そろそろ家に帰らなくてはならない時刻
ふと薄暗くなった東の空を眺めたらまん丸い赤い月が浮かんでいる
僕の口から思わず「不吉だ」という言葉が洩れる
するとすぐさま他の仲間も興奮した声で「不吉だ!」と言う
「不吉」という普段使わない言葉が使えたのが嬉しくて僕は大きな声で「不吉だ!不吉だ!」と叫ぶ
みんなも同様に叫ぶ
そうしてケンちゃんの家の庭で大騒ぎ
幸福な時代だった
そろそろ家に帰らなくてはならない時刻
ふと薄暗くなった東の空を眺めたらまん丸い赤い月が浮かんでいる
僕の口から思わず「不吉だ」という言葉が洩れる
するとすぐさま他の仲間も興奮した声で「不吉だ!」と言う
「不吉」という普段使わない言葉が使えたのが嬉しくて僕は大きな声で「不吉だ!不吉だ!」と叫ぶ
みんなも同様に叫ぶ
そうしてケンちゃんの家の庭で大騒ぎ
幸福な時代だった