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ザンビア人の里帰り

2013年04月25日 | TICO ザンビア
ザンビア事務所 瀬戸口です。

ザンビア人の話と言えば、モンボシの村の人の話ばかりしていますが、
今回は、いつも私たちの活動を支えてくれている
TICOザンビア事務所スタッフの話をしたいと思います。
TICOザンビア事務所スタッフ紹介のページ

私たちの事務所は、モンボシ(中央州チボンボ郡)ではなく首都のルサカ(ルサカ州)にあります。
事務所に勤めているスタッフは皆、ルサカに住んでいますが、地方から出てきた人がほとんど。
日本でも東京などの大都市はそうですよね。

昨日から、スタッフの1人が有休を使って里帰りをしています。
彼の故郷は、なんとアンゴラとコンゴの国境沿い、カレン・ヒルの近くの村だそうです。

*クリックすると拡大します。

カレン・ヒルは、ザンビアの国名のもとになったザンベジ川の源流のある場所
首都のルサカを早朝5時に出て、翌日(!)の午前中に着くそうです。
交通費も大人ひとり片道180クワチャ(約3200円)と高額(日本人的感覚に直すと2万円くらい?)

遠いのとお金がかかるのとで、ルサカに出てきてから一度も里帰りをしていなかった彼が、
ようやく去年、上の子ども1人を連れて帰ることができ、両親(祖父母)は大変喜んだそうです。
このときで15年ぶりだと言っていました。

そして、今回は奥さんと下の子2人を連れての凱旋?!帰郷
家族なのに初めて対面する彼らの心中はいかばかりでしょう。

想像するだけで赤の他人ながら、なんだかとてもドキドキわくわく幸せな気持ちがします
あ、ちなみに子どもは親のひざに乗るので、交通費はかからないそうです。


さて、里帰りするときの手土産は、どういうものを持って行くんでしょう?
本人には聞きそびれてしまいましたが、他のスタッフに聞いてみると、

・砂糖
・調理油(サラダ油)
・食パン
・カペンタ(煮干し)や魚の干物

などなど、各家庭の事情もありますが、
一般的には村の生活で手に入りにくいものが期待されるようです。

しかし、一番の押さえどころは服
父親には、ジャケットやシャツ、スラックス、靴を
母親には、チテンゲ(ザンビアの伝統的な布)で仕立てたドレススーツを
お土産にするのが、最も喜ばれるんだとか。
頑張って働いて稼いでいることのアピールにもなるんでしょうね

経済的に厳しい家庭が多い中で、
TICOザンビアスタッフのように安定的な職を得られる人というのはまだまだ少数派です。
自分の家族だけでなく、親戚の学費や医療費の面倒を見ることが当然のように求められます。
それでも、自分の給料をやりくりして、家族と一緒に帰省できるようになったというのは本当にうれしいです。
交通費だけで720クワチャ(約13,000円)ですからね、
日本人的には7~8万円!いや~父ちゃん、がんばった!

お土産話がいまから楽しみです。


旅の無事を祈りつつ・・


文責:ザンビア事務所(瀬戸口)


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