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ザンビアのイクメン

2013年04月19日 | TICO ザンビア
ザンビア事務所から田村です

先日、子どもの成長促進委員のボランティアさん対象に栄養に関する座学と調理実習の研修を行いました

突然ですがみなさん。最近では巷でも一般的に使われている・・・

       「イクメン」

イクメンっていったいどんな人のことをいうのだ?!ご存知ですか?

調べてみたところ

「イクメン」という言葉を作りだしたNPO法人『イクメンクラブ』の「イクメンクラブ3カ条」にはこうあります。

(1)イクメンとは、「“育児を楽しめるカッコいい男”のことである」
(2)イクメンとは、「子どもたちを広く多様な世界へ誘いだす」
(3)イクメンとは、「妻への愛と心づかいも忘れない」

こんな旦那さんと結婚したいものだなぁ~          ←と妄想ばかりしてるんですけど

日本でも、男性が育児や家事を積極的に、かつ「楽しもう」という社会的風潮はほんの最近のこと。
こちらザンビアでは、まだまだ男性に比べて女性の発言力が弱いことは否めません。
女性の社会進出は目覚しいのですが、それもほんの一握りの人たち。
例えば、女性から男性に「お付き合いしたい」と告白することなどあり得ないと言います
日本も昔はそうだったんですよね・・・

TICOの活動するモンボシ地区はいわゆる農村地域。男性が家長として君臨し生活を支えています。
女性は家事子育てや農業を手伝うといった(もちろん大切な役割ですが)常にサポート的な位置づけです。

中には、妻が妊婦になっても妊婦健診の受診、施設分娩を好まない男性も多くいます。
家事や農業を手伝う人手が減ることを避けたいというのが大きな理由のようです。

日本では妊婦健診に14回行くことが推奨されていますが、ザンビアでは4回の推奨。
数少ない4回の受診でさえも行かない、行けない妊婦さんが数多くいるのです。

モンボシ地区で働くボランティアさんの半数近くは男性。
男性ボランティアさんから村人へ向け、お母さんや子どもの健康に男性はもっと関わろう!
というメッセージを積極的に発信しています。
調理実習でも、こんなほほえましい光景が見られました。


男性同士でエプロンを着せあっています。
ちなみに右側のボランティアさんのチテンゲ(ザンビアの伝統的な布)のプリント柄は「札束と硬貨!」
かわいいばかりじゃない、なんとも挑発的な柄のチテンゲもあるのですね~


男性も女性も楽しく、率先して参加しています。


これは、ザンビアの主食、「シマ」を作っているところ。
お餅を臼でつく&こねているシーンを連想してしまった私は純日本人です

日本であろうが、ザンビアであろうが夫の妻や子への愛は変わらないのでしょうが
妊婦さんにもやさしいすてきな「イクメン」が増えて欲しいものです~!!

文責:ザンビア事務所(田村)


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