさが合わないとする法医学者の鑑定も、自白の信用性を揺るがせた。

 熊本地裁は、この2つの証拠によって、犯行に使用した凶器の特定とその具体的な使い方という「自白の核心」の信用性が揺らぎ、自白全体の信用性を動揺させたとし、他の新証拠や確定審での宮田さんの供述など全証拠を総合的に判断。「自白のみで有罪認定を維持できるほどの信用性を認めることは、もはやできなくなった」として再審開始を決定した。

昨年6月、熊本地裁で再審開始決定が出た
検察の主張を理路整然と退けた福岡高裁
 これに対し、即時抗告した検察側は、スポーツシャツの件は宮田宅に同様の布きれが「多数」あったので取り違えただけだとか、弁護側の鑑定とは異なる意見もあるとか、熊本地裁は新証拠もないのに確定判決の心証形成に介入しているとか、種々の主張を並べて、熊本地裁の再審開始決定を批判。その取り消しを福岡高裁に求めた。

 しかし同高裁は、こうした主張を証拠に基づいて一蹴。判断方法についても、そのプロセスを理路整然と説明し、「原決定は、新証拠の存在を根拠にして、判決裁判所の心証形成に介入しているのであり、その判断手法は違法、不適切なものではない」と退けた。

 引用以上
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 要するに、検察は、宮田さんが無実であることを百も承知で、冤罪を捏造したのである。日本では、財田川事件や足利事件など、取り調べ側の警察官・検察官が、収集した証拠を精査していれば、確実に被疑者の無実が明らかな事件であっても、逮捕したメンツから、そのまま犯人として冤罪を捏造するケースが後を絶たず、そのなかには死刑事件も含まれている。
 また、飯塚事件のように、被疑者が一貫して否定し、有力な物証も存在しないまま、死刑判決が下され、再審請求中に、死刑執行されてしまったような悪質な冤罪事件もある。


 もう一つ、最近、報道された悪質な冤罪捏造による再審事件(西山事件)を紹介しよう。

 2019年3月19日 滋賀の呼吸器事件、再審確定 元看護助手、無罪の公算大
 https://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2019031902000264.html

 以下引用
 滋賀県東近江市の湖東記念病院で二〇〇三年、男性患者=当時(72)=の人工呼吸器のチューブを抜いて殺害したとして、殺人罪で懲役十二年が確定し、服役した元看護助手西山美香さん(39)=同県彦根市=が申し立てた再審請求で、最高裁第二小法廷(菅野博之裁判長)は、裁判のやり直しを認める決定をした。十八日付で検察の特別抗告を棄却した。事件発生から十六年を経て再審開始が確定した。裁判官全員一致の結論。

 再審請求では、患者の死因と自白の信用性が争点だった。大阪高裁は、患者が自然死した疑いがあると指摘した上で、自白は警官らによる誘導があった可能性があるとして、再審を認め、これを最高裁も支持した。大津地裁でやり直される公判で無罪となる公算が大きい。

 患者の死因を巡っては、確定判決では遺体を解剖した医師の鑑定によって、窒息死と認定していた。再審請求審で大阪高裁は、確定判決が患者の異常発見時に人工呼吸器のチューブがつながっていたと認定しているのに対して、医師の鑑定書が警官から事前に得ていた誤った情報を基に、チューブが外れていたという前提に立って、作成されていると指摘。死因は解剖所見のみからでは分からず、自然死の可能性を排除できないとしていた。自白の信用性についても、「犯人と認めるには合理的な疑いが残る」と結論付けていた。

 事件では、県警は当初、呼吸器が外れた際のアラーム音を聞き逃したとする業務上過失致死容疑で捜査していた。西山さんは任意聴取を受けていた際に殺害を自白し、〇四年七月に逮捕された。公判で否認に転じ、自白の理由を「取り調べがきつくなり、同僚看護師をかばおうとした。刑事に好意を持った」などと訴えたが、〇五年十一月に大津地裁は懲役十二年を言い渡し、最高裁で確定した。

 殺人事件で再審が確定するのは、熊本県松橋町(現宇城市)で男性が刺殺された「松橋事件」の再審が昨年十月に確定して以来。

 引用以上
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 犯人とされて12年の服役を強いられた西山美香さんは、軽度知的障害だった。

 【小出将則医師(55)=愛知県一宮市、一宮むすび心療内科院長=は、両親との面接、すべての手紙、小中学校の通知表、作文を調べた上で臨床心理士の女性(50)と西山受刑者の発達・知能検査に臨んだ。
 結果は知能が「九~十二歳程度」で軽度知的障害と判明。不注意や衝動性がある注意欠如多動症(ADHD)が明確になり、こだわりが強い自閉スペクトラム症(ASD)も「強い傾向」が示された】

 西山さんの障害は、面会した相手に気に入ってもらおうとして、相手が望む答えを言ってしまう傾向である。また、異性経験のない西山さんに対し、滋賀県愛知川警察は、取り調べに若いイケメンの山本誠を送って、異性的興味から誘導を引き出そうと画策した。
 元々、相手に気に入られたいと誘導されやすい西山さんは、山本の用意した罠に、まんまと引っかかって、ありもしない=存在自体がありえないと、たくさんの医師が殺人を否定したにもかかわらず、自分で、呼吸器チューブを抜いたと「自白」させられてしまった。

 司法には、西山さんのような特異な障害を扱った経験もほどんどなく、自白したのだから有罪と、殺人罪で12年の服役を強要されることになった。

  https://toyokeizai.net/articles/-/206947

 冤罪を捏造された西山美香さんは、「被害者とされたTさん」の呼吸チューブを抜いて呼吸不全で死亡させたと「自白」させられた。しかし、チューブは抜けていなかった。このため、山本取調官は、慌てて、後から西山さんが再びチューブを戻したと追加自白させた。
 Tさんを診療した数名の医師は、「Tさんの死因は、呼吸不全でなく、カリウム値低下性の急性心不全である」と証言していた。
 「窒息死」と報告したのは、検死官解剖医だが、彼は、警察の調書を先に読んでいたために、強い先入観から、チューブが抜かれたと勝手に想像して「殺人」という冤罪を捏造したのである。
 この事実は、最高裁まで弁護団が鋭く追求したにもかかわらず、裁判官たちは「自白」偏重の観念に引きずられて、科学的な分析を拒否し、西山さんを有罪と決めつけた。
 こうして、「病死」であったTさんの死因は「殺人」として捏造され、この世に無実の殺人犯が登場し、「司法による正義の鉄槌」を受けて12年間者服役を強要されたのである。

 https://www.chunichi.co.jp/article/feature/newswotou/list/CK2017082002100013.html

 服役後の西山さんの再審請求は、検察側のメンツ主義によって、何度も嫌がらせのための抗告によって先延ばしにされたが、3月19日最高裁は再審を確定した。
 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42638040Z10C19A3CC0000/

 私は、戦後に起きた、たくさんの冤罪事件を見てきて、共通するのは、取り調べ警察官が、手柄欲しさに、被疑者が無実であっても証拠を捏造してまで無理矢理有罪にする手口である。
 取り調べの過程で証拠が集まってくれば、当然、警察も検察も、被疑者が無実であることを知る機会がいくらでもあるのだが、彼らは自分たちのメンツのために、そうした被疑者に有利な証拠は隠蔽してしまうことが大半である。

 私が本当にひどいと思ったのは、鹿児島県警による志布志事件と、福岡県警による飯塚事件だが、松橋事件も熊本県警で、九州の警察は、とりわけ冤罪捏造の悪質な手口が多いという印象である。

 志布志事件については、戦後冤罪史のなかでも特筆すべき、大規模な悪質でっちあげ事件であり、これも、そもそも犯罪事実が存在しないものを、取調官の想像力だけで犯行を捏造したのである。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%97%E5%B8%83%E5%BF%97%E4%BA%8B%E4%BB%B6

 想像力だけで、これほどの大事件を妄想し、大量の善良なる生活者を一年以上長期拘束して苦悩を与えた警察官に対し、完全無罪判決後、与えられた処分は、たったこれだけである。冤罪被害者の村民には、1年の拘束と、拷問的取り調べの対価として460万円が支払われただけだった。

 黒 健治(当時の志布志警察署署長) - 本部長注意
 磯部 一信(警部・捜査主任) - 所属長訓戒
 濱田 隆広(警部補) - 3ヶ月間減給1/10

 被疑者とされた村民には、自殺に追い込まれた者もいた。警察が証拠を捏造して、ありもしない犯罪をでっちあげたことに対し、訓戒と減給一割という「処分」は、ほとんどないに等しいもので、我々を激怒させた。
 戦後起きた大半の冤罪事件は、警察官による手柄狙いの証拠捏造が大半だが、それによって処分された者は皆無に等しい。これでは、司法官は、冤罪を作りたい放題である。何の処分も受けないのであれば、例え批判されても、証拠を捏造し続けるであろう。
  
 冒頭に紹介した、松橋事件、そして西山美香事件、志布志事件、こうした悪質な冤罪でっちあげに対しては、私は、司法制度の上に立つ監査機関が存在しないことによる弊害だと何度も指摘してきた。
 日本は、過去一世紀にわたる司法取扱事件を、再度検証し、過ちや責任の所在、さらに処分を行う超司法機関を作らなければ、正義を実現できないと強く確信する。

 少なくとも、過去50年に、冤罪証拠を捏造した=例えば、袴田事件における紅林麻雄のような悪意に満ちた警察官を、全員、法的に処分し、追放する仕組みを作らなければならない。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%85%E6%9E%97%E9%BA%BB%E9%9B%84

 司法機関全体、警察・検察・裁判を検証し、過ちを見いだしたなら追求し、処分する姿勢があってこそ、司法に対する国民の信頼を担保できるのである。
 ただし、今の安倍晋三マフィア政権なら、この機関さえ私物化する可能性が強いので、まずは、民主的な正義を実現できる政権を作り出すことが先決であるが。



知=理性を失う世界

2019年03月28日 | 未分類
 ブルネイ、投石による死刑を施行へ 同性間の性行為と不倫が対象
https://www.cnn.co.jp/world/35134878.html

 【ブルネイは来月3日から、同性間の性行為と不倫に対して投石による死刑を科す新法を施行する。刑執行の場面には「イスラム教徒のグループ」が立ち会うという。
新刑法はブルネイ当局が2014年に発表したもので、導入は段階的に行われてきた。今回の条項の施行については、昨年12月29日に司法長官のウェブサイトで目立たない形で発表していた。新刑法では窃盗罪の罰則として手足切断の刑も定めている。】

 トランプ・安倍晋三・ドゥテルテ・エルドアン……
 世界中で知性を否定する国家の指導者が現れ、第二次世界大戦からの平和の時間が音を立てて破られようとしている。
 国連を軸に、戦後70年間の知性を積み重ねた人類の到達点は、もろくも崩れ去り、人類社会の倫理的アイデンティティは否定された。

 少なくとも前世紀、1900年代の末までは、人類は人間性=倫理的水準を物事の判別の基準として共有してきたはずだ。
 「自由や人権」という解放された暖かい人間性から沸き出でる価値観が、冷酷な「金儲けの自由・投資家の人権」にすり替えられのが、フリードマンや竹中平蔵が提唱した「新自由主義」の台頭によってである。

 この社会の、あらゆる知性、倫理、人間性を破壊したものこそ、新自由主義によるグローバルスタンダード=金融国家であると私は考える。
 自民党でさえ、戦争を経験して、「人間には何が必要か?」という問題の本質を理解していた政治家たちが老いて、この世を去るにつれ、「金儲けだけが正義」と妄想する安倍晋三らが主導権を握り、政治におけるコンプライアンスを完全に逸脱し、NHKなどメディアを支配して世論をも勝手に操作し、ほぼマフィア同然の情報操作、捏造、による国民洗脳支配を実現するようになった。

 日本でも、人間生活のあらゆる分野を、法でがんじがらめに束縛し、自然な性欲や、人に対しての親しみの表現を犯罪と決めつけ、ドライバーや十徳ナイフを所持していれば泥棒と決めつけて検挙する社会がやってきた。
 隣人を愛するどころか、すべての人は泥棒か、自分を傷つけようとする犯罪者であると子供たちを洗脳し、子供を見ただけで変質者と決めつける社会がやってきた。
 これが金融国家=グローバルスタンダード社会の到達点なのである。

 人は人に敵対し、国は国に敵対し……
 キリストは人類滅亡前の前兆として、何が起きるか述べた。
 ヨハネ黙示録は、この世から通貨が消えて、額か手に埋め込まれたチップで人間を管理する社会が来ると示した。
 そして、それは実現した。
 https://indeep.jp/microchip-implants-hit-in-sweden-like-revelation/

 安倍政権は、来る消費大増税で、クレジット決済の人々に限って増税分を還付することにした。だから、多くの人が消費増税還付のために、それまで関心を持たなかったカード決済社会に移行するとみられている。
 クレジットの行き着く先が、通貨の廃止であり、チップ社会である。
 自民党は、死刑制度と差別の象徴である天皇制、そしてクレジット社会、それにイスラム原理主義なみの、人々の自然な要求を犯罪化する仕組みを作り出している。

 旧日本統治領だったこともあるカリマンタン島のブルネイで、同性愛者や不倫者を投石で殺害する法律が施行された。
 これは旧約聖書のレビ記に描かれている人間支配の戒律である。 https://www.biblegateway.com/passage/?search=%E3%83%AC%E3%83%93%E8%A8%98+20&version=JLB

 旧約聖書を聖典と定める宗教は、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教であるが、これに描かれている定めを絶対の戒律として無条件に守ろうとする勢力のことを原理主義者という。
 古くは新約聖書に描かれた「律法主義者」パリサイ人であり、アメリカの共和党母体であるキリスト教福音派も、戒律やシオニズムを重視している。
 もちろん、イスラム世界は近年、厳格な戒律を要求する原理主義者が台頭し、世界的に、まるで知性を見失ったかのような残酷なイスラム法を実行していることが知られている。
 とりわけ、インドネシアやマレーシア、周辺のイスラム原理主義は、かつての人間性、知性を完全に放棄して、人間の自然なあり方をも犯罪化して、残酷な懲罰や死刑を科すようになっている。

 私は、この旧約聖書が、いったい何から生まれたのか?を調べる過程で、アブラハムがイサクを生け贄に捧げて契約した神(旧い契約だから旧約聖書という)が何者なのか?という疑問に行き当たり、実は、この神は、グローバルスタンダードの中核的推進者であるユダヤ教徒の神であるルシファー(サタン)であろうという結論に達した。
 1ドル札や、千円札に描かれたピラミッドの眼も、フリーメーソンの信奉するルシファーの眼であると言われる。
 
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 ルシファー=反キリストの思惑どおり、世界は明らかに知性を見失い、共有してきたはずの人間性を見失い、教典を無条件に信奉する戒律主義=原理主義に傾いている。
 私は、反原発派や左寄りの市民運動主義者もまた、自分たちの到達点であったはずの、人生観・価値観が、これほど崩壊させられている原因について、宗教との関係性を甘く考えすぎていると思う。

 日本では、比較的広い視野で、ものごとの本質を見極める力のある人が多いと信じてきたが、こと、人類史における旧約聖書の意味を本当に理解している人が少ないから、世界全体が原理主義化してゆく恐ろしさに気づいていないのだ。
 私は、半世紀前から、ベトナム反戦運動や反原発市民運動に参加してきた市民運動主義者だが、かつての市民運動の同志たちが、世界を恐ろしいグローバル独裁に貶めているユダヤ教徒の意味を理解できないでいることにはウンザリする。
 旧約聖書を理解できなければ、人類の未来など絶対に分からない。

 もう45年以上前だが、吉祥寺の物部長興邸で、岡村昭彦が講演で発した言葉が忘れられない。私が、「世界を動かしている本質は、経済原理か、政治か、それとも宗教か?」と問うたとき、岡村はきっぱりと「それは宗教だ」と述べた。
 読者には受け入れられないかもしれないが、私自身は、宗教、すぐれて霊的世界に対する知識がなければ、社会の本質など絶対に分からないと確信している。
 私は、人が精神的におかしくなる病理的現象ですら、実は霊的問題が含まれているとさえ考えているのである。

 世界が経済法則と知性の到達点で定まるなら、原理主義など生まれてくるはずがないし、ISISも登場しないし、冒頭に紹介した、ブルネイ・インドネシア・マレーシアなどで行われている残酷な人権侵害や処刑など出てくるはずがないのだ。
 これは、人智や人間性さえも否定しなければありえない現象であり、こんなことが、人の日常性の範囲から生まれてくるはずがない。

 宗教によって、明らかに知性はゆがめられ、世界の片隅に押しやられ、「人の良心」は風前の灯火のように、頼りなく揺れている。
 トランプやドゥテルテ、安倍晋三のような「反知性」と呼ぶしかない政治家が大衆の支持を得て政治の表舞台に登場してくる。
 世界は、知性を基準にして進化してきたのではなかったのか?
 だから、私は、今の世界は、一種の霊現象が反映された社会であるとさえ考えている。
 このレベルの考えになると、旧左翼、市民運動勢力の誰も理解の外になってしまうが、私は、自分自身の長年の心霊経験の積み重ねから、そう感じ取っているのである。

 人が、世界の進化の原理として人智=理性を取り戻すためには、いったい何が必要なのか? また、かつての知性志向社会で、人々を知に駈り立たせていた原理は何だったのか?
 これこそ、現在の我々の喫緊焦眉の課題である。
 私は、戦後の平和社会の根底を見直せば、そこにあったのはキリスト教世界観だったと考えている。「人の愛」をすべての原理として捉えたキリスト教世界観が、否定されたのは、原理主義=戒律主義による「反キリスト的世界観」によって葬り去られたのであり、反キリストの主役こそ、キリストを殺害した律法主義者=ユダヤ教徒であった。

 すなわち、グローバルスタンダードを推進している世界最大の勢力がユダヤ教徒であり、それはフリーメーソンとして各国に組織されている。
 安倍晋三やトランプも、その強い影響を受けて背後から操作されていると私は思う。
 そうした見方を否定する経済評論家たちも、大半が竹中平蔵らに影響されたグローバリストであり、マスコミ・メディアを支配している連中も、彼らに乗っ取られている。

 例えば、テレビ朝日は、リベラルといわれる朝日新聞社が作ったメディアでありながら、現在の早川CEOは安倍晋三応援団、自民党の中核であり、報ステの古舘一郎や、昼のワイドスクランブルの主役だった橋本大二郎を追放した、代わりに登場したのが、まるでフジの長谷川豊を彷彿させる極端なネトウヨの小松靖である。
 小松は、ほとんど極右というべきネトウヨで、早川CEOの肝入りで送り込まれたのだろうが、出演者の発言を強制的に封じて持論を宣伝する姿勢からみて、いずれ長谷川の「腎臓透析患者を殺せ」のような暴走をするのは確実であろう。

 また、朝の羽鳥モーニングショーでも、市民派といわれる玉川徹に対する右翼的な圧力が激化していて、他の出演者から、「クビにならないよう」と忠告される始末で、早川によって追放されるのも時間の問題と考えられている。
 あの朝日新聞社までも、安倍晋三ヨイショ応援団に加わろうというご時世なのだ。私は、福島原発事故の人的被害を一切無視してきた朝日新聞が、いずれこうなることを予測していた。

 私は、「知の崩壊」というテーマで何度もブログを書いているが、世界のイスラム原理主義化の流れのなかで、「石打処刑」が復活させられるというようなニュースを見ると、心底から猛烈な焦りを感じるのである。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-date-201901-29.html

 日本でも、私が中津川市の防災無線を聞いていると、「児童を見た不審者がいた」などと信じられないようなメールが、たくさん入ってきて、本当に心胆寒くなる。

 【防災安全課 18時57分発表 不審者情報 本日午後3時30分頃、中津川市苗木地内において、下校中の児童10人に対して車の後部座席に乗車する不審者から携帯電話のカメラを向けられる事案が発生しました。不審者の特徴は不詳。使用車両はトヨタプリウス、白色、ナンバー不詳。●危険を感じたら大声で助けを求めたり、防犯ブザーを活用してください●不審者を発見したら110番通報してください 中津川警察署(電話0573-66-0110)】

 これでは、人間生活のすべてが犯罪になってしまい、すでに立小便が犯罪化しているが、人間のあらゆる行動が全部、犯罪にされてしまいかねない。こんな発想では、人々は卑屈で矮小な人生を小さくなって送らねばならなくなるだろう。
 そうした人格的矮小化の上に、同性愛者を犯罪者として石打処刑するというような異常な発想が成立してくるのだ。

 我々は、人間性の解放された、自由でのびのびした人生を送りたいのであって、それが性犯罪者であるかのような洗脳を子供たちに行うことは、日本社会の未来を崩壊させるものである。
 本来ならば、法律のいらない社会を目指すべきなのだ。
 人間性の解放とは、いったい何なのか? 一人一人が深く考えねばならない時代がやってきた。

 



教育者の荒廃

2019年03月27日 | 未分類
 これは、今日、報道されているニュース。
 https://www.fnn.jp/posts/00414938CX

 教師による暴言などがあったのは、山口・下松市にある下松工業高校。
 40代の男性教師が2018年12月、担任をしていた1年生のクラスの生徒に対し、「ボケ」や「アホ」などの暴言を浴びせ、うち1人の生徒に対しては、「いじめ」ともとれる発言や行動を繰り返していたという。

下松工業高校・高橋等校長は、「(1人の生徒に)病院に行けというニュアンスのことを言ったと聞いている。丸刈りにしたのは事実」と話した。
 校長は、生徒を丸刈りにしたことについて、教師による「強制」があったのかどうかはまだ確認できていないとしている。
 生徒と保護者は2月、問題があった教師の懲戒免職を求める嘆願書を県教育委員会に提出していて、現在、調査が行われている。

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私の義務教育時代といえば、1960年代だが、当時は、巨大で残酷な戦争が終わって、まだ20年あまり、大人たちは、みんな戦争の意識を引きずっていて、教員たちも復員兵や疎開経験者など戦争の残響残渣のなかにいた。
 誰もが、身近な人を戦火で失った悲惨な経験を持っていた。
 男の教師で兵隊上がりは、やはり軍隊で殴られ続けたせいか、やたらと手が早かったが、それでも、上のニュースに紹介したような悪意を持った教師がいた記憶は少ない。

 みんな、戦場の弾丸や、爆撃の嵐を逃げ惑った経験があるから、ちょっとやそっとの事態では動じない。
 子供が大怪我して血まみれになっていても、平然と冷静に対応できる度胸の座った教師ばかりだった。修羅場を経験した者たちは、やはり違う……。もちろん、こんな教師が矮小なイジメなんかやるはずがない。

 本心から子供たちのことを思ってくれていて、愛情豊かな人たちであることを厳しさのなかにも感じることができたから、平手打ちされたり、頭を叩かれたりしても、「この野郎!」という復讐感情が芽生えたこともない。

 だが、上の山口県の教員は違う。クラス全員が「懲戒免職嘆願書」に署名するという前代未聞の憎悪を浴びている。
 このような「人間失格」に類する教師は、人生の修羅場を経験せず、パソコン画面のなかのゲームの世界の経験だけで、人を教える立場になって、何をしていいか分からないから、とりあえず生徒をいじめてみた……という軽薄さに思えるのだ。

 今の教師たちは、受験戦争は知っている、動画もゲームも知っている。だが、他人から虐げられて悔しい思いを我慢する人生は知らない。人間性が育ってなくて、利己主義の世界にどっぷりと浸かり、他人に対して愛情を抱いて育ててやる喜びを知らないから、自分の下劣な性欲を生徒で満たしてみたり、他人への嫌がらせで自尊心を満足させたりしているのだ。
 ちょうど、私のブログに毎日、無知蒙昧なのに偉そうに知ったかぶりで誹謗を書き込んで自己満足してる阿呆どもと同じだ。

 教師の人間性崩壊は、ほとんど連日連夜といえるほど被害を受けた生徒からの告発が続いていて、学校側も、地位を守りたいだけの姑息なアホ役人しかいないから、もみ消して責任を隠蔽するなど卑劣な手口に終始している。

 「いじめ0」がスローガンの学校教師による、陰湿な “生徒いじめ” の証拠
  https://www.jprime.jp/articles/-/14573

 教師がいじめの助けを求めた生徒を叱責。その3時間後に命を絶っていた。尼崎中2少女自死で第三者委が報告
 https://news.yahoo.co.jp/byline/akazawatatsuya/20190318-00118655/

 中3いじめ「重大事態」半年間、手打たず 教育長が謝罪
 https://www.asahi.com/articles/ASM3V3CPKM3VPITB006.html

 女子高生自殺 第三者委「いじめが自殺に影響与えた」 https://www.tku.co.jp/news/%E5%A5%B3%E5%AD%90%E9%AB%98%E7%94%9F%E8%87%AA%E6%AE%BA%E3%80%80%E7%AC%AC%E4%B8%89%E8%80%85%E5%A7%94%E3%80%8C%E3%81%84%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%8C%E8%87%AA%E6%AE%BA%E3%81%AB%E5%BD%B1%E9%9F%BF%E4%B8%8E/

 「理不尽な指導」も要因 長崎高2自殺で第三者委
 https://www.sankei.com/west/news/190301/wst1903010050-n1.html

 上リンクに紹介した教師とイジメの記事は、今月だけなのだが、たくさんありすぎて書き切れない。これほど、子供たちを苦しめる学校や教師というのは、いったい何なのだ!
 そして、お定まりであるかのような、学校側による隠蔽工作、責任逃れ……。


 いじめ発生件数は過去最多32万件、注目すべきは『うち9割が解消』という不思議
石井志昂 | 『不登校新聞』編集長、不登校経験者
2017/10/28 
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiishiko/20171028-00077439/

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 生徒の自殺者推移

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 これほど、子供たちにイジメが蔓延している現象は、新自由主義社会を作り出した、竹中平蔵、そして安倍政権の登場とリンクしている起きている事態である。
 これについては、少し前に書いたばかりだ。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-673.html

 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-672.html

 こんな社会に誰がした! ……「竹中平蔵と安倍晋三」と答えておこう。

 今世紀に入って、企業は自社株のレベルを守るために、正規雇用労働者のリストラ切り捨てを大規模に行い、これによって、大半の労働者の雇用が不安定化し、収入も格段に凋落させられた。
 もの凄い勢いで、日本社会が格差を拡大し、人々に序列をつける差別社会に変化したのだ。このことが、学校における児童生徒のあいだの人間不信、嫌がらせ、イジメの根底にある。平等社会が失われれば、人は他人に憤懣を抱く心の安まらない社会になってしまうのである。

 教師という職業もまた、本当に子供に人生の良き知識を授けたいと思うなら、人生の艱難辛苦を味わって、現実的な知恵をたくさん身につけた経験豊かな人を採用し、社会全般の総合的な人生観・価値観を教えなければならない。
 また、教員を採用するにあたって、利己主義者を排除し、利他主義の人格形成に優れた者を優先して採用しなければならないのだ。

 ところが、今は違う、
 採用される教師たちが知っているのは、受験競争とゲームの世界だけであり、社会の底辺で何が起きているのか? 自分の体験で思い知らされている者は少ない。
 (ただし、安倍政権登場の10年は、学生たちも貧しくなって、コンビニなどでのバイトを経験している者が少なくないので、彼らは社会の下積みを経験している)

 社会の下積みでの労働経験があれば、愚かな生徒イジメを行う矮小な人格も減るだろうと私は思う。この意味で、学生たちが、私の若い頃と同様に貧しくなるのは教育全体にとっては非常に良いことかも知れない。
 むしろバブル時代に学生だった、今の50歳代管理職は、ぬくぬくした座布団人生しか知らないので、自分の地位を守ることしかできない隠蔽体質になってしまているのかもしれない。

 教育全体について、根底的な提言を行うとすれば、教育施設は、今は空き家になっている昔の小中学校を利用して、過疎の山村に引っ越し、農業・畜産・林業を集団生活で行いながら、大自然のなかで、その恵みを最大限に浴びて、何よりも人間性を教育すべきなのだ。

 はっきりいって、私の経験では、通常の大学程度の知識なら、都会の殺伐とした閉塞的な環境で学ぶより、大自然のなかで農業や畜産の実習のなかで学んだ方が、はるかに身につく生きた知識にすることができる。
 過疎の山村は、教育にとって宝の山である。そこで自給自足の知恵を学ぶことは、宇宙のすべての知識を学び取ることに通じる。
 もの凄い量の素晴らしい知恵を身につけることができるのだ。そして、人間として生きる優しさも……。

 私の田舎暮らしの経験から言うが、田舎暮らしというのは、ストレスが非常に少ないので、欲求不満を募らせて他人に当たるなんて都会特有の現象は存在しない。
 だから、人間性が伸び伸びとして豊かになってくる。私の住んでいる中津川市などは、目の前に2000m級の、恵那山や小秀山があって、その背後には3000m級のアルプスと御岳があって、東美濃ではあるが、まさに「信州」と言うべき土地柄であり、ここでは、小さな事にクヨクヨしたりしない「信州人」の骨太の人間性が育つのである。
 まあ、熊やカモシカ、イノシシが年中出てくるのはご愛敬だが……。

 子供たちは、絶対に、このような緑と高山と美しい水のなかで育てるべきである。育った場所によって、人間性がまるで違ってくる。
 私は、子供社会の実情を知らないので、あまり偉そうに言えないが、中津川市で、毎日、熊が出ていても、子供のイジメがあったなんて噂は、過去十数年聞いたことがない。

 それから、大学入試程度の知識なら、ネット環境があるので、山奥で自習していても、十分に合格レベルに達することができる。人が圧倒的に少ないので、他人に影響を受けずに、自分の勉強に没頭することができるのだ。
 夜は、真夏でも毛布がないと寝られないほど気温が下がるので寝不足になる心配もない。
 何よりも、放射能汚染のない、素晴らしい水と食料と大気がある。

 騒音もほとんどないし、車で20分程度の場所に、散歩できる山岳コースが山ほどあるので、運動にも事欠かない。
 こうして中津川に移住してみると、それまで名古屋の閉塞的な環境で、他人を意識してストレスを受け続けていたのが嘘のようで、愚かな時間だったと思う。

 確かに仕事が少なくて生活は大変だが、家賃や土地が嘘のように安いので、私などは毎月の生活費が5万円程度ですむ。もっとも光熱通信費が、かかるのが玉に瑕だ。

 いつも思うのだが、冒頭に紹介したような矮小なイジメニュースを聞くたびに、私は、子供たちが過疎の山村で、自給自足生活の知恵を学びながら、夜は幽霊のラップ音くらいしかしない静寂のなかで勉強できるなら、集中力により成績が上がるし、何より、のびのびした自然生活は刺激が多すぎて、他人をいじめたり構っていたりする暇などないのだから、健全で骨太の人間性が育つと考えている。

 学校は大都市を離れて、過疎の山村、それも幽霊の出るほど寂しい土地に移動して、みんなで力を合わせて困難を克服するスタイル、人間性を子供たちが身につけるべきだと私は確信している。
 それが、すばらしい日本の未来を構築するのだ。