プシコの架空世界

ホレホレ触るとはじけるゾ。
理性がなければ狂いません(妄想の形成にも理性の助けがいる)。

幻(マボロシ)について

2011年11月27日 15時52分12秒 | インポート

 

 朝日新聞の書評に遠藤比呂道という著者の『人権という幻 対話と尊厳の憲法学』という本が紹介されていたので、インターネットで注文し、この前読み終わった。<o:p></o:p>

 

 なぜ読みたくなったかというと、「幻なき民は滅ぶ、という聖書の言葉があります。人権という幻は決して虚妄ではなく、共同体が共有すべきvision(先見)なのです」という一文が僕の目に留まったからだ。<o:p></o:p>

 

 僕は長年「幻聴」という統合失調症の症状に苦しめられたせいか、「幻」という言葉にアレルギーがあるのだが、ここでは肯定的に語られていて、何故だろう、興味深いなと思ったのだ。<o:p></o:p>

 

本を読んで分かったのはこれが『旧約聖書 箴言29・18』の言葉で「幻なき民は滅ぶ。律法を守るものはさいわいである」と続くということだ。<o:p></o:p>

 

著者はこの言葉をドロテー・ゼレというドイツ人女性から教えられたと書いている。<o:p></o:p>

 

彼女によれば「幻」は古代ユダヤ教において「トーラー」と対をなす概念だそうだ。<o:p></o:p>

 

「トーラー」は「律法」と訳されることが多いけど、客観的法律、制度にとどまらず、人間の幸福を願う「教師」としての神の教えを意味しているそうだ。<o:p></o:p>

 

そしてその教えは真の命にかんする「幻」のなかで、つねに新しく、人びとの心に刻み込まれなければならないというのが古代ユダヤの伝統だそうだ。<o:p></o:p>

 

そこでは「幻」は実践と結びついていて、人びとを行為へと向かわせるという特徴を持つから根を下ろすこと、逃げ出すことはできないこと、その場にとどまることが必要だということが含まれているそうだ。<o:p></o:p>

 

著者は「原風景」=記憶を心に刻みつける者のみが、それを乗り越える、共同体としての国家の「幻」を持つことができると書くが、僕も本当にそう思う。<o:p></o:p>

 

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爪の話

2011年11月26日 19時19分31秒 | インポート

 

 大学時代、生物学の講義で自由研究の宿題を出された。<o:p></o:p>

 

 そこで僕は爪を題材にしようと思った。<o:p></o:p>

 

 なぜかというと、僕は少年時代に爪に関して不思議な体験をしていたからだ。<o:p></o:p>

 

 砂場で数人の仲間と共に遊んでいた時、僕はそのうちの一人にホークで右手の人差し指を刺されたことがあったのだ。<o:p></o:p>

 

彼はホークで砂をグサグサ刺していたのだが、そこに僕が不用意に手を伸ばしてしまったことが原因だった。<o:p></o:p>

 

刺さったホークを強引に引き抜き、みんなに見守られながら、自宅に戻り、傷の手当てをしてもらった。<o:p></o:p>

 

ここからが不思議な話である。<o:p></o:p>

 

消毒したおかげか、傷は化膿せず、痛みもしばらく経ってなくなり、傷跡も消えたが、数週間後、穴の開いた爪が生えてきたのである。<o:p></o:p>

 

とても驚いた。<o:p></o:p>

 

穴は数週間に渡り、爪の成長と共に、爪の先へと移動し、最後には消えたが、僕はレポートにその体験を書いたのだ。<o:p></o:p>

 

百科事典で調べたら、ホークが刺さった部分は「爪母基(そうぼき)」と呼ばれる部分で、ここで爪が作られる。<o:p></o:p>

 

爪は、骨ではなく、角質化した皮膚である。<o:p></o:p>

 

角質化したとは要するに細胞が死んだということである。<o:p></o:p>

 

こういうことを僕はレポートに書いて提出したのである。<o:p></o:p>

 

痛い体験だったが、こういうところで役立ってよかったと思った。<o:p></o:p>

 

ちなみに僕は統合失調症の寛解過程で「統合失調症者は社会全体にとって爪のような存在かな」と思ったことがある。<o:p></o:p>

 

でも今はそういうふうには思わない。<o:p></o:p>

 

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古い井戸(フロイト、Freud)

2011年11月24日 09時53分28秒 | インポート

 

 ふと、気づいたのだが、オーストリアの精神分析学の創始者フロイトと「古い井戸」という言葉の響きは似ているな。<o:p></o:p>

 

 村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』なんかの小説にはこの着想が生かされているのではないかな?<o:p></o:p>

 

 無意識が生み出したコトだから気づきにくいが、本人はそのことを十分自覚していると思うのだけどな。<o:p></o:p>

 

 でもそうだとしたら、それほど深さは感じないな。<o:p></o:p>

 

 失礼だったかな。<o:p></o:p>

 

統合失調症者の戯言だと思って見逃してください。<o:p></o:p>

 

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この世には無い繁華街

2011年11月24日 09時20分09秒 | インポート

 

 11月22日。<o:p></o:p>

 

こんな夢を見た。<o:p></o:p>

 

 バスから降り、この世には無い繁華街に入る。<o:p></o:p>

 

 ゲームセンター、音楽ショップ、本屋、ファストフード店、駅も近くにあるのか、どこも賑わっている。<o:p></o:p>

 

 街全体がキラキラ輝いているように見える。<o:p></o:p>

 

 それとは対照的に寂しい思いを抱え、僕は一人で地下に降りていく。<o:p></o:p>

 

 でも地下にも店があり、明るくて、人がいっぱいいた。<o:p></o:p>

 

 これだけ人がうじゃうじゃいれば、さぞかし楽しかろうと思われそうだが、僕は少し不安な気持ちで外に出た。<o:p></o:p>

 

 後を振り返ったら、映画館の前から出てきたのだと分かった。<o:p></o:p>

 

 ここで夢から醒めた。<o:p></o:p>

 

 けれども「虚栄の街」という感じが残っている。<o:p></o:p>

 

 本当に夢でよかった。<o:p></o:p>

 

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人猿(ヒトザル)

2011年11月23日 09時50分35秒 | インポート

 

夜中に犬と共に吼えまくる者あり。<o:p></o:p>

 

酔っ払っているのか。<o:p></o:p>

 

バカな奴。<o:p></o:p>

 

でもちょっとうらやましい。<o:p></o:p>

 

とりあえず彼を「人猿(ヒトザル)」と呼ぼう。<o:p></o:p>

 

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詩・滅亡の日

2011年11月22日 08時45分08秒 | インポート

 

 人類が滅んだ<o:p></o:p>

 

 僕は<o:p></o:p>

 

火の中に<o:p></o:p>

 

地の中に<o:p></o:p>

 

風の中に<o:p></o:p>

 

水の中に<o:p></o:p>

 

 0月0日<o:p></o:p>

 

 ただ雨が降っていた<o:p></o:p>

 

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僕を救うモノ

2011年11月20日 16時38分57秒 | インポート

 

 毎日朝から晩まで一生懸命働いている大人たちはもちろんだけど、僕を救ってくれるモノは他にもあるな。<o:p></o:p>

 

 暖かいお日様、満ち欠けする月、輝く星、流れる雲、轟く雷、心の汚れを洗い流してくれるような雨・・・。<o:p></o:p>

 

 見事な山、凛とそそり立つ樹木、きれいな草花・・・。<o:p></o:p>

 

 動物の澄んだ瞳、人間の子供、特に赤ちゃん、女たちの明るい笑い声・・・。<o:p></o:p>

 

 彼らは、僕のために特に何かをしようとしているわけではないのだろうけど、存在しているだけで僕にエネルギーを与えてくれる。<o:p></o:p>

 

 だからといって彼らは僕に代金など請求しない。<o:p></o:p>

 

 思うに「ありがたい」とはこういうことではなかろうか。<o:p></o:p>

 

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午後3時。

2011年11月16日 14時27分22秒 | インポート

 

 午後3時。<o:p></o:p>

 

 そういえば、以前はこの時間に起床していたんだよなぁ。<o:p></o:p>

 

 あの頃は生活のリズムが完全に狂っていて、午後9時に寝ても、4~5時間は悶々として眠れない日々が続いていたんだよなぁ。<o:p></o:p>

 

 それに比べれば、今の僕、よくやっているじゃないか。<o:p></o:p>

 

 普通の人と比べれば、まだできないことは多いけどね。<o:p></o:p>

 

 これからもこの調子で行こう。<o:p></o:p>

 

 皆さんに感謝します!<o:p></o:p>

 

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雲ひとつ無い青空

2011年11月16日 11時06分30秒 | インポート

 

 さっき久しぶりに家の前の道路掃除をした。<o:p></o:p>

 

 風が少し強いので落ち葉を掃くのに苦労したが、4人の女性が声をかけてくれた。<o:p></o:p>

 

 道路にはまたすぐに落ち葉が溜まるだろうが、一応きれいになったので気持ちがいい。<o:p></o:p>

 

上を見たら、雲ひとつ無い青空が広がっていた。<o:p></o:p>

 

みんなもできたら空を見てごらん。<o:p></o:p>

 

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ハーレムの夢

2011年11月15日 11時18分33秒 | インポート

 

 恥ずかしい話なのだが、僕は少年の頃、時々、自分がハーレムの中心にいるという夢を見た。<o:p></o:p>

 

 だけどいい夢ではなくて、僕の周りにいた女の子たちが一人ひとり他の男たちに取られてゆくという悲しい夢だった。<o:p></o:p>

 

 何であんな夢を見たのか、今でも分からない。<o:p></o:p>

 

 僕の前世はアラブの富豪だったのか、それともアザラシだったのか、考えたこともあった(それにしてもアザラシだったらいやだな~)。<o:p></o:p>

 

 でも今はそういう夢はさっぱり見なくなった。<o:p></o:p>

 

 現実的になったのか、一人のパートナーがいればいい。<o:p></o:p>

 

 そしてその人と深い付き合いをしたい。<o:p></o:p>

 

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もし混合診療の全面解禁となったら

2011年11月09日 10時56分35秒 | インポート

 

 僕は今、日本の「TPP(環太平洋経済連携協定)」の加盟交渉参加という政治問題が気になって仕方がない。<o:p></o:p>

 

 今回は「混合診療の全面解禁」について書く。<o:p></o:p>

 

 「混合診療」とは「公的医療保険による診療(窓口の患者負担は医療費の3割)」と「自費診療(自由診療、窓口の患者負担は医療費の10割負担)」を併用することだ。<o:p></o:p>

 

 「公的医療保険」とは「必要な治療はすべて保険で行なう」という制度だが、もし「混合診療の全面解禁」となったら、これが縮小・破壊されることになる。<o:p></o:p>

 

 つまりそれは患者の経済力による治療の格差が生み出されるということだ。<o:p></o:p>

 

 これまで日本の国民は、他国民がうらやむような公平・平等に医療が受けられる権利を持っていたのに、それがなくなってしまいそうなのだ。<o:p></o:p>

 

 だから僕はとても危機感を持って今の日本の政治の成り行きを見つめている。<o:p></o:p>

 

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オヤジ天使と医療制度

2011年11月08日 13時57分08秒 | インポート
 

 「医療制度は市場経済の競争原理で推し量ってはいけない」というのがオヤジ天使の意見だ。<o:p></o:p>

 

 市場経済の競争原理とは要するに「より儲けを上げられる企業が生き残る、そこから企業は儲かることしかしなくなること」だからだ。<o:p></o:p>

 

 確かにそれにより経営のうまい病院のサービスは多くの患者(それにしても「患者」って「お客様」なのだろうか?)にとってよくなるだろう。<o:p></o:p>

 

 でも医療が利益の見込める分野しか扱わなくなったら、患者数の少ない病気の研究や薬の開発が進まなくなるのではないかと危惧している。<o:p></o:p>

 

 また精神医療のユーザーであるオヤジ天使は自分が主治医から金儲けの手段と見做されることに我慢ができなくなると思う。<o:p></o:p>

 

 オヤジ天使の主治医は良心的な人なので、彼だってそんなことはしたくないだろうと思うが。<o:p></o:p>

 

 薬物療法は脳という物質に効果があるからといって、人間は単なるモノではないのである。<o:p></o:p>

 

 知性と感情と意志で成り立っている心があるのだ。<o:p></o:p>

 

 頭だけで生きているわけではないのだ。<o:p></o:p>

 

 利害関係や損得勘定といった経済合理性だけで行動すると思ったら大間違いなのである。<o:p></o:p>

 




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オヤジ天使と経済

2011年11月07日 14時27分53秒 | インポート
 

 「経済」の意味を辞書で調べたら「社会生活をいとなむのに必要な、売買・消費・生産などの活動」とあった。<o:p></o:p>

 

 現在、オヤジ天使は、統合失調症を患っているため、職に就くことをためらっている。<o:p></o:p>

 

だからこのうち特に生産活動が乏しい。<o:p></o:p>

 

 オヤジ天使が日本経済に貢献しているのは、売買活動と消費活動だけである。<o:p></o:p>

 

 オヤジ天使だって、スーパーやコンビニで商品を購入するような時、実は店と「売買契約」を結んでいるのである。<o:p></o:p>

 

 そして自分のモノにした商品を勝手に使うことができるのだ。<o:p></o:p>

 

 ところで「生産者」と「消費者」という言葉がある。<o:p></o:p>

 

 こうすると人間がいかにも二つのタイプに分けられてしまうような印象を受けるが、そうではない。<o:p></o:p>

 

一人の人間が場合によって「生産者」なったり「消費者」になったりしているだけだ。<o:p></o:p>

 

 なぜこんなことを言うかというと、「消費者にメリットがあるから直ちに良い経済政策であるとは言えない」ということを確認するためだ。<o:p></o:p>

 

 消費者でもある日本国内の生産者を支えなければ、社会全体の活力が衰え、結局自分もデメリットを被ってしまうのだ。<o:p></o:p>

 

 国民はこのことをどれだけ認識しているのか。<o:p></o:p>

 

 オヤジ天使は少し不安なのである。<o:p></o:p>

 



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一人は万人のために、万人は一人のために?

2011年11月04日 14時12分55秒 | インポート

 

 「一人は万人のために、万人は一人のために」という合言葉で「敵」を倒そうと闘っている者たち。<o:p></o:p>

 

 「万人」の中に「敵」は含めていないのね。<o:p></o:p>

 

 「ALL」は「全て」という意味だけど「全て」とは結局のところ「個人が抱く幻想」に過ぎないのだね。<o:p></o:p>

 

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「分かったでしょ」

2011年11月03日 16時20分04秒 | インポート
 

 今朝方、布団に包まって寝ている僕の耳に突然、「分かったでしょ」という声が聴こえた。<o:p></o:p>

 

 とても鮮明な声だった。<o:p></o:p>

 

 そして僕は少し迷ってから「分かりません!」と言ってみた。<o:p></o:p>

 

 それ以上、何も起こらず、うとうとしているうちにまた寝てしまった。<o:p></o:p>

 

 後になってみて、「あの声は自分の声に似ていたな」と気づいた。<o:p></o:p>

 

 声の響きに不穏なものは含まれていなかったので、気にしないことにした。<o:p></o:p>

 




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