1月5日放送の「NHKスペシャル」で 94歳で亡くなったやなせたかしを特集していた。サブタイトルは「みんなの夢まもるため~やなせたかし“アンパンマン人生”」
幼児向けマンガとしか 見ていなかったが ヤナセタカしのアンパンマンには大人にも子供に 奥の深い哲学があり 発行部数1000万部を超えた訳もわかった。そしてその曲は 東日本大震災の被災地でも繰り返しリクエストされ、多くの人びとの心をとらえつづけているという。
アンパンでできた顔を弱った人に食べさせる可愛いヒーローは、全く 幼児向けの作品だと思っていたが、その底流に、絶望の連続だったやなせの人生が投影されていた。若き日の過酷な戦争体験。長くヒットに恵まれず苦悩した日々。妻を襲った不治の病…。やなせが作詞したアンパンマンのテーマには「なんのために生まれて なにをして生きるのか」「そうだうれしいんだ生きるよろこび たとえ胸の傷が痛んでも」等々、深い人生哲学が込められている。
そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも
なんのために 生まれて
なにをして 生きるのか
こたえられないなんて
そんなのは いやだ!
今を生きる ことで
熱い こころ 燃える
だから 君は いくんだ
ほほえんで
そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも
ああ アンパンマン
やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため