チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

総合文化展@トーハク 上野

2014-07-31 23:00:00 | 美術館 博物館

国立西洋美術館を後にした
チビクロは、
なんとトーハク
(国立東京博物館)にも、
足を伸ばしましたにゃ。



ぜひ見てみたい屏風絵が
あったのですにゃ。

こちらですにゃ。
柳橋水車図屏風
筆者不詳
安土桃山~江戸時代

解説を引用しますにゃ。
「川に架かる橋は、
華やかな金箔で彩られ、
水面には、水車や竹で編んだ蛇籠
が、配される。画面の右には、
月が浮かび、それらのモチーフから、この絵が京都の宇治川に
架かる宇治橋を描いていることがわかる。
宇治は、古来、景勝の地と
知られている。



チビクロ的に考えましたにゃ。
今日の川は、水が多めですにゃ。
雨が、降った後なんだにゃ。
だから、柳の緑も鮮やかで、
キレイですにゃ。


水の流れが、線の重なりで
表現されていますにゃ。
色合いもいいですにゃ。
涼しげですにゃ。
橋の柱に
水の流れが勢いよく
あたって、しぶきが見えますにゃ。



川面を渡る風を感じて、涼しげで夏に、ぴったりな作品ですにゃ。
季節にあっていて、
学芸員さんの
セレクトが、
粋だなと思いましたにゃ。


周茂叔林和靖図屏風
狩野探幽 筆
江戸時代 17世紀

蓮池で船遊びですにゃ。




雨山水図屏風
呉春


蕭湘八景図
長谷川等伯



国宝
納涼図屏風
久隅守景
師匠は、狩野探幽。



夏にぴったりな浮世絵ですにゃ。

朝顔に鶏
歌川広重


両国花火之図
歌川豊国
レーザービームみたいですにゃ。


江戸名所之両国花火
歌川広重


百合
葛飾北斎
かれんな百合の姿ですにゃ。
この水色すごくきれい。



一階のお部屋の展示ですにゃ。

豊干禅師
河鍋暁斎


あの…虎さん、目立ち過ぎでは…
河鍋暁斎は、幕末明治前期の
日本画家で、狩野派の画風に
浮世絵のスタイルを加えた作風で
戯画や風刺画に本領を発揮した
作品が多いそうですにゃ。
強烈な個性ですにゃ。

重要文化財
褐釉蟹貼付台付鉢
初代宮川香山


青地白堆波濤獅子図龍耳瓶
年木庵喜三
ドイツで勉強したので、
ヨーロッパ風。
よく見ると龍も洋風で
大天使に退治されそうですにゃ。

柴田是真
瀑布
とても精密に描かれていて、
マイナスイオン発生中ですにゃ。


今日は、屏風日和でしたにゃ。
展示は、入れ替えがありますので
ご覧に行かれる時は、HPにて
ご確認くださいませにゃ。

たくさん歩いたので
足の裏の肉球が痛むけど
がんばって、美術館巡りして
よかったですにゃ。

企画展もよいですが、
所蔵しているものを、
季節やテーマに合わせて
学芸員さんがセレクトして
くれてるのかなと想像すると
なんだかうれしくなってきますにゃ。
日本の宝物を
大事にしてくれていて、
いろんな視点で
ご紹介してくれている
トーハクさん。
いつもありがとうございますにゃ。
また、行くから
どうぞよろしく
お願いいたしますにゃ。

皆さまもぜひ
トーハク総合文化展に
足をお運びくださいませですにゃ。

今日もよい1日でしたにゃ。
ありがとうございますにゃ。








常設展 @国立西洋美術館 上野

2014-07-29 23:45:00 | 美術館 博物館
国立西洋美術館で、
「橋本コレクション指輪 展」を
見た
チビクロは、同じチケットで
見ることができる常設展示を
見たのですにゃ。

今日は、とても美しいお方に
お会いするので、チビクロは、
ドキドキしていましたにゃ。
ブログの先輩の
どるち & えこう さんの
どるち君のお名前の由来となって
いるカルロ・ドルチが描いた
あの美しいお方ですにゃ。

カルロ・ドルチ
「悲しみの聖母」

チビクロは、
聖母様の放つオーラに
ただただ
見とれてしまいましたですにゃ。
美しい青い衣、
印象的に組み合わされた手、
うつむく横顔。

きっとここに飾られるまでに
たくさんの方の
心の支えになられて
きたのではないでしょうかにゃ。
絵の持つ力を感じますにゃ。

どるち & えこう さん
聖母様に会わせてくれて
ありがとうございますにゃ。
そして、
いつも美術の楽しさを
教えてくれて
ありがとうございますにゃ。

チビクロの気になった作品を
ご紹介しますにゃ。

アンドレアス・リッツォス
イコン:神の御座を伴う
キリスト昇天

板に、テンペラで
描かれていますにゃ。
チビクロは、
この時代の平面的に描かれた
表現が好きですにゃ。

聖ミカエルと龍

龍と戦う大天使ミカエルを描いたこの作品は、ヨハネ黙示録の記述に基づいているそうですにゃ。
でも、龍と戦ったエピソードで知られる伝説上の聖人ゲオルギウスの主題がミックスされていると
言われていますにゃ。

ユベール・ロベール
マルクス・アウレリウス騎馬像、トラヤヌス記念柱、
神殿の見える空想のローマ景観

古代遺跡をモチーフに数多くの
奇想の風景を描き、
「廃墟のロベール」と
呼ばれた画家さんですにゃ。
以前西美で、
行われたユベール・ロベール展に行った時から好きですにゃ。

コルネリス・デ・ヘーム
果物籠のある静物

ツヤツヤですにゃ!
絵なの?写真?魔法?
本物よりも本物みたいにですにゃ。
ホキ美術館も真っ青ですにゃ。
みずみずしい果物の生命力を
感じますにゃ。

ヤーコプ・ファン・ロイスダール
樫の森の道

チビクロは、思いましたにゃ。
この森を通り抜ける風になれたら。
この森に生える木の一枚の葉っぱになりたいですにゃ。


ジャン=マルクス・ナティエ
マリー=アンリエット・ベルトロ・ド・プレヌフ夫人の肖像

グリーンの濃淡と寒色系でまとめられた画面が、貴婦人を
より一層美しく見せていますにゃ。
右手側に、水瓶。左肩後ろには、
葦のが配置されていて、
水の精をイメージしているそうですにゃ。

クロード・モネ
セーヌ川の朝

絵の中から川面を渡る清涼な風が
吹いてくるようですにゃ。
夏の緑は、生命力に溢れて
力強く、美しいですにゃ。
チビクロは、
セーヌ川のほとりで
クロワッサンとカフェオレで、
朝食をしてみたいにですにゃ。


ポール・ランソン
ジギタリス

チビクロが、
西美で一番好きな作品ですにゃ。
初めて西美を訪れた時から
好きですにゃ。
なんとかれんな葉っぱや、
木の実などの植物が集っているのでしょうかにゃ。

モーリス・ドニ
雌鶏と少女

鶏をつかまえようとする?
少女の表情が、カワイイ。
雌鶏早く逃げてにゃ。
点描技法の作品ですにゃ。

ゴッホ
ばら





ヴィルヘルム・ハンマースホイ
ピアノを弾くイーダのいる室内

以前、西美でハンマースホイ展が行われたことがありましたにゃ。
美しい花でもなく、
風景画でもないこの画家の絵を
見て、すごく惹かれましたにゃ。
チビクロ的に、
閉ざされいる。
冷たく、ひんやりしている。
乾いている。
絵は、語らない。
でも、誰の心の中にも
ある部屋みたいですにゃ。

ルノワール
ばら

大輪咲きの見事なバラですにゃ。
薔薇色って、こんな感じかなと
思いましたにゃ。

国立西洋美術館は、
コレクションが充実していますし、
建築も美しいですにゃ。
広々としているので、ゆったりと
絵を楽しめて、好きな場所ですにゃ。
日本を代表する美術館ですにゃ。
たくさんの人に、来ていただいて
絵を楽しんで、見ることが
できたら、すごく
すてきなことだなと思いますにゃ。

今日も美しい絵を
見ることができて、
うれしい1日でしたにゃ。
ありがとうございますにゃ。




氷クリームあずき@みはし 上野本店

2014-07-24 01:30:00 | グルメ
チビクロの、本日のおいしい は、
二回目の登場、
みはし 上野本店 ですにゃ。



関東地方にも、梅雨明け宣言が、
出されましたにゃ。
夏本番。
暑いですにゃ!

やっぱり、涼しくなるなら
かき氷ですにゃ。

今日は、チビクロは、
氷クリームあずきにしましたにゃ。


ギャー!クリームのタワーが、
倒れるですにゃ。。

氷は、サクサク冷たいですが、
あずきは、ふっくらやわらかく、
ほどよい甘さなので、
頭が痛くなるほど
キンキンにならず、
おいしく頂けますにゃ。

夏限定のお品ですにゃ。
魅力的ですにゃ。



おいしくて、
涼しくなる、
日本のスィーツ
ごちそうさまでしたにゃ。



橋本コレクション 指輪@国立西洋美術館 上野

2014-07-24 00:00:00 | 美術館 博物館
チビクロは、出かけましたにゃ。


橋本コレクション
指輪
神々の時代から現代まで
―時を超える輝き
2014年7月8日(火)~9月15日(月)
国立西洋美術館
東京・上野公園

指輪を中心とする宝飾品約800点からなる橋本コレクションが、
国立西洋美術館に寄贈されたことを
記念する企画ですにゃ。

構成
1.指輪の4000年
2.飾らない指輪
3.語る指輪
4.技法と模倣
5.死と婚礼
6.絵と指輪
7.モードと指輪
8.指輪あれこれ

この展覧会は、普段美術館に、
あまり行ったことのない人でも
美しいものを見てみたいなと
思っている人に、
とても楽しめると思うので、
おすすめですにゃ。
また、指輪って、
キレイなだけでしょーという人にも
おすすめですにゃ。
指輪の成り立ちなどからわかり、
飾るだけではない指輪の意味について知ることができて、
美術の見る幅が広がるのではないかと思いますにゃ。

最も古い指輪の1つは、
4000年前の古代エジプトにありますにゃ。
このフンコロガシの
かたちをしたスカラベの指輪は、
飾りではなく、お守りでしたにゃ。
アメシストという石ですにゃ。


紀元前4世紀後期に作られた
女神ニケの指輪は、金とガラスで
できていますにゃ。
青い色が美しいですにゃ。

チビクロが好きな花や葉っぱの
モチーフも多くて、嬉しかったですにゃ。
ダイヤとエメラルドの花 の
この指輪は、18世紀に作られましたにゃ。


お写真は、ありませんが、
有名なジュエリーのブランドの
カルティエと
ヴァンクリーフ&アーペル
ティファニー、
ブルガリの指輪が、
一緒に飾られていますので、
ぜひご覧くださいですにゃ。
ちょっとした歓声?や
ため息などで、
女子が盛り上がっていますにゃ。
でも、
納得のゴージャス&美しさですにゃ。

チビクロおすすめの指輪は、
アーツアンドクラフツの作品で、
72,ジョージ・ハント
アメシストと二羽の鳥

179,粒金細工のヒョウ

251,キツネのミニアチュール
252,テリアのミニアチュール
253、牧歌的風景 などですにゃ。

20世紀頃になると
カットの技術が、発達しているせいか、ピカピカになって美しいですにゃ。
でも、古い時代のものも、
味わいがあるというか
人の祈りや気持ちが、込められているというのか、
それは、それで、
とても美しさを感じるですにゃ。

この展覧会では、
橋本コレクションの指輪以外に、
所蔵品から、テーマやイメージに、あった作品を展示していますにゃ。
これもチビクロ気に入りましたにゃ!

129,ヘラクレスの十二の功業
エングレービンク作品ですにゃ。

145,ルーカス・クラーナハ(父)
馬上の聖ゲオルギウス

146,聖カタリナ
アトリビュートが車輪の
あの女性ですにゃ。

152,アドリアーン・イーゼンブラントに帰属
玉座の聖母子

お写真は、チケット売場の左壁で
撮影したのですが、右端の黒い下向きで咲いているお花がいいなと
思ったのと
聖母子の
表情が、優しいのと、
玉座の建築の表現が、
カッコいいなと思いましたにゃ。
そしたら、ここで再会できるとは、
うれしいですにゃ。

165,エル・グレコ
十字架のキリスト

248,グイド・レーニ
ルクレティア
お肌がとても美しい表現ですにゃ。
表情もステキ。
悲劇の物語の女性ですにゃ。

264,ピラネージ
ローマの景観:
サンピエトロ広場の鳥瞰図

指輪1つ1つは、
小さいものなので、
混雑しないうちに、
お早めに、ゆっくり
ご覧くださいですにゃ。
チビクロおすすめしますにゃ。

美しい指輪や絵画などを
楽しめて、
チビクロは、
とてもうれしかったですにゃ。
ありがとうございますにゃ。


展示のある地下に降りていった時に、コンクリート打ちっぱなしの壁の空間があり、
カッコいいと思いましたにゃ。


「佐藤 時啓 光―呼吸 そこにいる、そこにいない」 @東京都写真美術館

2014-07-10 23:00:00 | 美術館 博物館
チビクロは、出かけましたにゃ。




東京都写真美術館では、
今三つ写真展が、
行われていますにゃ。

平成26年度東京都写真美術館
コレクション展
「スピリチュアル・ワールド」

「世界報道写真展」

「佐藤 時啓 光―呼吸
そこにいる、そこにいない」


チビクロは、
「佐藤時啓展」に、ついて
ご紹介しますにゃ。
チビクロは、
目を奪われましたにゃ。
モノクロの美しい画面に
ひかりが点在し、
淡く光る波間に輝いていますにゃ。


「夜、長時間シャッターを開けて、その間に僕自身がペンライトで、光を発して、海の中や木の周りをうごきまわって撮影しています。日中の撮影ではレンズにフィルターをつけてシャッターをあける時間を長くして、鏡を使って太陽光をカメラに向けています。」インタビューより。

光学的条件によって
存在しているはずの写真家さんは
写らず、光だけが写っていますにゃ。
存在しているものが、
存在しない。
それは、おもしろいことですにゃ。




チビクロは、考えこみましたにゃ。
報道写真展で見た写真が、
犯罪や戦争、自然災害、社会問題などショッキングな題材で、
同じ写真という分野で
くくるには、
チビクロは、写真という分野に、
不慣れでしたにゃ。
報道写真が、
ノンフィクションならば、ないものを作ることは、
事実の捏造になってしまいますにゃ。
佐藤さんの作品は、
何にあたるのかにゃ?
純文学、ファンタジー、
文明批評?

写真に写る光は、
抽象的であるがゆえに
人間のはかなさを感じさせるし、
また逆に、強さに感じたりもするにゃ。
見る人にいろんなことを
考えさせる力のある作品ですにゃ。

創作の方法が、他にみない独自性ですにゃ。


会場に入って、始まりの展示ですにゃ。
もうこれは、一目見て、
強いメッセージを感じましたにゃ。
原子力発電所は、
高度な文明が作り出す繁栄と
豊かさと同時に制御不能に陥る危険をはらむもの。
ブロッコリーは、人間が生きていくのに必要不可欠な食物。
遺跡。かつて栄えた文明の姿。
人間の在り方について、考えないわけには、いかないのですにゃ。

チビクロは、
写真の持つ表現の可能性に
驚かされましたにゃ。

作品があまりに美しいので、
大事なものを見過ごすところでしたにゃ。

これからも
佐藤時啓さんの作品を
注意して見ていきたいと
思うし、過去の作品もぜひ
見たいと思いましたにゃ。

展示室の受付で、展示のガイドブックを頂けるので、
ぜひ目を通すと、より作品を
理解して、楽しめると思いますにゃ。


今日も素晴らしい作品に出会えて、写真の面白さにも触れることができました。
ありがとうございますにゃ。

楽しい広報紙があるので
ぜひチェックしてくださいにゃ。