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TICOブログ

TICO最新情報をお届けします。

2013春学生体験記inザンビア 北海道大学医学部 箱山昂汰さん     

2013年04月01日 | 未分類
2013年3月、IFMSA(国際医療保健連盟)に所属する学生がTICOが活動しているザンビアのモンボシの村で、
2泊3日のビレッジステイを行いました。
北海道大学医学部 箱山昂汰さんから感想が届きましたので、ご紹介させていただきます



TICO Village Stayの振り返り

3月11日から13日の2泊3日間、TICOのご協力の下で体験したVillage Stayについて述べていきたい。

私がアレンジしてもらったご家庭のお父さんはSMAG(Safety Motherhood Action Group)のメンバーをされていて、ボランティアで自分の村の妊婦さんたちの健康を守っていた。私は、彼の仕事に付き添って多くの家々を回り、たくさんの人と話すことができた。ある家のお父さんは、18人は子供が欲しいとおっしゃっていて(奥さんは3人)、そんなに子供がいるなら1人くらい良いかなと思って、次産まれる子が男の子ならKotaと名前を付けてほしいとお願いした。快く引き受けてくれて、かつ、私のことを忘れたくないからと写真を送って欲しいと言われた。本当に嬉しかった。

 振り返ってみると、村の人との出会いひとつひとつが今回のステイでの1番の収穫であったと思う。中でも心に残っているのは、泊めてくれたご家庭の長女さんである。とても素敵な女の子で、私は恋に落ちた。最後の夜、満天の星空のもと、たき火を囲んで2人でいろんなことを話した。その子も私のことを気に入ってくれたようで、”You look very very nice.”と言ってくれた。女の子にそんなことを言われたことなど産まれて初めてであり、どきどきしてしょうがなかった。寝る前に、”Don’t forget me.”と言われた。もちろん、このさきずっと忘れない。ありがとう。

 私は将来、国際医療に従事したい。ザンビアに行くまでは何故そうしたいのかと聞かれたとき、したいものはしたいんだ、としか言えなかった。しかし、今回のステイを経て、ある程度はっきりした。いろんなところに行って、いろんな人に出会い、仲良くなりたい。そして、出会った人たちをHappyにしたい。この想いありきで、これからも進んでいこうと思う。

また、村の人たちに1番困っていることは何ですかと聞くと、道が無いから雨季になるとヘルスポストになんてとても行けない、農業用の水をくみ上げるためのポンプが無い、などの答えが返ってきた。医療うんぬん以前の問題で足踏みをしている現状を再確認し、将来、自分が医師になった際、何ができて何ができないのか、思いを巡らせたりした。どうすれば自分の人生をMAXに使ってやりたいことができるのか、今の段階ではとても見当がつかないけれど、これからもじっくり向き合っていきたいと思う。

最後に、たくさんの出会いや考えるきっかけを与えてくれたTICOの方々へ。まだまだ、ひよっこですが、いつの日かビッグになります。見ていてください。この度は貴重な経験の場を提供してくださり、本当にありがとうございました。

2013春学生体験記inザンビア 浜松医科大学 中村佳夏さん

2013年04月01日 | 未分類
2013年3月、IFMSA(国際医療保健連盟)に所属する学生がTICOが活動しているザンビアのモンボシの村で、
2泊3日のビレッジステイを行いました。
浜松医科大学医学部 中村 佳夏さんから感想が届きましたので、ご紹介させていただきます



ビレッジステイを経験して

私は今回のザンビア派遣の中で、TICOさんにアレンジして頂いたビレッジステイが一番印象に残っている。私が滞在させて頂いたご家庭のお父さんは、CHW(Community Health Worker)とSMAG(Safety Motherhood Action Group)のメンバーを兼任している方だった。私が家にいる間はひっきりなしに村の人々がやってきて、自分や家族の体調が悪いことをそのお父さんに相談していた。すると、彼はTICOさんからもらったという大きな薬箱を持ってきて薬をあげたり、体の器官の図解を持ってきて説明したりしていた。また、私に「症状から病名がわかる本が日本にあると聞いたがくれないか?」と尋ねたり、「全ての生き物にとって健康は最も大切なものだ」と熱く語ってくれたりもした。家の敷地内には、体調が悪い人のカウンセリングを行う建物も作ってあった。このように、村人の健康のために責任感を持ってボランティアで活動している姿を見て、とても心を打たれた。金銭的、物質的な問題を自分たちの力で少しでもカバーして村人の健康を守ろうという、力強さが彼からは伝わってきた。彼を見て、私はこんな医師になりたいとさえ感じた。

また、そのご家庭には7人の子どもがいた。私は彼らととても多くの時間を過ごすことができた。英語が話せるのは2人だけだったが、一緒にサッカーやおにごっこ、お絵かきなどをして遊んだり、星空の下で語り合ったり、お互いの言語を教え合ったりした。英語を話せない子も日本語の単語をたくさん覚えてくれたこと、お別れの時に彼らが使う2つの現地語と英語の単語表を作ってプレゼントしてくれたことが特に嬉しかった。言葉が通じなくても、彼らののびのびと生きる様やたくましさにはとても元気をもらい、どこの国の子どもであっても、子どもは愛おしく、守られるべき存在であることを、身をもって感じた。

滞在させて頂いた家には、灯りも水道もなく、周囲には道と呼べるような道さえなかった。子どもたちはボロボロな洋服を着ていた。私はこのような状況を必ずしも不幸とはいえないとは思う。わずか3日間の滞在ではあるが、そこで村人たちの平和であたたかい、当たり前の生活が成立していることも垣間見たからだ。しかし、それと同時に、7人の子どもたちの飢餓でふくれたお腹や、病気で寝込んでいる村人を見たときは、何とかしてあげたいという気持ちも抑えることができなかった。

このような経験を経て、ステイ中だけでなくその後のザンビア滞在中にも、自分が医療者になったとき何ができるか、できないか、何をするべきか、するべきではないかについて、悩み考えるきっかけをTICOさんに与えて頂いたことを心から感謝しております。自分が村で見たこと、感じたことをAVPのメンバーはもちろん、日本の学生たちにしっかりと伝えていきたい。

ザンビア滞在記(おまけ)

2013年04月01日 | 未分類
 事務局の近森です

ザンビアから帰国して、早1週間
まるで、夢だったかのように日本の生活リズムに戻ってしまいました

とこまでも限りなく続く直線の道や舗装がされていない凸凹の道がとても懐かしいです。

ここでいきなりザンビアに来て感動したことBEST

位 食べ物とビールが美味しかったこと


位 夕日

そして、

位 日本の日の丸があちこちに

 空港からルサカへ続く道は日本からの贈り物だそうで、日の丸とザンビア
の国旗が書かれた看板が立っています。
今回訪れた「お産を待つ家」にも、寄附してくださった方のお名前が
書かれた日の丸が飾られていました


また、TICOのザンビアスタッフも圧巻です

TICOのザンビア事務所には、現在2名の日本人が活躍しています 
1人は保健師の専門家、そしてもう1人は業務調整員です。
こう書くと何だかすごくお堅いような雰囲気ですが、実は、うら若き
女性達なのです
しかし、マダムと呼ばれ、自分の年の歳の倍近くはありそうな現地の
村人と仕事をしている様は、頼もしい限りです
ザンビアの首都ルサカと2時間以上離れた村モンボシを週に何度も往復
しながら、プロジェクトを進めています。
日本から遠く離れたザンビアで、現地の人々を交えてプロジェクトを
実施することは、体力、気力共に相当必要です。

そんな彼らをささえるのは何なのでしょうか

子どもたちの笑顔村人との交流事務所の犬と猫仕事の後のビール
そしてTICOを応援してくださる皆様なんでしょうねぇ~


このブログを書きながら、早くもザンビアへ行きたくなっているのでした


文責:事務局(近森)

ザンビア滞在記(後編)

2013年03月24日 | 未分類
 それでは前編に引き続き、後編をお届けしたいと思います

 TICOザンビア事務所がある首都ルサカから約2時間半、途中から舗装されていない凸凹の道を行くと学校、ヘルスポストや昨年開所したお産を待つ家などがあるモンボシに到着しました。


また、セカンドハンドの支援によって立派になったンコンジェ小学校はここからさらに約30分、道なき道を進んでいったところにありました。でも、TICOのドライバーさんは、ちゃんと道が分かるそうで、神業としか思えません

↑この草の下には道が続いています・・・

さらに、村を訪れると伝統的な飲み物をごちそうしてくれました。シマの原料でもおなじみの白トウモロコシで作られる“チブワントゥ”

村の人は“サワービア”と呼んでいましたが、味は薄い乳酸菌飲料のようで甘くて美味しかったです

さて、前編でザンビアの首都ルサカが急成長しているとお伝えしましたが、帰国前に訪れたショッピングモールは本当に立派で大変驚きました ちなみにこのショッピングモールの名前は「LEVY]
国民から慕われていたのですが在職中に亡くなってしまったザンビア大統領の名前が付けられています。


1週間の滞在では、ほんの少ししかザンビアを知ることは出来ませんでしたが、それでも実際にいろいろなことを経験させていただきました
また、ザンビアを訪れる日を楽しみにしています


文責:事務局(近森)




ザンビア滞在記(前編)

2013年03月21日 | 未分類
 国内事務局員の近森です。
 いつもは日本の徳島からブログを更新していますが、本日はなんとザンビアからお届けしています
 今回の渡航はザンビアにあるTICOザンビア事務所と活動内容の視察が目的です。

 関西空港からUAEのドバイを経由して、飛行機で約18時間、ザンビアの首都、ルサカに到着したのは1週間前。
あっという間に帰国の途につくことになりました。

実は、ザンビアへ来るのはこれが初めてザンビアへ入国する時はとても緊張しました
しかし、空港から外へ出た途端、そこには緑一面の光景がアフリカに来たんだと実感する瞬間でした

また、首都のルサカは本当に大きな都市で高そうな車や日本車の多さにびっくり
しかし、少し車で移動すると、そこにはスラム街が広がっていました。ザンビア事務所のTICOスタッフから聞いた話ですが、
発展しているところと、そうではないところの差がとても激しいということでした。

TICOが支援しているモンボシにも行ってきました。TICO事務所のあるルサカから青い空と緑そして赤い大地の広がる中を
車で約2時間移動します。ザンビア事務所のスタッフは定期的にこの距離を移動しており、日本からは見えなかった苦労を
垣間見ることができました。


この滞在中で感動したのは、食べ物の美味しいこと

マトベト(場所の名前)で食べるシマ定食は最高でした~

また、ルサカは想像していたよりもはるかに過ごしやすく、ザンビアの人々もみなフレンドリーで気軽に話かけてくれます


今日でザンビアを離れるのはとても残念ですが、また絶対戻ってきたい場所の一つとなりました。

それでは、帰国後に後編をお届けいたしますお楽しみに



文責:事務局(近森)