イエスってかっこいいと思う。死ぬ間際まで世界の中心で全力を以って踏ん張って、叫びつつも最期には自分の存在全てを何者か自分より大きな存在に委ねたところがたまらなくかっこいいと思う。
僕は今から思うと傲慢だったなと思うのだが、イエスのようになりたかった。神になりたかったのではなくイエスのようになりたかった。人間はみなキリストにならなければならない(キリストを目指さなければならない)と本気で思っていた。だからキリスト教の信者のようなアプローチができなかった。彼らはなんとなくすがりつくだけで戦いを避ける臆病者のように僕の目には映っていた。世間知らず、人間知らず、自分知らずだからそんな風になったのだと反省した。
赦しというものを頭で考えることはできても、心でできなかった。
これからは人の気持ちが分かるような人になるために自分なりのペースで生きたい。