チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

「江戸時代の美術 軽みの誕生」出光美術館

2023-10-25 20:00:00 | 2023 美術館 博物館
東京までお出かけしたチビクロわ、
今日わ、ふちょうだから、もう帰るかなと思ったけど、せっかく電車でゴトンごとんしてお江戸まできたから、日本美術の展覧会にもう一つ行くことにしましたにゃ。

※この展覧会わ、終了していますにゃ。
「江戸時代の美術 軽みの誕生」
出光美術館

江戸時代の画家狩野探幽わ、後水尾天皇に「絵はつまりたるがわろき」と言ったそうですにゃ。画面に全部描いちゃうのでわなく、ゆとりや隙を感じさせるのがよいという意味らしいですにゃ。詰まっているのわ、美しくないということですかにゃ。こういう価値観わ江戸時代全般にあったそうですにゃ。

チビクロ気になった作品ですにゃ。
6.叭々鳥・小禽図屏風 狩野探幽
竹林が水墨の見事な濃淡で描かれていますにゃ。具体的な姿わ、鳥だけで、作品から減筆する探幽ですにゃ。広大な余白に描かれた松の幹や葉わ、水墨のにじみとかすれがあらわしていますにゃ。
見た印象を最小限にして表す、まるで抽象画みたいなところが、ありますにゃ。
空白がキモチよくて、気に入って長い時間みていましたにゃ。

30.吉原遊興図屏風 古山(菱川)師重
お台所でわ、魚をさばき、タコを洗い、大根などの野菜がおかれている様子ですにゃ。きっとお客様に出すごちそうの準備をしているのでしょう。ちかくで犬がうかがっていますにゃ。

33.四季日待図巻 英一蝶
やはり、お台所が目についてしまいますにゃ。やっぱり食べることわ一番の関心事ですにゃ。伊勢海老が籠にもられ、大きな魚がさばかれ、庭でわ、鴨?をしめている様子ですにゃ。奥でわ、大きなお鍋がかけられていますにゃ。となりの間では、宴会が楽しそうですにゃ。正月、5、9月吉日に身を清めて夜を徹し、日の出を待つ祭事、日待の情景ですにゃ。

34.十二カ月花鳥図添付屏風 酒井抱一
抱一晩年の作品ですにゃ。
花や鳥の組み合わせで月ごとの情趣を表していて、色彩の美しさと明快なかたちが特徴な作品ですにゃ。
1月に描かれているスミレとつくしの作品が好きですにゃ。
抱一の作品が静かで、やさしさに満ちていて、ボクわ、なぜだか泣きたくなったですにゃ。

出光美術館わ駅から近いし、チビクロの好きな日本美術の素晴らしいコレクションかあるのでお気に入りなのだけど、25年頃建て替えのため、一時閉館の予定なのですにゃ。

今日も、素晴らしい展覧会を見ることができて、ありがとうございますにゃ。

今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。



「即興ホンマタカシ」東京都写真美術館

2023-10-19 20:00:00 | 2023 美術館 博物館
チビクロわ、出かけましたにゃ。
今日わ、東京わ、恵比寿ですにゃ。

「即興 ホンマタカシ
Revolution9:Homma takashi」
東京都写真美術館


ホンマタカシわ、1962年に東京に生まれた写真家ですにゃ。
木村伊兵衛賞受賞。

作家わ、建築物の一室をピンホールカメラに仕立て、世界各地の都市を撮影したそうですにゃ。



外に向かって開かれた小さな穴から差し込む光は、真っ暗な部屋に倒立した都市の風景を即興的に描き出しているといいますにゃ。






この10年の作品を中心に写真,映像表現にラディカルに作者わ、問いかけていますにゃ。

今日ボクわ、世界で起こっている暴力に影響を受けていて、アタマがぼーっとしてなにも感じられないみたいで、お出かけすれば、なんとかなるかなと思ったけど、なんか考えがまとまらないですにゃ。

なぜかみわおおくのちをようきゅうするのか、むこのひとたちをようしゃなくうばっていくですにゃ。ちがながしたりないというのか、あとどのくらいぎせいになるのか。ただひとらしくくらしたいだけなのに。

今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。



「超絶技巧、未来へ!明治工芸とそのDNA」三井記念美術館

2023-10-11 20:00:00 | 2023 美術館 博物館
チビクロわ、お出かけしましたにゃ。
今日わ、久々に東京お江戸日本橋まで行ってきましたにゃ。

「特別展 超絶技巧、未来へ!
明治工芸とそのDNA」
三井記念美術館

※一部の作品わ、撮影を許可されていますにゃ。

池田晃将 電光金針水晶飾箱



チビクロわ、この作家さんの作品初めて見たけど、一瞬で心を奪われましたゃ。未来的SF的印象と伝統的漆工、
螺鈿細工という組み合わせが21世紀ですにゃ。この他にも遺跡から出土した石碑風なモノに虹色の0から9の数字で彩られ、それわ、漆器に螺鈿細工で
極小の貝片を貼ったものなんだけど、
凄くカッコよかったですにゃ。
1-44 Artifact03という作品ですにゃ。
なぜかボクわ、この作品が欲しく欲しくてたまらない感情に一瞬支配されたのですにゃ。部屋でこのオブジェをかかえるボクが、ボクの頭にイメージされたのわ、なぜだろう?

メモ_φ(・_・
螺鈿細工わ奈良時代から用いられ、夜光貝やアワビ貝などの真珠層を切り抜き、はめたり、貼り付けて文様にするそうですにゃ。数字や光、電気信号といった無機質で現代的な意匠を、深い闇のような黒漆を背景に数字や記号の浮遊する様わ、幻想的で、まるで遺跡や宗教建築のような荘厳さを秘めていると、会場の解説にありましたにゃ。


「月光」大竹亮嶺
鹿角を使って作られた月下美人の花弁で花器に水を注ぐとゆっくり花が開く驚きの仕掛けになっているそうですにゃ。



スルメイカのかぐわしい香りわ、
しませんですにゃ。

この作品が一本の木からほりだされているなんて、スゴいし、この技術をもってスルメを作ろうと思ったのもスゴイですにゃ。
















バクテリア、ウィルス、細胞など目に見えない生命をテーマとしていますにゃ。森の中に共存する多様多種の生命のつながりをあらわしていますにゃ。
バーナーワークと吹きガラスの技法で製作する作品わ、ガラスの透き通って硬質な素材に、神秘的で熱い生命のたましいを宿しているようですにゃ。
影も美しいですにゃ。
作家の青木美歌さんわ2022年にお若くしてご逝去されてしまいましたにゃ。謹んでご冥福をお祈りします。素晴らしい作品をありがとうございますにゃ。その作品わ、これからも生き続けますにゃ。作品が埋もれず、これからも見る機会がありますように。

素晴らしい作品達の展覧会ですにゃ。
作家の作品制作への情熱わ、はかりしれませんですにゃ。この展覧会を見ることができてよかったチビクロですにゃ。
年間ベスト3いりわ、確実の模様…
ご興味がある方わ、ぜひぜひ
この超絶技巧の宇宙をご覧くださいませにゃ。


今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。

メモ_φ(・_・
人間3Dプリンター安藤緑山・象牙彫刻


「しりとり日本美術」出光美術館

2023-08-30 20:00:00 | 2023 美術館 博物館
チビクロわ、お出かけしましたにゃ。

今日わ、東京お江戸山手線有楽町駅に
あるチビクロのお気に入り美術館の
出光美術館にお邪魔しましたにゃ。

「日本の美・鑑賞入門
しりとり日本美術」

構成
第1章ふたつでひとつ―「風神雷神図屏風」からはじまるしりとり。
第2章いろいろな水のかたち―「波濤水禽図屏風」からはじまるしりとり。
第3章たくさんの図柄―「美人鑑賞図」

今回の展覧会でわ、出品リストがなんとカラーで展示されている作品のお写真がでている豪華版なのですにゃ。


展覧会の開かれている時期が夏休みということで普段きたことないひとでもWELCOMEですよ、みたいに美術館さんが言ってくれてる気がしましたにゃ。


チビクロが気になった作品ですにゃ。
「松に鴉(からす)・
柳に白鷺図屏風」長谷川等伯
解説によると、《右と左に、黒いカラスと白いサギ、力強い松と柔らかな柳。
反対の空間をふたつであらわしています。》
右隻わ、春夏で小鳥の誕生や葉が茂り、
生命力を感じますにゃ。
左隻わ、秋冬で柳の緑わ枯れ、ひっそりと静かですにゃ。
描かれている内容わ違うのに、この作品わ、ふたつで完成するのですにゃ。余白の部分があるから、想像が広がり、ひとつの世界にとけあうという日本画ならでわの
作品なのかもと思いましたにゃ。

こちらの猫ちゃんわ、
美人鑑賞図 勝川春章に
でてきますにゃ。


波濤水禽図屏風 狩野常信(部分)
いろんな表情の水のかたちを表していますにゃ。

たくさんの図柄をわかれば、作品の中に、描き込まれている記号のように分かって、作者の意図するおもしろみを
理解出来ればいいですにゃ、

日本の美術って、ほんとに素晴らしいですにゃ。

コロナ禍でお休みしていた
給茶コーナーや陶片室も復活しましたにゃ。冷たいお茶ごちそうさまでしたにゃ。

今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。



「テート美術館展」国立新美術館

2023-08-27 20:00:00 | 2023 美術館 博物館
チビクロわ、お出かけしましたにゃ。
今日わ、お江戸六本木ですにゃ。

「テート美術館展光―
ターナー、印象派から現代へ」
国立新美術館

今日の展覧会のてーま「光」ということで、英国を代表する作品およそ120点が
来日中ですにゃ。

ジョン・ブレット
《ドーセットシャーの崖からみるイギリス海峡》
チビクロが不勉強だからだけど、初めて見る画家さんの作品ですにゃ。知らなかったですにゃ。照りつける日差し、
海の色、画面から潮風が吹いてきそうですにゃ。


ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー《湖に沈む夕日》
ターナーわ、19世紀イギリスのもっとも
優れた風景画家と言われ、光の画家とも
呼ばれているそうですにゃ。

自然そのものでわなく、自然を形づくるエネルギーを表現していたというターナーですにゃ。印象派の先駆けだったらしいですにゃ。
昼から夕方、夜にかけてのあいまいな時間を表現したのでしょうかにゃ。



硬質な空気感が伝わってくるような作品ですにゃ。イギリスの森、時間わ、朝かも?秋かな?



ヴィルヘルム・ハマスホイ
《室内、床に映る陽光》

「精神性漂う室内画」よく高い精神性
とか解説に使われる言葉だけど、
わかったようなわからないような。
勉強しないといかんですにゃ。
でも好きな作品ですにゃ。
日常生活を、描きながら、神秘的で
あるような気がしますにゃ。

《室内》


クロード・モネ《エプト川のポプラ並木》
ポプラ並木越しにみえる空と雲。
こんな青色したモネの作品あったかにゃーと思い、目をゴシゴシして見たですにゃ。新色…絵の具のメーカーの違い…チビクロの勘違い…それにしてもキレイな青色ですにゃ。



紙と糸でできたインスタレーション展示ですにゃ。展覧会毎に並びわ変わってしまうのかしらですにゃ。








巨大な星だと思いきや、物質を構成している素粒子なのかですかにゃ。
ゆっくりと、回転して、キラキラして、
自身と周囲に光を放ちますにゃ。
美しいですにゃ。


壁に映る影も美しいですにゃ。

イギリスからやってきてくれた
素晴らしい作品たちありがとですにゃ。

ひとつのテーマで、いろんな作家の作品で時代を横断して構成した展覧会って、
ユニークだと思いましたにゃ。

帰りのおみやげコーナーに並んでいた
イギリスのビスケットを買って
ベンチで食べたですにゃ。紅茶にあう
イギリスのお菓子でしたにゃ。

追記
撮影わ、できないけれど
ジェームス・タレルの青い作品と
マーク・ロスコの茶系の作品が
よかったですにゃ。
結構前に作られた作品だけど
古びない、普遍性すら感じる素晴らしい
作品ですにゃ。



今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。