古典印画技法シリーズ
3つ目の技法
ソルティッドペーパープリント
別名:塩化銀紙に取り組みました。
初日となるこの日は
明室にて下地塗りからスタート。
技法名の通り塩を用います。
それとゼラチン。
テーブルは
お料理をするような光景で・・・
下地作りの手順は
紙に塩とサイズ剤(にじみ止め)として
ゼラチンを溶かした液を塗布して乾燥
下準備を終えて暗室に移動・・・
小数点以下も表示する精密測りで
慎重に硝酸銀を計量して感光液作り。
下地処理した紙に感光液を塗り、乾燥させて
印画紙が完成します。
*
まずは
本技法の発明者である
ウイリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットが
おこなったフォトジェニックドローイングを
再現するべく屋外で露光をおこないました。
屋外実習場として活用している
徒歩1分の公園にて露光スタート。
すると・・・
4人組女子が吸い寄せられるように
やってきて共に露光を観察。
画面の変化を動画で記録するなど
興味津々な様子に驚きました。
薄曇りの天候での露光後
画面には淡いトーンを確認できました。
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屋外での作業中には
研究所では紫外線を発するプリンターでの
露光も同時進行させていました。
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露光前
露光後
↓
露光を終えた印画紙は
チオ硫酸ナトリウム水溶液に浸して
画像を定着させて完成。
定着後も時間の経過とともに
微妙に色調が変化し
最終的な発色は翌日以降となります。
次回はこの実験をもとに
屋外でのフォトグラムや
デジタルネガフィルムでの印画など
各自の興味に合わせて
制作を進めていただきます。
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2021年は
5技法の古典印画技法を紹介しましたが
2022年は6技法に増やしました。
ご関心がありましたら連絡ください。
https://tokunaga-photo.com/class/#3
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受講受付中です。
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
写真・写真表現・シルクスクリーンetc.
表現の研究活動をおこなっています。
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