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ポチェントン病院救急隊デモ見学

2010年04月15日 | TICO カンボジア
はじめまして。
3月末よりインターンとしてTICOカンボジア事務所でお世話になっております、
長崎大学大学院 国際健康開発研究科の田中準一と申します。

先日、TICOが支援するポチェントン病院救急隊の病院前救護のデモンストレーションを見学して参りましたので報告致します。



私自身は看護師なので直接的に病院前救護活動を行ったことはありませんが、
病院の救急室で働いていた頃に学んだJPTEC(Japan Prehospital Trauma evaluation and Care)の知識を活かし、デモ終了後に感想を述べるよう求められました。

傷病者の発見から頸椎保持、意識の確認および気道の確保、呼吸、循環の評価まで完璧に素早く実施できており、
その後のCPRも無駄な動きもなく確実に行われておりました。



クメール語が分からないため、リーダー役の指示が適切かどうかなどを詳細に評価することはできませんでしたが、
隊員も自発的に適切な活動をしており、日本の救急隊に勝るとも劣らないデモンストレーションでした。

ひとつ残念だったのは、訓練のためか誰ひとりとして感染防御のためのグローブをつけていなかったこと。

デモであれ救護活動を行う際には自然とグローブに手が伸びることが必要です。
感染防御の意味を理解し、自然に着用できるよう今後も訓練を重ねていって欲しいと思いました。

今後のインターン期間中にTICOスタッフの方々と協力しながら、
救急隊の技術・モチベーションの向上に関われれば良いなと考えております。

そして今回の見学でとりわけ印象的だったのは、ポチェントン病院救急隊の方々がハキハキと大きな声を出して活動していたことです。
またデモとは関係ありませんが、救急車内を念入りにブラッシングするその姿に病院前救護に対するポチェントン病院救急隊の愛情の深さを感じました。

気温34度という炎天下にもかかわらずデモを見せて頂いたことに感謝すると同時に、
ここプノンペンのプレホスピタルケアを支えるポチェントン病院救急隊の熱意が伝わり感動すら覚えました。



私もインターンとしての8カ月間を実りあるものにすべく共に頑張っていきたいと思います。


文責:TICOカンボジア事務所インターン 田中 準一

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