チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

「江戸当世図上旅行」金沢文庫

2024-07-21 20:00:00 | 2024美術館 博物館
チビクロわ、お出かけしましたにゃ。

※この展覧会わ、終了していますにゃ。
「企画展 江戸当世図上旅行
(ずじょうのたびゆき)」
神奈川県立金沢文庫

江戸時代わ、関所がたくさんあって、手形がないと移動わ、難しかったそうですにゃ。今回の展示でわ、県立金沢文庫所蔵の絵地図とか見ながら、エアトリップするですにゃ。

浮世絵や箱根関所手形など貴重な資料が展示なのですにゃ。

今回特別に撮影が許可されていましたにゃ。

日本図屏風

江戸時代のすごろくなのだけど、絵がおもしろいですにゃ。


これわなんだったかにゃ。メモが意味不明ですにゃ。失礼しましたですにゃ。
兵士みたいな人たちがぎっしりですにゃ。


江の島が描かれていますにゃ。



江戸時代の、地球の歩き方みたいなものですかにゃ。
毛筆の字わ、難しいですにゃ。まるで外国語みたいに、読むことができませんにゃ。

金沢文庫わ、北条実時が作ったのだけど、政治や文化、歴史などの漢籍や、和書がたくさん集められましたにゃ。北条氏滅亡の時わ、存続が危なかったけど、称名寺というお寺が大切に管理してくれてたらしいですにゃ。中世からの貴重な文書などが保存されていますにゃ。

チビクロわ、今回2回目の金沢文庫訪問だったのですが、併設されている図書室をのぞいてみたら、美術や歴史、骨董の本や、国立系の美術館などが発行している小冊子が整理分類されて読むことができるのでした。チビクロわ感激して、夏休みにわ、ここに泊まり込んで、本を読み散らかそうと決意しましたにゃ。(※もちろん宿泊わできません。)

こじんまりだけど、実力派!やっぱり金沢文庫わ、すばらしいのでした。
ぜひぜひまた、利用させてくださいですにゃ。

次の展示わ、
「特別展 茶の湯以前 中世鎌倉の茶」
ですにゃ。ぐっとくるタイトルですにゃ。7月26日から。



今日もチビクロのブログを
ご覧頂きありがとうございますにゃ。


「雀荘迎賓館最後の夜」大慈多聞

2024-07-20 20:00:00 | 2024読書
チビクロわ、読書しましたにゃ。

「雀荘迎賓館最後の夜」
大慈多聞 新潮社
2024年刊

ボクわ、麻雀ができないですにゃ。
トランプ、マリオ、ファイナルファンタジー、ゲーム類わ、まったくできないし、説明を聞いても理解すらできないから、雀荘のはなしわ、どうかにゃと思ったけど、読んでみたら、なんとも、人生と人の世についての滋味豊かな大人の小説だったですにゃ。

おもしろいSF小説わ、たとえそのガジェット(小道具や小物)がわからなくても、どんどん読み進めていけるのと同じように、今回麻雀の牌?の絵が文章の合間にならんでいても大丈夫なのわ、作家さんが、内容と構成などをしっかり練り上げているからだと思うですにゃ。よくぞここまでと思うところと肩の抜け具合が、きっと作家さんわ、お茶目な一面があるんだなと思いましたにゃ。次回作も楽しみですにゃ。

いつも興味深い本のご紹介ありがとうございますにゃ。
ブログの先輩が教えてくれましたにゃ。



チビクロ気になった言葉
・アリュールのロゴいりムエット(試香紙)アリュールわ、シャネルの香水
・「演繹的妥当性より事業主体者の意志が尊重される」
・どんな不条理もグッと呑み込んでいく。
・鞠躬如きっきゅうじょ虎視眈々
・ありやなしやの都鳥在原業平
都鳥一家浪曲清水の次郎長伝
・ガーデニアの香水 シャネル
・B勘屋
・「吾れ死なば 焼くな埋むな 野に捨てて 飢ゑたる犬の腹を肥やせよ」
・神農さん(テキヤ集団の異名)
・あとかたもなきこそよけれ
備忘録ですにゃ。

これなんか意味あるのですかにゃ。
誰か教えてくださいですにゃ。


今日もチビクロのブログをお読み頂き、
ありがとうございますにゃ。

「怪物の木こり」倉井眉介 宝島社

2024-07-17 20:00:00 | 2024読書
チビクロわ、読書しましたにゃ。

「怪物の木こり」倉井眉介
宝島社
第17回このミス大賞受賞作品
2019年刊

フォローしている映画のブロガーさんご紹介の映画の原作本ですにゃ。いつも映画のご紹介ありがとうございます。
サイコパスで猟奇的殺人と聞くと、
読んでみたくなるチビクロですにゃ。



主人公二宮わ、子供の時マッドサイエンティストにサイコパスになる人体実験として脳チップを埋め込まれる手術をうけているという設定ですにゃ。サイコパスっていうのわ、他者への思いやりが、まったくなくて、殺人を犯しても、なんの罪悪感をもたない反社会的性格の人をいうのだけど二宮わ、主人公なのにサイコパス野郎の殺人者で悪い人なのですにゃ。

「怪物の木こり」というタイトルですし、ミステリというよりダークファンタジーでエンターテインメント度が強い作品ですにゃ。でも、最終、二宮が思い出したタケシの面影わ、サイコパス野郎の二宮でも切ない気持ちになったのわ、間違いないと思ったですにゃ。とんでも設定だから、再読わないと思いつつ、図書館の返却日までに何度も読み直ししたりして、余韻が残る作品ですにゃ。

今日もチビクロのブログをお読み頂き、
ありがとうございますにゃ。




「IQ」ジョー・イデ 早川書房

2024-07-10 20:00:00 | 2024読書
チビクロわ、読書しましたにゃ。

「IQ」ジョー・イデ 早川書房
2018年刊行


本わたくさんあるから、おもしろいのを読みたいし、本選びにシッパイわしたくない。そんな時わ、図書館の検索システムを利用しますにゃ。興味のある分野とか気になった作家名で検索しますにゃ。今日わ、ミステリとSFに優れた出版社だと思う ′早川書房′ で検索したですにゃ。本のタイトル、カバーデザイン、抄録をみて醸し出すフンイキで勘を働かせますにゃ。そうして、探したこの作品わ、ビンゴ!でしたにゃ。

飛び抜けたIQの数字を持つ
アフリカ系アメリカ人であるアイザイアという青年わ、探偵の仕事をしていて、ある時、セレブのラッパーである依頼主の奇妙な案件を引き受けますにゃ。その謎とわ?いったい誰が犯人で、内通者わ、誰なのか?スリルに満ちたミステリエンターテインメントですにゃ。



アメリカという国わ、グレネードランチャーを一般市民が所持して使用しても、罪にわならないみたいでド肝をぬく場面がありましたにゃ。個人の自由を守るためにわ、武器の所持が合法化されているのですかにゃ。

ブラック文化、ラップとかファッションになじみがないと少し違和感わあるけど、それを乗り越えて読み進めると、ラッパーが首にかけてるチェーンのゴールドみたいに輝くなにかがこの作品にわあると思いましたにゃ。

今日もチビクロのブログをお読み頂き
ありがとうございますにゃ。

「プロトコル オブ ヒューマニティ」長谷敏司

2024-07-03 20:00:00 | 2024読書
チビクロわ、読書しましたにゃ。

「プロトコル オブ ヒューマニティ」
長谷敏司 早川書房

プロトコルとわ、手続きという意味。

日本SF作家クラブの会長わ、作家でわなくて、人工知能の学者さんという新聞記事を読んで、そういう人を会長にするとわ、うむにゃかにゃかやるにゃと思ったですにゃ。その日本SF作家クラブが年に一回優れた作品に贈る日本SF大賞に選ばれた作品ということで読んでみましたにゃ。

SFだなと思って読んでいたら、読み終わったら、〇〇の小説だったという驚きの作品ですにゃ。ネタバレわ、ここでわやめておきますにゃ。AIと人間の関係性から、だんだん焦点が変化していきますにゃ。人間性とわ?そして、人を尊ぶことについて。作者自身の経験が下敷きになっているそうですにゃ。
やっぱり、このブログの最後に書いておきますにゃ。

長谷敏司さんわ1974年生まれで、1973年生まれの故伊藤計劃と同世代なのが驚きましたにゃ。長谷さんわ、
ベストSF2009年2位に選ばれていました。もし伊藤計劃が生きていれば、
この21世紀をどのように表現しただろにゃ。コロナ、ガザ地区とイスラエル、ウクライナとロシア、戦争、環境問題、AI、SNS。きりがないけど。
そうだ、伊藤計劃トリビュート読み直そうですにゃ。

今日もチビクロのブログをお読み頂き
ありがとうございますにゃ。

ネタバレ
家族の介護の話なのですにゃ。