チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

「木島櫻谷展」泉屋博古館 分館@六本木一丁目駅

2018-03-28 20:00:00 | 2018 美術館 博物館

ランチしたチビクロわ、
美術館へと行きましたにゃ。

「生誕140年記念特別展
木島櫻谷
PartⅠ近代動物画の冒険」


構成
Ⅰ青年のころ
Ⅱ壮年のころ
Ⅲ暮年のころ


3年前の回顧展で
木島櫻谷の「寒月」を見た
チビクロわ、
作品のキレのある素晴らしさに
驚いちゃって
今回の展覧会わ、とても楽しみに
していたですにゃ。

木島櫻谷わ、明治から昭和にかけて、
活躍した京都の日本画家ですにゃ。

チラシより引用しますにゃ。
「京都の円山・四条派の流れをくむ
今尾景年に学んだ櫻谷は、
20代で頭角を現し、明治後半から
大正期にかけて文展の花形として
活躍しました。
画業の中で最も評価されたのが
動物画です。
それは徹底した写生を基礎に、
卓越した技術と独自の感性により
創造されたもの。確実で精緻に
とらえられた動物の表情は、
一方で情趣にあふれ、
どこかもの言いたげです。」(略)

チビクロ気になった作品わ、
全部なんだけど、
「寒月」が一番なのですにゃ。

「寒月」わ、大正元年に制作され、
第六回文展に出品されたですにゃ。

解説から引用しますにゃ。
「冬の夜、雪の竹林を下弦の月が
照らす。冴えわたる月光と冷気に
満ちた世界に一頭の狐が現れ、
周囲に気を配りながら
一歩一歩進む。
深まりゆく空間のなか、倒れた細竹や綿毛を残すシロヨメナなど
細部にいたる写実表現、疎密に
配された竹の構成美などが
一体となった櫻谷の代表作。
モノクロームの世界とみえながら
竹幹や木々には、青、緑、茶など
の色料が薄く厚く筆跡を残して
施され、見る角度によって
鮮やかに浮かび上がる。
それは酷寒に耐える生命が
風に揺らぎ月光に照らされる
一瞬を見るようだ。」(略)

冷え冷えとした空気が
感じられるようですにゃ。
竹や木や、植物が写実的で
カッコよく配置されているですにゃ。
まるで
モノクロの写真みたいですにゃ。
そこに、
寒くて、孤独で飢えた狐。
チビクロわ、なぜか
自由を感じたですにゃ。
群れない、とか一匹狼とか
野生動物の挟持、
あと、武士わ食わねど高楊枝?
みたいなものですにゃ。

画面から伝わってくるのわ、
硬質な精神性でわないかと
思うのですにゃ。

こんな作品わ、他にわないですにゃ。
木島櫻谷のすばらしさが
ここにあるですにゃ。

今日も素晴しい作品に出会え
ありがとうございますにゃ。

本日もお読みいただき
ありがとうございますにゃ。









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