包丁のトギノン ブログ

トギノン販売有限会社 包丁の製造販売店のブログです

包丁 鞘(サヤ)

2016-04-28 | 道具のありかた
包丁 鞘(サヤ)

日に日に暖かくなり桜も散って紫外線の強い季節になりました。
私は子供の少年野球の指導や審判で日焼けが凄いことになっています。

日差しはさほどでもなかったのですが、1日の審判でこの通り!
凄い紫外線の威力です。
皆さんもお気を付けください。

さて、本題です。
弊社では業販や料理学校、特注品のお客さまなどに鞘を製作し納めていましたが、
それ以外の各方面のお客様より「包丁の鞘はないの?」とお問い合わせが増えてきました。

そこで今回、一部のアイテム・サイズの物に関して、鞘を通常生産ラインに組み込みました。
WEBでも販売する予定です。販売開始まで今しばらくお待ちください。

それでは商品のご紹介です。
今回、一般販売を予定している鞘は「木鞘(キサヤ)」です。
天然の「朴の木」で製作しました。
鞘には大きく分けて
「白鞘」シラサヤ
「塗鞘」ヌリサヤ
があります。

「白鞘」は別名「休め鞘」ともいわれるもので、天然木そのものの風合いを生かすことで木目や木苞が柔らかく包丁を包み、気温差などによる結露なども吸いこんでくれ、木が呼吸することにより包丁の湿度が安定し錆びにくいのが特徴です。

「塗鞘」は天然木に漆などの塗装や染色を行い、時にはきらびやかな装飾を施したものです。つまり防水加工になっているので、雨などを気にせず持ち歩くには良い。しかし鞘が呼吸できないので長らく鞘にはめたままでいると当然、錆びのリスクが伴うこととなります。
日本刀などもそうで、長期間保存するのならば、白鞘。戦に出たり雨風に晒されることがある場合は塗鞘。
もっとも、何年も保存する場合は鞘だけでなく柄(つか)などもはずし刀身のみにして保存する場合もあります。

話は逸れましたが、木鞘の画像です。

特徴としては先述した天然の「朴の木」で製作した木鞘です。
鞘と刀身を固定する「止ピン」付き。

「止ピン」付きの鞘は他にもありますが、弊社の物は「止ピン」紛失防止のための紐付き。
結構、この「止ピン」を紛失して困っているお客様を見てきたので、ここは外せませんでした。
ご興味のある方は近いうちにWEBに載せますのでチェックのほどよろしくお願いします。

それではまた。