ふと、考える。
犯行事実を犯罪者の一味であるH・Gがわざわざ僕に語ったのは罪悪感からなどではなく僕と共犯関係を結ぶためだったとしたらと。
性被害者をおびき寄せるために勝手に名前を使われた僕も被害者のはずなのだが既成事実を作ることにより僕も巻き込んで心理的負担を軽減しようとしただけだとしたらと。
なんてあざとい奴なのだ。
事後的といえども犯行事実を知っていたのに黙っていたことになる僕は結果的に犯罪に加担してしまったことになる。
警察に捕まることなく逃げ延びた奴らが平然と暮らしているかと思うと悔しくてしょうがない。
神が鉄槌を下してくれればいいのにと思う。