プシコの架空世界

ホレホレ触るとはじけるゾ。
理性がなければ狂いません(妄想の形成にも理性の助けがいる)。

演技

2010年09月13日 09時42分49秒 | インポート

 映画やドラマで演技する俳優たち。僕は本当にすごいなと思います。彼らを見ると僕に何が欠落しているのかを思い知らされます。僕は演技力が乏しい。僕が彼らと同じことをしようとすると台詞(セリフ)の棒読みになってしまうに違いありません。偏見かもしれませんが、僕に限らず統合失調症の人たちってあまり演技性がないような気がします。なんとなくそのまんまという感じ。別にそれが悪いと言っているわけではないのだけれど(なぜならそれはある種の潔癖さから来ているからかもしれないから)。

 人は自分にないものを持っている人に憧れを抱くといわれますが、僕の場合にも当てはまると思います。大勢の人たちが見ているにもかかわらず身振りや表情や声を晒す俳優たち。彼らにそれができるのは本気だからか、それとも本気じゃないからか、「思考」してみてもよく分からないけど僕とは違うタイプの人間たちなのだろうなと思ってしまいます。とにかくうまい俳優は弾けるような笑い声をあげる時も、暗く重く沈みこむ時もリアルに見えます。「リアルとは何か?」と訊かれたらよく説明できないのですが(考え方によってはこの世の全てがリアルだから)、この場合、僕の心に訴えるものがあるということでしょうか。思わず涙が頬を伝っていたとかいう形で気づかされる種類の(ちなみに最近僕はよく泣きます)。

 僕に演技ができないのは自我を捨てられない(なんとなく捨てたら戻ってこないような気がしている)からなのか、それとも自我がしっかり確立されていないから別の人格を演じられないのか。「思考」してみてもよく分かりません。とにかく僕の目には俳優と呼べる人たちはみな人間というものに対する基本的な信頼感を持っている様に映るのでうらやましく思います。

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コメント (8)
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