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チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

「プラド美術館展」国立西洋美術館@上野駅

2018-04-24 20:00:00 | 2018 美術館 博物館

チビクロわ、
上野の国立西洋美術館で行われている
展覧会に行ったのですにゃ。
「日本スペイン外交関係樹立150周年 
プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」

ちらしより引用しますにゃ。
「マドリードにあるプラド美術館は、
スペイン王室の収集品を核に
1819年に開設された、
世界屈指の美の
殿堂です。」

本展は、同美術館の誇りであり、
西洋美術史上最大の画家の一人である
ディエゴ・ベラスケスの作品7点を軸に
17世紀絵画の傑作など61点を含む70点をご紹介します。
17世紀のスペインは、ベラスケスを
はじめ、リベーラ、スルバラン、
ムリーリョなどの大画家を
輩出しました。(略)

(略)国王フェリペ4世の庇護を受け、
王室コレクションのティツッアーノや
ルーベンスの傑作群から触発をうけて
大成した宮廷画家ベラスケスは、
スペインにおいて絵画芸術が到達し得た究極の栄光を具現して存在でした。(略)

構成
Ⅰ芸術
Ⅱ知識
Ⅲ神話
Ⅳ宮廷
Ⅴ風景
Ⅵ静物
Ⅶ宗教

チビクロが気になった作品ですにゃ。
それわ、Ⅵ静物の作品ですにゃ。
ボデゴンとよばれる分野の
静物画で、スペインにおいて
発達したものだそうですにゃ。
細密に描かれた対象物わ、
果物だったり、野菜だったり、
花などなのですにゃ。
闇の中に、浮かび上がり、
幾何学的にさえ
感じる配置わ、
すごく目をとらえて
離さないのですにゃ。
身近な題材で、しばし
時や、場所さえも忘れさせてしまう
それわ、神秘的でさえ
ありますにゃ。
帰りにセイビのアートショップで
静物画について書いてある美術書を
見た時に、スゴイことを書いてある
のを発見したですにゃ。
それわ、ボデゴンの画家の中にわ、
厳しい戒律の修道会の画僧とかも
いて、絵を見ることにより、
瞑想に近い状態になり、
神と近づき、宗教的体験への
誘いになる?みたいなことが
書いてあって、チラ見だから
趣旨が違ってしまっていたら
ごめんなさいですにゃ、なのだけど
とにかく、神との対話への
一つの手段というか
チャネルだったのですにゃ。
チビクロが考えることだから
違うと思うけど、
瞑想の先にあるものわ、
悟りだったり、よく
宗教画の主題となっている
法悦なのでわ、と思ったのですにゃ。
スペインわ、
よくわ、知らないけど
レコンキスタとかする
すごいカトリックの国で
神への純粋な祈りのきもちが
絵画に、そういう形で表れても
おかしくないですにゃ。
チビクロ的に覚えたい作品ですにゃ。
43.フェリペ・ラミーレス
「食用アザミ、シャコ、ブドウ、
アヤメのある静物」

x-2ファン・バン・デル・アメン
「果物籠と猟鳥のある静物」

44.ファン・デ・エスピノーサ
「ブドウのある八角形の静物」

45.トマス・イエペス
「卓上の二つの果物皿」

次の宗教画の分野も
注目だったですにゃ。
神わ、愛に満ちている、的な
優美な主題の絵画わ、
もちろん、ほっとして
心温まるけど、
前に大エルミタージュ展で
見た時も印象的だったのだけど
スペイン宗教画て、
絶対的な力をもつ神を
感じさせるものがあって
すごくおもしろいと
思うのですにゃ。
53.ジュゼペ・デ・デリーラ
「聖ペトロの解放」

57.オラツィオ・ジェンティレスキ
「天使によって介抱される
聖フランチェスコ」



素晴しいスペイン絵画たち
日本にきてくれてありがとですにゃ。
気をつけて帰ってね。
素晴しい美術展覧会を
見ることができて
ありがとうございましたにゃ。

本日もお読みいただき
ありがとうございますにゃ。


「木島櫻谷展」泉屋博古館 分館@六本木一丁目駅

2018-03-28 20:00:00 | 2018 美術館 博物館

ランチしたチビクロわ、
美術館へと行きましたにゃ。

「生誕140年記念特別展
木島櫻谷
PartⅠ近代動物画の冒険」


構成
Ⅰ青年のころ
Ⅱ壮年のころ
Ⅲ暮年のころ


3年前の回顧展で
木島櫻谷の「寒月」を見た
チビクロわ、
作品のキレのある素晴らしさに
驚いちゃって
今回の展覧会わ、とても楽しみに
していたですにゃ。

木島櫻谷わ、明治から昭和にかけて、
活躍した京都の日本画家ですにゃ。

チラシより引用しますにゃ。
「京都の円山・四条派の流れをくむ
今尾景年に学んだ櫻谷は、
20代で頭角を現し、明治後半から
大正期にかけて文展の花形として
活躍しました。
画業の中で最も評価されたのが
動物画です。
それは徹底した写生を基礎に、
卓越した技術と独自の感性により
創造されたもの。確実で精緻に
とらえられた動物の表情は、
一方で情趣にあふれ、
どこかもの言いたげです。」(略)

チビクロ気になった作品わ、
全部なんだけど、
「寒月」が一番なのですにゃ。

「寒月」わ、大正元年に制作され、
第六回文展に出品されたですにゃ。

解説から引用しますにゃ。
「冬の夜、雪の竹林を下弦の月が
照らす。冴えわたる月光と冷気に
満ちた世界に一頭の狐が現れ、
周囲に気を配りながら
一歩一歩進む。
深まりゆく空間のなか、倒れた細竹や綿毛を残すシロヨメナなど
細部にいたる写実表現、疎密に
配された竹の構成美などが
一体となった櫻谷の代表作。
モノクロームの世界とみえながら
竹幹や木々には、青、緑、茶など
の色料が薄く厚く筆跡を残して
施され、見る角度によって
鮮やかに浮かび上がる。
それは酷寒に耐える生命が
風に揺らぎ月光に照らされる
一瞬を見るようだ。」(略)

冷え冷えとした空気が
感じられるようですにゃ。
竹や木や、植物が写実的で
カッコよく配置されているですにゃ。
まるで
モノクロの写真みたいですにゃ。
そこに、
寒くて、孤独で飢えた狐。
チビクロわ、なぜか
自由を感じたですにゃ。
群れない、とか一匹狼とか
野生動物の挟持、
あと、武士わ食わねど高楊枝?
みたいなものですにゃ。

画面から伝わってくるのわ、
硬質な精神性でわないかと
思うのですにゃ。

こんな作品わ、他にわないですにゃ。
木島櫻谷のすばらしさが
ここにあるですにゃ。

今日も素晴しい作品に出会え
ありがとうございますにゃ。

本日もお読みいただき
ありがとうございますにゃ。








「寛永の雅」サントリー美術館@六本木駅

2018-03-08 22:00:00 | 2018 美術館 博物館

ランチしたチビクロわ、
恵比寿駅で日比谷線に乗り換えして
六本木駅に向かったのですにゃ。

「寛永の雅 
江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽」
サントリー美術館



お写真の
美しい器わ、なんとの野々村仁清が
作ったものですにゃ。
「白釉円孔透鉢」
カラフルな色絵で知られている仁清の
知らない一面ですにゃ。
シンプルで、印象的な作品ですにゃ。
会場でわ、ライティングも美しくて、
まるでモダンアートのようでした
にゃ。

構成
第一章 新時代への胎動-寛永のサロン
第二章 古典復興-御水尾院と宮廷文化
第三章 新たなる美意識Ⅰ小堀遠州
第四章 新たなる美意識Ⅱ
金森宗和と仁清       
第五章 新たなる美意識Ⅲ
狩野探幽            

チビクロわ、夏の展覧会で見た
美しい鳳凰の屏風を
見たかったのですにゃ。


桐鳳凰図屏風 狩野探幽
こちらの写真わ、夏の展覧会の時わ、
撮影が大丈夫だった時のもの
ですにゃ。

神々しい程の輝きでいっぱいの
鳳凰様ですにゃ。
緑の発色が美しくて
うっとりしますにゃ。
日本画の絵の具わ
鉱物などまぜてあるって
きいたことあるけど、
何がはいってるんだろうにゃ。




展示わ、
天皇家や徳川将軍家にまつわるものも
多くて、とても格調高く
まとめられた展示内容ですにゃ。

チビクロが気になった作品ですにゃ。
48.青磁鳳凰耳花生 銘千声
中国南宋時代13世紀 陽明文庫
トーハクや先日見た五島美術館の
作品と似ていて同じ時代のものかにゃと思ったですにゃ。
同じ青磁でも、色に違いがあり、
模様も味わいがあるように思えたですにゃ。お名前もつけられていて、
大事にされていますにゃ。
この作品わ、重要文化財指定で
展示替えがありますにゃ。

82.祥瑞蜜柑水指 根津美術館
美しい青い絵付の作品わ、
中国明時代17世紀ですにゃ。
果物のみかんがいっぱい描かれいるし、お猿さんやくちばしを広げた
鳥が楽しい絵ですにゃ。

茶道具の茶碗や茶入が驚くほどの数が
ありますにゃ。

127.名古屋城上洛上段之間襖絵 
帝鑑図「高士渡橋」
名古屋城総合事務所
重要文化財指定の作品で
前期のみ展示ですにゃ。
お殿様のための襖絵で狩野派の
絵の力がぎゅっとなっている作品
ですにゃ。
金の技法も美しいですにゃ。
襖の框についてる家紋わ、
忘れちゃったけど、きっと
徳川家のものだと思うですにゃ。

江戸時代の新しい一面を知ったし、
素晴しいコレクションを
見ることができて
ありがとうございますにゃ。

本日もお読みいただき
ありがとうございますにゃ。


「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」国立新美術館@六本木駅

2018-02-23 20:00:00 | 2018 美術館 博物館

チビクロわ、地下鉄に乗り換え、
六本木へ行ったですにゃ。

「至上の印象派展
ビュールレ・コレクション
新国立美術館」




チラシより引用しますにゃ。
「世界最高峰の
印象派コレクション、最後の来日!
数多くの名作を誇る世界的な
プライベート・コレクションの一つ、
スイスのビュールレ・コレクション
は、これまでヨーロッパ以外で
まとまって所蔵品が公開されたことは、
ほとんどありませんでしたが、
今回27年ぶりに
日本でのコレクション展が
実現します。
本展では、
海外史上最も有名な少女像
ともいわれるルノワールの
《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢
(可愛いイレーヌ)》、
近代美術の金字塔ともいえる
セザンヌの《赤いチョッキの少年》、
スイス国外で初めて展示される
日本初公開の
モネの《睡蓮の池、緑の反映》など
が紹介されます。
ビュールレ・コレクションは、
2020年にチューリヒ美術館に
移管されるため、
その全貌を日本で見ることができる
最後の機会となります。
印象派の作品を中心に64点の
名作が揃った
至上の印象派コレクションを
ご堪能ください。」

構成
第1章肖像画
第2章ヨーロッパの都市
第3章19世紀のフランス絵画
第4章印象派の風景-
マネ、モネ、ピサロ、シスレー
第5章印象派の人物-
ドガとルノワール
第6章ポール・セザンヌ
第7章フィンセント・ファン・ゴッホ
第8章20世紀初頭のフランス絵画
第9章モダン・アート
第10章新たなる絵画の地平

今回撮影が許可された作品ですにゃ。
日本初公開
クロード・モネ
《睡蓮の池、緑の反映》
1920-29年




やっぱりモネわ、いいですにゃ。
美しい庭を見ているみたいで
その庭わ、静かな水面に
庭の緑を写し取り、
きらめく日差しを反射しているの
ですにゃ。
チビクロが言うことだから
違うと思うけど
晩年と思われる制作年から
もしかすると、
モネのイメージの世界を
表したのかもしれないですにゃ。
ずっと見ていたくなる作品ですにゃ。

チビクロわ、
イレーヌ嬢と
初めてお会いして
ドキドキしたですにゃ。
光に透ける髪、
白いお肌わ、もちろん
美しいし、
ドレスや背景も
もちろん美しいのですにゃ。
ただ、この絵わ、戦争の際
ナチス・ドイツに略奪された
こともあったそうですにゃ。

あと、
展示されていた年表を
見ていたら、
ビュールレが成功した事業わ、
兵器だったそうですにゃ。
美しい絵画にわ、
全く罪わないし、
人間の歴史から
暴力がなかったことわ、ないし、
だからこそ、
美しい芸術わ、
平和の象徴であり、
重要な価値があるということを
思ったですにゃ。

チビクロわ、
前売り券を買ってたけど
会場に着いた時
忘れたことに気づいたですにゃ。
これわ、神さまが
もう一回見ればと
言ったと思って
再訪する予定なのですにゃ。

教科書に出てる画家さんばかりだけど
今まで見たことのない作品も
多いし、
ゴッホの自画像や、
モネの赤い花の作品も
印象深いので
じっくり見てみたいですにゃ。

素晴しい作品を
見ることができて
ありがとうございますにゃ。

本日もお読みいただき
ありがとうございますにゃ。

お隣から
ヘリコプター飛びたったところ
ですにゃ。
左の黒いの、小さすぎですにゃ。







「茶道具取合せ展」五島美術館 @上野毛駅

2018-02-20 20:00:00 | 2018 美術館 博物館

雪が降った数日後の寒いある日
チビクロわ、でかけましたにゃ。

※この展示わ、終了していますにゃ。
「館蔵茶道具取合せ展 五島美術館」
東京都世田谷区上野毛3-9-25


チラシより引用しますにゃ。
「展示室に当館の茶室の床の間の
原寸模型をしつらえ、
館蔵の茶道具コレクションから
約70点を選び、展観。
茶匠の茶会記などを参考に
道具の取り合わせを再現する。
特集展示として朝鮮半島の
陶芸・高麗茶碗も同時公開。」

五島慶太さんわ、
東急財閥の創業者ですにゃ。
お友達の
阪急東宝グループの
小林一三さん、
電力王の
松永安左衛門さん、
荏原製作所創業者の畠山清さんに
勧められて茶道を始め、
茶道具やそれにまつわる美術品を
収集したそうですにゃ。

五島慶太さんわ、
古写経を好んでいたので
古経楼という号をお持ちですにゃ。

チビクロ気になった作品ですにゃ。
22.祥瑞(しゅんずい)二段捻鉢
美しい青い色の焼き物わ、
中国明時代の景徳鎮ですにゃ。
内側わ、牡丹、青海波
外側わ、鳥、牡丹、菊、梅、と
吉祥がたくさんなのですにゃ。

23.呉州赤絵玉取獅子鉢
鴻池家伝来

32.祥瑞枡形盃
鳥とたけのこの絵柄ですにゃ。

33.色絵和蘭陀盃
ヨーロッパから輸入された
デルフト焼ですにゃ。

49.青磁桃形香合
桃の形が、カワイイですにゃ。
解説によりますと、
なかなか強いですにゃ。
「安政2年形物香合相撲西前頭筆頭」

59.重要文化財
青磁鳳凰耳花生(砧青磁)
美しい青みががった
みどり色ですにゃ。

86.絵堅手茶碗
朝鮮李朝の作品。
金つぎが印象深いですにゃ。
古美術に造詣の深い白州正子セレクト
だそうですにゃ。

87.高麗茶碗
こちらわ、古美術や、
やきものの優れた鑑識眼で知られた
青山二郎セレクトですにゃ。

今回の展示でわ、
実わ、トーハクで見た作品と
同じみたいな作品が
何点かあったから
訊いてみたかったけど
チビクロわ、はずかしがりやだから
そんなことわ、もちろん
できないのですにゃ。

偶然にもギャラリートーク開催日で
「茶道具を包む裂:名物裂と更紗」
についてのお話を伺えましたにゃ。
ありがとうございますにゃ。

ぬいぐるみの黒猫チビクロでも
いつも美術館の人たちが
感じよくて、
好きな美術館のひとつなのですにゃ。


本日もお読みいただき
ありがとうございますにゃ。