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子どもの健康週間  郡保健局に同行してみた。

2014年01月22日 | TICO ザンビア
明けまして・・・ではなくて寒中お見舞いの時期になってしまいました・・・
ザンビア事務所の瀬戸口です。

今年の日本は寒いそうですね。
こちらは雨季真っ盛りで、事務所の庭にはマンゴーがたわわに実をつけています。
毎日一人10個は食べないとなくならないぞ、とザンビア人スタッフに言われております。
(日本で見るものよりずっと小ぶりです。念のため


今日は先月実施された「子どもの健康週間(チャイルドヘルスウィーク)」について
お話ししようと思います。

子どもの健康週間は、年2回、全国規模で実施されるキャンペーンで
はしかワクチンやビタミンAなどを対象とする子どもたちに一斉に投与し、
子どもたちの健康に寄与することを目的に実施されています。

いつもはプロジェクト対象地にあるヘルスポストの支援、つまりいわゆる「現場」に行くのですが、
今回はキャンペーン実施を支える行政側、郡保健局の活動に一日密着する機会がありました。

彼らは期間中、管轄するすべてのヘルスポスト/ヘルスセンターを回り、
きちんと業務が実施されているかどうか、
目標とする子どもの受診数の達成割合、などを確認します。


▲郡保健局の情報担当者と、現在までの受診数達成割合を確認する診療所スタッフ


また今回はロタウイルスワクチンの導入というのも大きなイベント。
本来であれば、キャンペーン実施前にヘルスポスト/ヘルスセンターにワクチンが配達され、
開始と同時に、対象年齢の子どもたちに投与されるべきなのですが、そうはいかないのがザンビア。

結局、キャンペーンが開始された月曜日に、州保健局まで取りに行き(州保健局に届くのが遅かったようです)、
火曜日から指導に回りながら、各ヘルスポスト/ヘルスセンターに配達することになりました。

これでは、ワクチンを受けられる子どもたちが地域によってかなりの差が出るのでは、、
と思ったのですが、すでに対象年齢を越えている子どもたちはいずれにせよ受けられないし、
「何もないよりはまし」と思えばいいのかしら、、と心のもやもやを納得させる私。


▲ロタウイルスワクチンについて、ヘルスセンタースタッフとボランティアに対して説明する郡保健局の母子保健担当者



▲チサンバ郡で初めてロタウイルスワクチンを投与された赤ちゃん


いろいろつっこみどころもあったのですが、
それよりも(大変失礼なのですが)ちゃんと仕事してる!と思ったことの方が多かったです。
本当に失礼ですね・・・

でも、次のプロジェクトでは、これまで以上に郡保健局との関わりが多くなってくるため、
ちょっと安心して、心強く思ったのも正直なところ。
1日密着したことで、だいぶ仲良くなったのも収穫。


チサンバ郡は新設されたばかりの郡で、スタッフはいるけど活動予算がない、
事務所がない、広大なエリアをカバーするのに移動するための車がない、と
ないない尽くしの状態で、前途多難ではありますが、一緒に盛りたてていければと思っています。


文責:ザンビア事務所(瀬戸口)

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