チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

「近代輸出漆器のダイナミズム」神奈川県立歴史博物館

2024-06-28 20:00:00 | 2024美術館 博物館
チビクロわ、お出かけしましたにゃ。
横浜わ、関内にある博物館ですにゃ。

「近代輸出漆器のダイナミズム
金子皓彦コレクションの世界」
神奈川県立歴史博物館
明治維新後、ヨーロッパ、アメリカと貿易が始まり、横浜わ、港町として栄えていましたにゃ。芝山細工、寄木細工、七宝など日本の工芸品が外国のひとに、漆器という呼び名で輸出されていきましたにゃ。

芝山細工というのわ、貝や牛骨、象牙などを漆器や木工品に立体的にはめ込む技法で、下部写真の鷹がまさにその作品なのですにゃ。素材を生かしつつ、超絶技巧ともいえる職人技で美を作り出しましたにゃ。

今回1番良かったのわ、あるライティングビューローで木、漆、寄せ木細工、木彫を使ったもので、それわそれわ、ゴージャス、そこでお手紙などをすらすら書いている妄想をしてしまいましたにゃ。なかにわ、イギリスから里帰りしてきたものもあるそうで、見ているだけでうっとりしましたにゃ。それらわ、外国への輸出用だったため、日本にわ、残されていなかったのですにゃ。それらを、金子皓彦さんという方がコレクションしているものが展示されたのですにゃ。

神奈川県立歴史博物館わ、旧横浜正金銀行本館で、明治に建てられたカッコイイ建物ですにゃ。
なんと大正時代にわ、世界!三大為替銀行として、お忙しいだったらしいですにゃ。



たくさん歩いたから、チビクロの肉球わ痛くなっちゃったけど、
港町横浜の歴史に思いをはせつつ、
帰り道についたチビクロでしたにゃ。
明治から戦前のにぎわいを考えると、
えいこせいすいにんげんのいとなみとわ、はかないいちめんもありへいわのよのなかであることがきせきなのかもしれません。
素晴らしい展覧会を見ることができて
かんしゃなのですにゃ。

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ありがとうございますにゃ。


「規則より思いやりが大事な場所で」カルロ・ロヴェッリ

2024-06-23 20:00:00 | 2024読書
チビクロわ、読書しましたにゃ。

「規則より思いやりが大事な場所で
物理学者はいかに世界をみているか」
カルロ・ロヴェッリ NHK出版


イタリアの理論物理学者の人が、
書いたエッセイ集ですにゃ。
理論物理学と物理学の違いわ、なんだろにゃのチビクロですが理系の話題わ好きなのですにゃ。

イタリアわ、ローマ帝国の歴史もあり、
ルネサンスが生まれた地でもあり、豊かな文化を持つ国で、やはりその懐わ、深いと思いましたにゃ。学者さんというのわ、専門を極めるお仕事だけど、その分野にだけでわなく、政治、民族、宗教とテーマを広く持ち、考えを言葉に表していますにゃ。
チビクロわ、アフリカを旅したこの本の題名にもなった一編が気に入っていますにゃ。
「無は無である。ナーガルジュナ」
これもいいですにゃ。インドの教え。ボクわ、知らなかったですにゃ。無が無なら、自分探しなんて必要ないのですかにゃ。啓蒙思想から始まった科学が一周回って、西洋的考えから自由になることが新しい発見につながっていくような気がしましたにゃ。

ブログの先輩が紹介してくれた本ですにゃ。興味深い本をご紹介ありがとうございますにゃ。

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「出光佐三、美の交感」出光美術館

2024-06-20 20:00:00 | 2024美術館 博物館
チビクロわ、また出光美術館へと出かけましたにゃ。

「出光美術館の軌跡ここから先へⅡ
出光佐三、美の交感 波山、放菴、ルオー」
出光美術館

出光美術館の創立者である出光佐三わ、作品をコレクションすると同時に同世代の作家たちと交流し、その精神を高めあうようなお付き合いをしたそうですにゃ。

こちらわ、板谷波山の作品ですにゃ。
「彩磁アマリリス文花瓶」
内側からほのかに光るような波山のやきものわ、デザイン、大きさ、絵、配置といい、きゅんとするかわいさ、美しさががありますにゃ。大正時代の作品とわ思えない現代に通じるものがありますにゃ。


天目茶碗「銘命乞い」
波山が気に入らないからと処分しようとした作品がスゴクよかったから、佐三がとめて、「強奪した」というエピソードがある作品ですにゃ。佐三わ、いつも使って、波山の芸術への思いを「自分の傷だらけの日常生活を省みつつ、尊い教えとして」いたそうですにゃ。

サム・フランシスが日本に来た時、お世話をしたみたいで、初めて作ったやきもののオブジェに、SAM SAZOと書入れていて、その名前入りの作品が展示されていましたにゃ。友情のあかしですかにゃ。昭和39年に来日ですにゃ。

小杉放菴の作品をまとまって見たのわ、初めてだったんだけど、麻の荒い繊維が入った独特の風合いの越前紙というトクベツな紙が墨の独特のかすれ方でスゴクいい味出しちゃってるのがいっぱいあって惹かれたですにゃ。

出光美術館わ、今年いっぱいでビル建て替えのため、閉館します。その歴史を振り返る展示が続くので、まだまだ通ってしまうチビクロですにゃ。


素晴らしい作品、芸術家、創立者に、
そして平和であることに感謝ですにゃ。



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「大人のための生物学の教科書」ブルーバックス

2024-06-16 20:00:00 | 2024読書
チビクロわ、読書しましたにゃ。

ブルーバックス
「大人のための生物学の教科書
最新の知識を本質的に理解する」
石川香 岩瀬哲 相馬融
講談社


チビクロわ、去年あたりから生物学が気になっていますにゃ。命ってどうしてあるの?とか、地球ってどうやって成り立ってるのとか、健康とかサステナビリティ、環境問題わからないことばっかりだから、やぱし、基本が大事だなと思って図書館でなんかあるかなと探してみたのですにゃ。



この本わ、元学校の先生と生物沼にハマってしまったというゆうしゅうな生徒さんが一緒に書いた本ですにゃ。
書いてあることわ、難しくて何度も読み直ししたし、用語もわからないから、索引を行ったりきたりしたけど、生物学がおもしろい学問ということがわかったですにゃ。生物学といっても、細胞、遺伝子、体の構造、エコロジーとよくいわれる生態学とか、生物を分類する博物学など分かれているらしいですにゃ。細部を理解し、そして大きな視点からも考えることがじゅうようなのですにゃ。
ブルーバックスシリーズって新書だけどムズカシそうと思っていたけど、この本のおかげでまだまだ生物学について調べてみようかにゃと思いましたにゃ。
あとがきで著者が、レヴィ・ストロースについて触れていて、偶然にもこの前展覧会にいこうと思った画家さんもレヴィ・ストロースの言葉を取り上げていたですにゃ。前から気になっていたけど、もしかしたら、チビクロよ、きみでわ理解できないと思うけど、読んでみたまえというお告げなのかもしれないですにゃ。

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