徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

■ TIPA活動報告2010:シルクスクリーンプリント編

2010年09月16日 | お知らせ


シルクスクリーンプリントを
最初に設備の整った大学で学んでしまうと
個人ではできない技法だと思いがちです。

実際に
原稿を作成する機材
製版時に使用するバキューム付感光機
版洗浄のコンプレッサー
版の乾燥機
刷台
乾燥ラック



書き出したらきりがないほどの
機材が必要です。

徳永写真美術研究所では
限られた環境のもと
シルク担当講師・清田もえ子さんと研究を重ね
TIPA仕様のシステムを構築しました。

そして
講座を本格的に始めて
一年が経とうとしている現在
受講生の皆さんからも
様々な提案を受け
日々、利用しやすいアトリエへと
進化を遂げています。



最近では授業のお休み期間も
写真と同様に
自主制作が盛んにおこなわれています。

今回
その様子を紹介いたします。




動物園の動物を被写体に
これまでにも作品制作をされていますが
現在、制作中の作品では5版を重ねる予定。

制作風景の写真・右下の作品は
3版まで刷り終わったところです。
この後
どのような色彩が加わって完成するのでしょうか。
楽しみです。





シルクスクリーンプリントの魅力はどこにあるのだろうかと
常に新しい試みを含ませ
制作をされている方の作品群です。

最近はインクの特性を活かす研究に取り組まれています。
様々な種類のインクを混ぜて制作中。



当研究所は
“写真美術研究所”という名の通り
シルクスクリーンプリントにおいても
写真を原稿とする表現を基本としています。
しかし
直筆のイラストからの魅惑的な表現も誕生!
ゾクゾクする世界観です。





“スクリーンを通して画像を刷る”という工程を経ながら
いかに自由な表現を展開できるのか。
毎回、作者の取り組みに驚きます。

現在、上の制作風景のように
版のサイズにとらわれることなく
どこまでも拡張してゆく平面作品を制作中です。
今週末の作業で完成させ
来週にこの作品を発表する予定だそうです。



徳永写真美術研究所という空間で
シルクスクリーンプリントを学び
互いに影響しあいながら
それぞれの表現を獲得しようとされています。

これからの成果をご期待下さい!



【受講生募集中】

秋からスタートする

■写真講座・作品制作について学ぶ■
■シルクスクリーンプリントの基礎を学ぶ■

申込締切日 9月18日(土)

個別指導を基本とした少人数制の講座です。
受講者の進度にあわせた対応を致しますのでスキルは問いません。
意欲のある方をお待ちしております。


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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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