この度、アフリカで活動している日本のNGO視察のためにザンビアを訪れていた
内閣府大西参事官をはじめとする日本政府関係者の皆様が、在ザンビア日本大使
館からの強力な後押しを頂いたこともあり、市民ボランティアによる救急搬送
サービスをルサカ市内で提供しているCommunity On Patrol (COP)を訪れてくだ
さいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/63/cd8085ec124a475b8d21085fdf845a89.jpg)
COPは、元々私どもTokushima International Corporation(TICO)が立ち上げた
Sustainable Community Development Programme (SCDP)が、ザンビアの首都ルサ
カ市内における救急搬送活動の一翼を担うべく2003年に設立した組織です。しか
し現在では、ルサカ郡保健局、隣接のチャイナマ病院、ライオンズクラブをはじ
め、地元の様々な公的・私的団体から支援を受けながら、徐々に自主運営に移行
しつつあります。公的な救急搬送システムが未発達なザンビアにおいて、COPは
ルサカ市内における救急搬送ニーズのかなりの部分を受け持つに至っています。
そして今回の視察の目玉として、COP隊員によるデモンストレーションが行われ
ました。新人隊員達の規律訓練などを見た後 ロールプレイによる救急隊の活動
紹介を行いました。ザンビア人の男性、彼の妻(妊娠中)、そして彼のガールフ
レンドが路上で揉めている所に車が突っ込み、3人とも重傷を負うというあまり
にもリアルな(笑)設定で、救急隊員達の演技にも一層熱が入ります。隊員達は
この日のお披露目に向けて、連日の猛特訓をこなしてきたとのことです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/56/b105ddf1b24c6bde9e9dacd561edf766.jpg)
![](http://)
彼らが特に事故現場で留意している点は:
1. 二次災害を防止しつつ、ファーストエイド(骨折部分の固定、止血、人
口呼吸等)を速やかに行う
2. そのために、事故現場の混乱(野次馬、交通の遮断等)を可能な限り抑
える
というものです。デモの最中、野次馬役も含め、緊迫した場面が再現されていま
した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/bb/c621c5f59a048d719845723d92ef1ddc.jpg)
COPの活動は、当然ですが警察及び搬送先である病院と緻密な連携によって成り
立っています。ボランティア組織とはいえ、警察や病院などと並んで、いやそれ
以上に、安全な市民生活の維持には無くてはならない存在となっています。道路
交通法上も緊急車両として、優先的な走行が認められています。
毎週月曜日(撮影は土曜日の深夜)には、TV番組でそのリアルな活動現場が取り
上げられていることもあり、ボランティア活動であるにも関わらず、参加希望者
は引きも切らない状況とのこと。COPの活動に対する市民からの感謝、高い評価
を糧に、ボランティア隊員達が誇りを持って、真摯に救急搬送活動に取り組んで
いることが、今回のデモを通じて伝わってきました。
文責:TICOザンビア事務所(藤村)
内閣府大西参事官をはじめとする日本政府関係者の皆様が、在ザンビア日本大使
館からの強力な後押しを頂いたこともあり、市民ボランティアによる救急搬送
サービスをルサカ市内で提供しているCommunity On Patrol (COP)を訪れてくだ
さいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/63/cd8085ec124a475b8d21085fdf845a89.jpg)
COPは、元々私どもTokushima International Corporation(TICO)が立ち上げた
Sustainable Community Development Programme (SCDP)が、ザンビアの首都ルサ
カ市内における救急搬送活動の一翼を担うべく2003年に設立した組織です。しか
し現在では、ルサカ郡保健局、隣接のチャイナマ病院、ライオンズクラブをはじ
め、地元の様々な公的・私的団体から支援を受けながら、徐々に自主運営に移行
しつつあります。公的な救急搬送システムが未発達なザンビアにおいて、COPは
ルサカ市内における救急搬送ニーズのかなりの部分を受け持つに至っています。
そして今回の視察の目玉として、COP隊員によるデモンストレーションが行われ
ました。新人隊員達の規律訓練などを見た後 ロールプレイによる救急隊の活動
紹介を行いました。ザンビア人の男性、彼の妻(妊娠中)、そして彼のガールフ
レンドが路上で揉めている所に車が突っ込み、3人とも重傷を負うというあまり
にもリアルな(笑)設定で、救急隊員達の演技にも一層熱が入ります。隊員達は
この日のお披露目に向けて、連日の猛特訓をこなしてきたとのことです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/56/b105ddf1b24c6bde9e9dacd561edf766.jpg)
彼らが特に事故現場で留意している点は:
1. 二次災害を防止しつつ、ファーストエイド(骨折部分の固定、止血、人
口呼吸等)を速やかに行う
2. そのために、事故現場の混乱(野次馬、交通の遮断等)を可能な限り抑
える
というものです。デモの最中、野次馬役も含め、緊迫した場面が再現されていま
した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/bb/c621c5f59a048d719845723d92ef1ddc.jpg)
COPの活動は、当然ですが警察及び搬送先である病院と緻密な連携によって成り
立っています。ボランティア組織とはいえ、警察や病院などと並んで、いやそれ
以上に、安全な市民生活の維持には無くてはならない存在となっています。道路
交通法上も緊急車両として、優先的な走行が認められています。
毎週月曜日(撮影は土曜日の深夜)には、TV番組でそのリアルな活動現場が取り
上げられていることもあり、ボランティア活動であるにも関わらず、参加希望者
は引きも切らない状況とのこと。COPの活動に対する市民からの感謝、高い評価
を糧に、ボランティア隊員達が誇りを持って、真摯に救急搬送活動に取り組んで
いることが、今回のデモを通じて伝わってきました。
文責:TICOザンビア事務所(藤村)