プシコの架空世界

ホレホレ触るとはじけるゾ。
理性がなければ狂いません(妄想の形成にも理性の助けがいる)。

(31)悪魔の声

2011年01月31日 07時57分27秒 | インポート

私は妄想がひどかった時に、神とか天使とか悪魔について、盛んに思考を展開しました(「悪魔の反対語は、神ではなく、天使だ」とか)。ただし幻聴は全て悪魔の声だと思いました。幻聴を神の声だと思ったという病者がいますが、私にはそれは一度もありませんでした。だって神や天使があのような口調であのような内容のことを言うはずがありません。それにしても「ここかー諸悪の根源はー!」とか「あくまー!」と罵られた時は参りました。「そっちが悪魔だろうに!」と苛立ちました。当時、神の軍勢と悪魔の軍勢が互角の戦いを繰り広げているという観念が私をガチガチに硬くしていました。

だから後にタルムードの中の【悪魔も神のために働く】というユダヤの悪魔観を知って、私は本当に楽になりました。「神がやっぱり一番強い」と思えたことと「悪魔にもそれなりの道理がある」と思えたからでしょう。

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(30)弱さについて

2011年01月30日 09時01分38秒 | インポート

けれども私は、青年時代に入っても、相変わらず弱さを嫌っていました。世の中もそのような風潮でした(「24時間戦えますか!」みたいな)。だから私は、他人に自分の弱点を見せまいと、がんばっていました。他人に「弱虫」というレッテルを貼られたが最後、永遠に弱虫として生きなければならないような気がしていました。「負けを認めなければ、負けたことにはならない」とうそぶいていました。女性の気持ちなど考えたって分からないのに、「悩むのではない、考えるのだ」とか「人間として当然のことです」なんてよく言ったものです。

しかし今の私は「弱さを認められるのは、潔くて、強いことだ」と思うのです。「強い人とは自他の弱さを認められる人だ」と思うのです。だから私は「あまり自分の弱さを隠さないようにしよう」と思っているのです。

また私の青春時代は「ネアカ・ネクラ」の区別がはやった時代でした。相手を「暗い」と言う→自分と区別する→「相手は暗い(から)自分は明るい」と錯覚する。みんな進んで錯覚する。そういうふうに「相手を貶めて、自分を救おうとする二分法」は最近でもはやりました。「勝ち組・負け組」の区別です。でも本当にそういうことをする人は明るい人なのでしょうか。勝ち組なのでしょうか。この世は嫉妬と怒りと欺瞞に満ちている。

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(29)病前性格

2011年01月29日 09時24分50秒 | インポート

ここで私の「病前性格」について述べます。私の主治医によると、病前性格という気質と統合失調症や躁鬱病や癲癇といった精神病を対応させる分類は最近はやらないそうですが、一応参考までに私がどういう子供だったか述べて置きます。

「ストレスに弱い」などと聞くと、統合失調症者とはいかにも「気の小さいタイプの人間」であるような想像をなさるでしょうか。しかし私は自分のことをそれほど気の小さい人間だとは思わないのです。私の気が小さいと言うのなら、ほとんど全ての日本人の気が小さいと言えると思います。

私は近所のガキ大将的な存在でした。背が低いくせに、好戦的な子供で、よくケンカもしました。そして大人になるまでに、5回位しか、他人の前で泣きませんでした。ケンカで泣いたのは幼なじみの武くん(彼は私より一日だけ早くこの世に生まれてきた)と幼稚園児の頃、口ゲンカをした時だけでした。お互い「ばか」と言い合って、二人一緒に泣きました。あと他人の前で泣いたのは、父の腕に抱かれお祭り見物をしていた私が踊っていた青い鬼の面の男に脅された時と、幼稚園の滑り台の階段でつまずき唇の下を打って血を流した時と、小学生の頃に遊園地内のコンクリートの出っ張りに頭をぶつけて血を流した時と、つまずいて思いっきりコンクリートの地面に歯をぶつけた時です。小学生で泣いた時には2回とも側に母親がいました。

私は泣くことを、恥としていたから、我慢するような子供だったのです。歯の治療で涙が出る時も悔しがるような子供だったのです。だから私は小学6年生の頃、自転車に乗っていてタクシーに弾き飛ばされるという事故に遭った時でさえ、泣かなかったのです。私の頭にはフロントガラスに頭から突っ込んだので、後々まで残るハゲができました。救急車で運ばれ2週間位入院しました。

近所の大人達からはよく「負けず嫌い」とか「がんばり屋」と言われました。実際私はそのとおりの子供だったのです。

後悔しても始まりませんが、子供の頃に私はもっと泣いて置くべきでした。そして「泣いたカラスがもう笑った」というような経験をたくさん積んで置くべきであったと思います。

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(28)反論

2011年01月28日 08時26分30秒 | インポート

今日、統合失調症に関する有力な学説に「ストレス脆弱性仮説」というものがあります。簡単に言えば、統合失調症にかかる人は素質的に(要するに生まれつき)ストレスに耐える力が弱く、それに不利な環境が揃うと発病するという説です。

しかし私ははっきり言ってこの説が気に入らないのです。何か自分に「種としての永遠の敗北者」という差別的烙印を押された(スティグマになる)気がして好きになれないのです。

感情的に嫌っているだけではありません。理屈で考えても、「人が受け止めるストレスの質や量なんて生き方や体調や成熟度によって変わり、純粋に客観的に測れないのに、何故そんなことを断定できるのか」という理不尽な思いもあります。

さらに私はこの病気に関して持説を持っています。それはどういうものかというと、この病気は「ストレスに弱いからなる」というよりも、「多くのストレスを同時に長年抱え込んでしまうような人生に対して真面目なスタンスを取る人物がなるのではないか」というものです。「真面目で忍耐力がある人ほど病が重症になる」というのはなんとも皮肉なことですが、私はそう思うのです。

医学的なメカニズムで説明するとこうです。人間はストレスがかかると、それとバランスをとるためホメオスタシス(恒常性)が身体内で働き、「やる気(集中力と持続力)」や「快感」を司る神経伝達物質ドパミンが流れる。しかし、ストレスが長い間頻繁にかかると神経がだんだんと先細り、結果多くの刺激を感受してしまい、混乱するのだと思います。

そうなると現象としては、本来気にも留めなかったような物事が気になったり、聴こえるはずがない音声を聞き取ったり、間違った知覚をもとに想像するのでおかしなことを考えるのだと思います。

この持説は統合失調症に関するもう一つの有力な仮説、「ドパミン仮説」を自分なりに解釈し直したものですが、それほど的はずれではないと思っています。私の認識ではドパミンという神経伝達物質は統合失調症の謎を解く重要なファクターですが、決して悪玉ではありません。能力を高めることで難局を乗り越えようとしたが、難局のほうが能力を上回っていたということです。

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(27)任意入院する

2011年01月27日 08時50分22秒 | インポート

当初は「通院だけで済ませよう」と思っていましたが、しばらくして「集中的に治療してもらった方が得策だ」と考えた私は自分から入院を申し出ました。そうしたら女医に「えらいっ!」と言われました。そして私は1992年1月21日に任意入院したのです。

病院は新しくて設備もよく整っていたので、私は幸運な方だったと思います。例えば部屋は音に敏感な病者達のために防音に配慮されていたし、開放病棟だったので自由な雰囲気も保たれていました。看護師さん達の質も本当に良かったです。

患者も優しい人が多かったです。一つエピソードをあげましょう。ソフトボールの大会に備えて河川敷のグラウンドで練習中の時のこと。私が打ち上げた大きなレフトフライを取り損ね、球を顔面で受けたMさん。Mさんはメガネをかけていたので、それが吹き飛ぶのが見える。私が「あっ」と言う間もなく、みんながMさんに向かって一斉に駆け出します。考える間もなくです。ファーストベースを踏んでから駆けつけた私はみんながMさんを囲んで心配している様子を見て、「みんな善人ばかりだなぁ」と感心したものです。

私の入院期間は、初め3ヶ月と言われたのに、それが1ヶ月2ヶ月と延ばされ、結局5ヶ月間でした。退院前に「もう二度と戻ってきちゃだめだよ」と言ってくれた年下の少年S君のことを思い出します。彼は元気に過ごしているでしょうか。

1992年6月8日の退院日に味わったあの解放感はとても素晴らしいものでした。「二度と出してはもらえないのではないかという不安と恐怖を味わわなくても良いというのはなんて幸せなことだろう!」と心の底から思いました。

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(26)良かった初診時の対応

2011年01月26日 09時24分51秒 | インポート

この女医が最初の診察の時、精神病と治療の必要性を分かりやすく説明してくれたことは非常に良かったです。私の「どの位で治りますか?」という質問に対して、彼女が「最低3年はかかります」と答えた時には我が耳を疑いましたが、それはむしろ思いやりのある言葉だったのです。

処方された向精神病薬は飲んだら体がだるくて仕方なかったけれど、断薬を試みようとは思いませんでした。「私がかけたさまざまな迷惑も、病気ということで片付けられるなら、とっととそうして欲しい」と思ったからです。「そうすれば自分のことに集中できる」と思いました。

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(25)課題

2011年01月25日 08時44分01秒 | インポート

嫌な出来事は忘れてしまった方が良いのでしょうか。私の答えは否です。

「忘れなさい」とは私が初めて精神科を受診した時に女医から言われた言葉です。私のどういう言葉に対する言葉だったか、どうしても思い出せないのですが、何故かこの言葉に私は反発を覚え、後々まで私の記憶に残ることになるのです。

今では何故こういう抵抗感が私に生じたのか理解しています。それは私の記憶に『荒れ野の40年 ヴァイツゼッカー大統領演説』というテキスト中の一句が残っていたからです。このテキストは大学のドイツ語の授業で使われました。そして私はその一句を未だに覚えているのです。それは【忘れることを欲するならば追放は長びく、救いの秘密は心に刻むことにこそ】というものでした。これもまたユダヤの金言だそうです。私は発病以来、これを自らの言葉としてきました。そして私はこの言葉の実効性を保証します。

忘れたいと思うのは楽になりたいからです。でも人は忘れようと思って忘れられるものではありません。忘れることは最初からなかったことにするというような欺瞞的なやり方では適いません。ただケリをつけられた時軽くなる。軽くなるのです。忘れたいと思う気持ちが大きければ大きいほど、それがその人に持つ意味が大きくて重いことを表わしています。それは己の人生に与えられた課題です。

悪いものが良くなる。それは人生の秘密です。それは錬金術などというものを用いるのではなく、ただ愛と知恵を携えて、忍耐強く生きていくことでしか分かることはないでしょう。

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(24)誇り

2011年01月24日 09時37分58秒 | インポート

こんな私にも誇りはあって、それは精神病の症状が出た時に一度も暴力を振るわなかったことです。暴力を振るわなかったのは「行為に移さなければ犯罪にはならない」という刑法の知識があったからとか、「暴力を振るおうものなら相手の思う壺だ」と思ったからだけではありません。「正義を行なう者をイスラエル十二支族の神は見捨てない」と信じたり、ユダヤの知恵を知っていたりしたからです。私は【勇者とは己の衝動を克服する者である】を忠実に守っていたのです。それに加えて、ユーモアの精神を失わないことで、難局を乗り越えようとしてきたのです。

私は自家用車を2台(ホンダ・シビックと日産・ローレル)小破させましたが、暴力ではなく事故でした。私の不注意から樹木や縁石にぶつけてしまったのです。「人身事故につながらなくて本当に良かった」と、後で冷や汗をかきました。

私は精神科を受診した後、職場へ訪ねて行ったのですが、処方された薬が効き過ぎたのか、だるくて休憩室で仰向けに寝ていました。そうしたら「かわいそうに・・・」という小さい声が聴こえました。私は「もうこの職場には戻れないだろう」と思いました。

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(23)精神病院に行く

2011年01月23日 07時43分31秒 | インポート

父が心配そうに「一緒に病院に行こう」と言うので、1991年11月2日に私達は埼玉県三郷市にある精神病院(みさと協立病院)へ行くことになりました。しかしそれは私に病識があったからではありませんでした。父からその申し込みをされる前日、父がいつの間にか帰宅していた弟と共にキリスト教の牧師さんを呼んだりしたからです。私にもまだ理性的なところが残っていて、これ以上家族を困らせたくなかったのです。

みさと協立病院を選んだのは近所のMさんのアドバイスがあったからです。彼女は代々木病院精神科の婦長にまでなった人でした。この方には未だにいろいろお世話になっています。

同じ県内にあるとはいえ、私の住む所沢市から三郷市まではかなりの距離があるのに、交通手段はタクシーを用いました。私が嫌がったので、母と弟には別のタクシーに乗ってもらいました。

しかし途上で、職場の同僚であり救世主であるM・HさんをY・Mさんが洗脳しそうだという幻聴が聴こえるので、彼を守るため私は腹がすいたとコンビニエンスストアーに立ち寄らせ、父が代金を支払っている隙に逃げ出しました。全く知らない土地だったけど、誰かに最寄りの駅を訊いて帰れると思いました。でもタクシーに乗り込んで追いかけてきた父に簡単に捕まってしまいました。そこで私が「神の名を心の中で唱えてみよ!」と言うと、父はまつげの長い目を閉じ口をもごもごさせる。「聴こえない!」と私が言うと、目を開け「病院に行こう!」と必死の形相で訴えてくる。仕方なく私は神にM・Hさんの無事を祈り、再びタクシーに乗り込みました。

病院に到着し、中に入ったら、人気が無いのに、たくさんの声が出迎えてくれました。でもそれについて私はおかしいとは思いませんでした。なぜならその頃すでに「私にはテレパシー能力がある」と思っていたからです。

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(22)悪魔との闘い

2011年01月22日 08時55分40秒 | インポート

私が統合失調症の急性期に陥った時、私は自分が住む団地の住人のほとんどが悪魔だと思いました。そして、それに対抗するために、私は自宅の全ての窓にシールを貼ったのです。シールには、ヘブライ語で神の名を書き、日本語で「神の名を心の中で唱えてみよ」と書いて置きました。私には「悪魔は神の名を心の中で唱えられない」という思い込みがあったからです。それからノートに人物名を列挙し、それにいちいち悪魔の名を対応させていく作業をしました。この着想が【目には目を歯には歯を】という「同害報復(タリオ)」の観念の影響を受けていたことは間違いありません。そして「神さま、地獄の一番奥底にこいつらを閉じ込め、封印してください!」というふうに締めくくったのです。その様子は第三者には奇妙に見えたに違いありませんが、私は全く本気だったのです。

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(21)させられ体験か?

2011年01月21日 19時46分29秒 | インポート

「行動」はさらに続きました。私は職場の先輩二人と父と弟に「立ち去れサタン!」と言ってしまったのです。みんな驚いたでしょうが、私としては大真面目で彼らの洗脳から職場の同僚を救ってやるつもりだったのです。この辺の経緯はたいへん錯綜していて説明しづらいのですが、簡単に述べると、「サンシャレンゴウ」という組織(セイノさんという悪い人が率いているらしい)と「ツチミカド」という勢力(私の父が関係しているらしい)が互いに争っているのですが、父は過去に罪を犯しているため悪魔に魂を乗っ取られ易くなっている。私の使命は能力を使って彼らから悪魔を追い出してやるというもので、悪い勢力はそれでは都合が悪いので私の邪魔をする。それでも覚醒してしまった私は己に課せられた使命を果たしたつもりでいたのです。どこからそんな発想が湧いたのか不思議に思われるかも知れませんが、私の耳に何度となくこれらの名前が聴こえて来るのでそう信じ込んでしまったのです。

この体験はいわゆる統合失調症の「させられ体験」とは違うと思います。私の場合「~をしろ!」とかいう命令が下ったのではなくて、「立ち去れサタンと言う!」という意志が自分の意識に重なったという感じでした。「させられた」というと、ちょっとニュアンスが違ってしまうと思います。

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(20)思考化声

2011年01月18日 07時19分30秒 | インポート

トラックで帰宅する途中、不思議なことが起きました。私がイスラエルの神の名を思い浮かべると、イスラエルの神の名を大合唱する子供達の声が聴こえるのです。でもこれはいわゆる統合失調症の「思考化声」だと思います。何故かというと、私が神の名を「ヤハウェ」と思うと「ヤハウェ!ヤハウェ!」の大合唱が、「ヤーウェ」と思うと「ヤーウェ!ヤーウェ!」の大合唱となって聴こえたからです。これはさすがに自分でもおかしいと思いました。ちなみにイスラエルの神の名はユダヤ人でさえ正確な発音が分からなくなっています。彼らが「神の名をみだりに唱えるな」という戒めを忠実に守った結果です。

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(19)行動

2011年01月17日 09時37分50秒 | インポート

その頃、私は消費生活協同組合に勤めていて、共同購入の仕事をしていたのですが、仕事ではミスばかりしていました。言い訳になってしまいますが、幻聴と妄想のためです。でも本人に病識はないし、周囲の人もバカな奴が入ってきた位にしか思わなかったのでしょう。「組合員さん達が入るのも辞めるのも私のせいだ」と思い込んでいた私は独りでずいぶん苦しみました。

悩みを職場の上司に相談したのは「行動」を起こした数日前です。それから自宅の母は電話で共同購入のセンター長から私がおかしなことを言っていると告げられたそうです。

月曜日は共同購入の「お誘い」という組合員さんを勧誘する仕事をしていたのですが、「お誘いは誘惑につながるから悪!」とか「こんなことをしている場合ではない!」とか「聖書に悪い人間の名前を書き、悪魔の名前を付けて、封印しなければならない!」と思った私は、それを途中で投げ出し、そのままセンターにも戻らず、トラックで自宅に帰ってしまいました。それが先に述べたA・Nさん宅を訪ねる数時間前のことでした。

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(18)被害・誇大・血統妄想

2011年01月16日 09時30分46秒 | インポート

「私の恋敵N・Oが彼にとって邪魔な存在である私を彼が所属している宗教団体を使って破滅させようとしている」というのが私の被害妄想でした。N・Oとは私の高校時代の友人でA・Nさん達とグループ交際した時一緒だった男子です。私がグループ交際をやめたのは、私が受験勉強をするということも大きかったのですが、彼が「A・Nさんのことを好きだ」と言ったことも大きいです。

A・Nさんの家を訪ねる前日に彼の家まで訪ね、彼の口から「そんなことはない」「付き合ったことさえない」とはっきり答えてもらったのにかかわらず、私は「彼は嘘をついている」「彼の魂は悪魔に乗っ取られている」「悪魔は彼を使って破滅させたくなるほど価値のある私を苦しめる」という被害・誇大妄想と「私の血筋は天皇の流れを汲むものだから」という血統妄想に捕らわれていたのだからかなり深刻な状態でした。

でもそんな不安定で危険な状態も行動を起こしたことで周囲に認知されたわけです。

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(17)幻聴と恋愛妄想

2011年01月15日 08時57分05秒 | インポート

何故こんなことになってしまったのか。先ほど8年間音信不通だったと述べましたが、実は私の中では関係は続いていたからです。何故なら、受験勉強をしている時も大学生活を送っている時も、夜になると時々彼女の声が屋外から聴こえてきたからです。彼女は他の数名と共に私を非難しているのですが、私は彼女が私を非難するのは愛情の裏返しからだと解釈していました。彼女は私を愛しているのですが、私が高い所へ行ってしまったので、私の悪口を言って自分の所まで引き摺り下ろそうとしているというわけです。

しかし、残酷に思われましたが、私はそれに一度も応じませんでした。彼女が処女であると確認できないうちは相手にしたくなかったのです。「男と女は結婚するまで童貞と処女であるべきであり、結婚してからも不貞は許されない」、これが私のこだわりでした。でもこれは取り越し苦労でした。何故ならすべて幻聴と妄想に対してのものだったのだから!

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