ザンビアの授業風景

はじめまして。初投稿のザンビア黒田です。

先日TICOプロジェクトサイト内にあるモンボシ小学校の副校長先生を訪ねた際に小学校７年生（日本での中学校１年生に当たります）の授業を見学させてもらうことにしました。



これは理科の塩素酸カリウムと二酸化マンガンから酸素を発生させる授業をしているところです。（７年生でこんな難しい勉強しているんですね！全く授業についていけない私・・・）ザンビアでは公立小学校にもフラスコや試験管などの実験器具が無いため先生が黒板に書いた実験手順をノートに写しながら授業を行ないます。



６０人程度の生徒が１つ教室で勉強していますが、子どもたちの視線は真剣そのもの。先生が”酸素の物理的性質は？”と質問をすると”無臭です！”“無色です！”と次々に手が挙がります。日本の中学校では最近自分から手を挙げる生徒が少ないと聞くので、ザンビアの子どもたちを見て嬉しく思う反面日本の将来が少し心配になってしまいました。

ザンビアでは１年生から７年生までの義務教育は無料ですが、８年生からは授業料の納入が必要になります。学校の数が不足していることや両親の金銭的事情から、この教室の中の大部分の生徒は８年生に進むことができません。

こんなに勉強が大好きな子どもたちの教育の機会を広げるお手伝いができるのは幸せだな、と思いを新たにした瞬間でした。

文責:TICOザンビア事務所（黒田）