TICOブログ

TICO最新情報をお届けします。

カンボジアの医師来日研修~その1~

2011年05月23日 | TICO カンボジア
5月22日(日)9:30~16:00、さくら診療所デイケア室にて

TICOとセカンドハンド(高松)が2007年より連携して実施しているカンボジアでの救急医療支援事業ですが、今回はその一環としてカンボジアより医師2名を招聘しています(5月19日~)。
滞在期間は約2週間。いくつかの医療機関で救急医療に関する研修を受ける予定です。

今回、さくら診療所では救急医療の初期対応についての研修を行いました。


いくつかの症例への対応について寸劇をし、その後、解説をし質疑応答。
また実際にカンボジアの医師たちにも対応をしていただき実践方式で学んでいただきました。


研修の最後にはとてもきれいにアンコールワットが彫られたお皿をいただきました!

まだまだ彼らの研修は続きます

文責:TICO事務局(瀬戸口)


★☆徳島新聞に取り上げられました!!★☆

カンボジア・プノンペン市長より感謝状をいただきました!

2011年04月07日 | TICO カンボジア
ブログや年次報告書の中でご紹介してきましたが、
長年のカウンターパートであるポチェントン病院前の道路舗装について
プノンペン市長より感謝状をいただきました!

<過去の記事はこちらから>
*道路整備(第1段)
*道路整備(第2段)
*道路整備(第3段)

道路の舗装は2009年末より開始し、3回に分けて実施しました。



TICO、西部保健局、ポチェントン病院、近隣住民の方と費用を分担して実施してきた道路整備。
これからもしっかりと西部保健局が道路の管理を行っていくことを強く望みます。

文責:TICO事務局(瀬戸口)

TICOカンボジア事務所閉鎖のお知らせ

2011年01月12日 | TICO カンボジア
ご報告が遅くなって恐縮ですが、2010年12月をもってTICOカンボジア事務所が閉鎖
となりましたので、お知らせいたします。

TICOは、2008年1月よりJICA草の根パートナーシップ事業として、プノンペン市西部地区の
低所得者層の人々が救急事案発生時に適切かつ最低限の救急ケアを受け、適切に転院・
搬送が行われるように活動を実施してきました。

当事業も12月で無事に終了することができ、今後は現地に事務所を置かず、引き続き
西部保健局と協力しながら、医療従事者の技術支援(現地医療従事者の日本への受け入れ、
日本人医療従事者の派遣)、啓発活動のフォローアップを2本柱として活動を行う予定です。

尚、日本人職員の大坪、下地共にTICOを卒業し、新たな道を歩むことになりました。

2009年3月、希望と不安を抱きながらカンボジアの地を踏んだのが昨日の事のようです。
それから「長いようで短い」というより、「短いようで長~い」、そして、とっても濃い
時間を過ごさせて頂きました。
約2年弱の間でしたが、学生として勉強させてもらっていた頃以上にカンボジアの人々の
生き方や考え方というものに、より近付けたような気がします。
日本では「内戦や貧困、地雷」といった負のイメージが多いカンボジア。
でも、力強く、たくましく生きる彼らから学ぶことの方がとっても多かったです。
そして、これからも別の形でカンボジアにかかわっていく予定です。

これまで活動を温かく見守ってくださった皆様、本当にありがとうございました。
今後ともTICOの活動へのご理解とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。



文責:TICOカンボジア事務所(大坪)

ポチェントン病院前道路の舗装が全て終了しました

2011年01月12日 | TICO カンボジア
これまで、西部保健局を通じて近隣住民の方からの協力を得ながら道路の舗装を
実施してきましたが、ついに作業が全て完了しましたのでご報告いたします。

今回で3度目となる整備作業ですが、最も舗装する距離も長く、最も費用がかかった
作業でした。昨年、カンボジアでは雨季が終了しても雨が頻繁に降っていましたので、
雨を避けての作業となりましたが、12月中に何とか完成しました。
今回もTICO、西部保健局、ポチェントン病院、近隣住民の方と費用を分担して実施しました。

【舗装前】雨が降ると水たまりが至る所にできて、バイクや車両での走行が困難でした。


【舗装後】写真左の左側道路が病院へ向かう道路で整備した部分。未舗装の右側道路と比べても水たまりもできず、走行もスムースです。


道路整備後は西部保健局が道路の管理を行うこととなっています。
西部保健局が自ら近隣住民の方や関係機関と交渉して資金を集めてきたので、今後も
しっかり管理してもらいたいと思っています。

○救急隊コーンさんからのコメント
「道路がきれいになって、妊婦さんやケガを負っている方にとっては負担がなくなり
とてもうれしいです。これまでは出動するまでに時間かかってしまっていましたが、
これで出動もより早く、スムースにできるようになりました。どうもありがとうございました。」

尚、これまでのポチェントン前の道路舗装全てに関して、TICOから拠出した資金は
TICOの元専門家である古家医師のご支援によるものです。

この場をお借りして、御協力頂きました古家医師に厚く御礼を申し上げます。

文責:TICOカンボジア事務所(大坪)

救急対応ガイドラインに基づくトレーニング実施

2010年12月07日 | TICO カンボジア

 去る11月25日に日本財団が支援しているNGO CaTMO(Cambodian Traditional Medicine Organization)主催のワークショップにて、救急対応ガイドラインに基づくトレーニングが行われました。対象者は、CaTMOが設立したカンボジア伝統医療師養成校で学ぶ学生160名です。養成校では、伝統医療に関する知識や施術の習得に加え、西洋医学に基づく人体の生理・病理に関する授業も行っており、今回はそれを補足し、より実用的な技術習得を目指し行われました。 


学生らはカンボジア全土から集まっており、修学後はその知識を生かし、地域の医療者としての役割が期待されています。そのため、緊急時には彼らがファーストレスポンダーとして対応することが想定されるため、今回は特に緊急時の対応(安全な場所に患者を移動させる方法、救急車の呼ぶ、CPR(心配蘇生法)、喉に物をつまらせた際の対応、溺れている人を助けるには等)を取り上げました。 壇上で行われたデモンストレーションでは、学生にも参加してもらいました。
皆、医療を学ぶ学生らしく、講師の説明をすぐに理解し実践する姿が印象的でした。


今回の講師は、クモイ診療所のクリー先生と田中看護士が務めました。当初は若干緊張気味だった学生も、クリー先生の冗談を交えながらの解説に徐々に雰囲気がなごみ、途中から質問も多く寄せられました。参加者は、講師の話に聴き入り、熱心にメモを取るなど大変意欲的でした。また今回、ガイドラインとともに、24州における緊急通報用電話番号を記した一覧表を参加者全員に配布しました。


東洋医学も西洋医学も人を助けるという理念には変わりありません。互いに協力し、状況に応じて使い分けることで、カンボジアの人々が病気や事故から身を守ることにつながればと期待しています!


 写真:CPRを実演する学生
 

 TICO カンボジア事務所(下地)