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チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

「テート美術館展」国立新美術館

2023-08-27 20:00:00 | 2023 美術館 博物館
チビクロわ、お出かけしましたにゃ。
今日わ、お江戸六本木ですにゃ。

「テート美術館展光―
ターナー、印象派から現代へ」
国立新美術館

今日の展覧会のてーま「光」ということで、英国を代表する作品およそ120点が
来日中ですにゃ。

ジョン・ブレット
《ドーセットシャーの崖からみるイギリス海峡》
チビクロが不勉強だからだけど、初めて見る画家さんの作品ですにゃ。知らなかったですにゃ。照りつける日差し、
海の色、画面から潮風が吹いてきそうですにゃ。


ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー《湖に沈む夕日》
ターナーわ、19世紀イギリスのもっとも
優れた風景画家と言われ、光の画家とも
呼ばれているそうですにゃ。

自然そのものでわなく、自然を形づくるエネルギーを表現していたというターナーですにゃ。印象派の先駆けだったらしいですにゃ。
昼から夕方、夜にかけてのあいまいな時間を表現したのでしょうかにゃ。



硬質な空気感が伝わってくるような作品ですにゃ。イギリスの森、時間わ、朝かも?秋かな?



ヴィルヘルム・ハマスホイ
《室内、床に映る陽光》

「精神性漂う室内画」よく高い精神性
とか解説に使われる言葉だけど、
わかったようなわからないような。
勉強しないといかんですにゃ。
でも好きな作品ですにゃ。
日常生活を、描きながら、神秘的で
あるような気がしますにゃ。

《室内》


クロード・モネ《エプト川のポプラ並木》
ポプラ並木越しにみえる空と雲。
こんな青色したモネの作品あったかにゃーと思い、目をゴシゴシして見たですにゃ。新色…絵の具のメーカーの違い…チビクロの勘違い…それにしてもキレイな青色ですにゃ。



紙と糸でできたインスタレーション展示ですにゃ。展覧会毎に並びわ変わってしまうのかしらですにゃ。








巨大な星だと思いきや、物質を構成している素粒子なのかですかにゃ。
ゆっくりと、回転して、キラキラして、
自身と周囲に光を放ちますにゃ。
美しいですにゃ。


壁に映る影も美しいですにゃ。

イギリスからやってきてくれた
素晴らしい作品たちありがとですにゃ。

ひとつのテーマで、いろんな作家の作品で時代を横断して構成した展覧会って、
ユニークだと思いましたにゃ。

帰りのおみやげコーナーに並んでいた
イギリスのビスケットを買って
ベンチで食べたですにゃ。紅茶にあう
イギリスのお菓子でしたにゃ。

追記
撮影わ、できないけれど
ジェームス・タレルの青い作品と
マーク・ロスコの茶系の作品が
よかったですにゃ。
結構前に作られた作品だけど
古びない、普遍性すら感じる素晴らしい
作品ですにゃ。



今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。


「虫めづる日本の人々」サントリー美術館

2023-08-17 20:00:00 | 2023 美術館 博物館
チビクロわ、お出かけしましたにゃ。

「虫めづる日本の人々」
サントリー美術館
虫がいっぱいの展覧会ですにゃ。

(花鳥風月を重んじ、季節のうつろいを映す日本美術においては、自然に息づく虫たちも重要な題材になってきました。)
美術館資料より抜粋。

構成
第1章:虫めづる国にようこそ
第2章:生活の道具を彩る虫たち
第3章:草と虫の楽園 草虫図の受容について
第4章:虫と暮らす江戸の人々
第5章:展開する江戸時代の草虫図
見つめる、知る、喜び


菜蟲譜(部分)伊藤若冲

チビクロ気になった作品ですにゃ。
6.伊勢物語色紙貼交屏風 土佐派
解説より
「在原なりける男
女への想いを断ち切ろうと禊を行う男。
思い人である女は、
『あまの刈る藻にすむ虫のわれから
音をこそ泣かめ世をば恨みじ』
を和歌を詠む」
この前出光美術館で、禊をする男の人
の屏風を見たけど、同じ題材ですにゃ。
あの男の人わ、在原業平らしいですにゃ。

57.竹虫図 伝趙昌 トーハク
重要文化財
画中の印より足利将軍家のものとわかるですにゃ。『趙昌:ちょうしょうの曲がり竹』といって広く知られているそうですにゃ。

61.草虫図 謝百里
一茎の枝から大きなポンポン咲の白い菊が3輪咲いていて茎の途中にも咲きかけの花がみえて、他に水仙の花らしきものが見えるが、四季を問わず一画面に同居させる手法わ、一種の楽園表現で文人たちにも愛されたそうですにゃ。

71.瓜茄子に虫図 啓孫 正木美術館
啓孫わ、鎌倉建長寺の画僧祥啓の弟子ですにゃ。この前見た美術展と関係している作品だと思うととてもうれしくなるですにゃ。

133.四季花鳥図巻 上巻 酒井抱一
トーハク 伝統的な花鳥草虫図巻
酒井抱一以後の江戸琳派に草花に虫をそえて、季節を表現することが受け継がれたそうですにゃ。

137.四季草花草虫図屏風 細見美術館
右隻わ、金屏風で春夏、
左隻わ、銀屏風で秋冬を表現。
チビクロわ、銀屏風の方が好きだし、
なんとも、渋さがカッコイイ作品ですにゃ。

正木美術館や細見美術館って
チビクロ好みのおたからをいっぱい
あるみたいで気になる美術館ですにゃ。

今日も、素晴らしい作品に出会えて
ありがとうございますにゃ。

展示替えや、場面替えをする作品も多いので、また訪れたい作品展ですにゃ。

サントリー美術館がある
六本木ミッドタウンわ、高級なとこなので、装飾もお洒落ですにゃ。

今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。


「琳派のやきもの」出光美術館

2023-07-28 20:00:00 | 2023 美術館 博物館
チビクロわ、お出かけしましたにゃ。
今日わ、山手線有楽町駅にある美術館ですにゃ。

※この展覧会わ終了していますにゃ。
「尾形乾山生誕360年
琳派のやきもの
響き合う陶画の美」
出光美術館

尾形乾山(1663~1743)わ、
江戸時代中期を代表する
京の陶工ですにゃ。
雅やかな公家文化を取り入れ、
絵画や書の美をあわせ持つ
新たな琳派のやきもの」が
生まれましたにゃ。
関連した絵画や蒔絵などの琳派作品が
展示されていますにゃ。

解説によると、乾山の作品わ、
「世のことうとく
訥弁に素朴なるが風流に見候」
簡単に言うと、
飾り気がなく、世間一般的におもねる
ところがないところが魅力だそうですにゃ。ふむふむ。

チビクロ気になった作品ですにゃ。
40.流水図屏風 伝尾形光琳
なんと、水の流れの涼しやかなこと
ですにゃ。
解説によると、水の模様わ、
観世水(かんぜみず)と呼ばれる
流水模様で、
後に光琳波(こうりんなみ)と
呼ばれるようになったそうですにゃ。

41.禊図屏風 伝尾形光琳
烏帽子をつけ、立派なお着物を召した
紳士?が、川で禊の儀をする様子。
かなわぬ恋を断ち切るための
「恋せじの禊」らしいですにゃ。
男性のつらい表情と水の流れの
険しさが、深刻な感じですにゃ。
伊勢物語典拠わ、65段「禊」ですにゃ。

61.麦・芥子図屏風 狩野重信
チビクロわ、麦畑を自分の目で見たことわないのだけど、この屏風を見ていたら
さわさわと葉のそよぐ風の音が聞こえてくるような気がしましたにゃ。17世紀人気の主題ですにゃ。解説によると、2つの作品を合わせてあるらしいですにゃ。
ちっともわからなかったですにゃ。

66.四季草花図屏風 
深江芦舟(ふかえろしゅう)
カラフルな色づかいが、印象的ですにゃ。トーハク所蔵の「蔦の細道図屏風」という作品を見たことがありますにゃ。

67.桜・楓図屏風 鈴木其一
全体像わ、描かずに、ななめ上下に
デザイン的に配置された桜と楓ですにゃ。小さめの屏風。
なんと‥可憐な桜ですにゃ。

出光美術館所蔵品だけでの作品展でしたにゃ。素晴らしいコレクションに
感嘆のため息の連続でしたにゃ。
鑑賞の機会ありがとうございましたにゃ。


今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。



「木島櫻谷 山水夢中」泉屋博古館東京

2023-07-21 20:00:00 | 2023 美術館 博物館
チビクロわ、お出かけしましたにゃ。

「木島櫻谷(このしまおうこく) 
山水夢中」泉屋博古館

木島櫻谷(1877~1938)わ、
近代京都画壇を代表する存在として
再評価が進む日本画家ですにゃ。


写生旅行にたくさん出かけて
書きためた写生帖から一部分
紹介されていますにゃ。

構成
第1章写生帖よ!海川山を書き尽す
第2章光と風の水墨写生から山水画へ
第3章色彩の天地深化する写生
第4章胸中の山水を求めて
エピローグ写生にはじまり、写生におわる。

櫻谷のスゴイとこわ、解説によると
「写生でつかみ取った本質を自身の中で
醸成させ、やがて立ち上ってくる姿を
作品として描き出す。」というところに
あるそうですにゃ。
チビクロ気になった作品ですにゃ。
20.駅路(うまやじ)の春
花鳥画風俗画動物画などジャンルを横断し、写生をもとに装飾性や抒情性を加えた櫻谷芸術のエッセンスを凝縮した代表作。大きな作品なのだけど、足元に
描かれたすみれの小さな花が
とても可憐ですにゃ。
40.峡中の秋
雲のように湧き上がるよう描かれた岩山がコンピューターグラフィックスのようですにゃ。たちこめる霧。官展に出品した最後の作品ですにゃ。
32.瀑布
掛け軸の絵から、マイナスイオンたっぷりの霧が実際に、出てくるようですにゃ。山の木々の様子も、清々しいですにゃ。
14.月夜の兎
月の光の下、うさぎたちがいっぱいで、
草を食む、水を飲んだりして、集まっていますにゃ。小川にそって、続々とおびただしい数のうさぎが集結中。月光がもたらす陰影と遠近を強調した空間が描かれていますにゃ。月にわ、不思議な力があるという?寓話というか、なにかが
はじまりそうな、アヤシイ気配がしますにゃ。ポストカード欲しかったにゃ。

いつまでも見ていたくなりましたにゃ。
こういう時、もう2度と会えない作品も
あると思うと、一期一会、
一展入魂(チビクロが今考えた
4文字熟語)
画家さんが情熱をかけて描いた作品ですから、見る方も力が入るですにゃ。
あ、でも、さらっと見るぐらいの気持ちの時の方がグッと来る時もあるし…
やはり、出会いわ、運命的ですにゃ。

素晴らしい展覧会ありがとう
ございましたにゃ。

美術館のお向かいにわ、
スウェーデン大使館がありますにゃ。
世界中の人が平和の中で
アートを楽しむことが
できる日が来ますようにですにゃ。

今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。







「あこがれの祥啓 啓書記の幻影と実像」神奈川県立歴史博物館

2023-06-21 20:00:00 | 2023 美術館 博物館
チビクロわ、出かけましたにゃ。
今日わ、港横浜の、馬車道ですにゃ。

※この展覧会わ、終了していますにゃ。
「あこがれの祥啓 啓書記の幻影と実像」
神奈川県立歴史博物館

祥啓わ、室町時代後期、
鎌倉建長寺の画僧さんで、
肖像画もないし、生没年月日も
わからない謎の多いお方なのだけど、
足利幕府に行って、足利家の
芸術顧問同朋衆の
能阿弥、芸阿弥、相阿弥と親交、
三年間勉強したという事実が
分かっていて、その時に
足利三代義満や六代義教がコレクションした中国絵画(細密花鳥画など)を
見せてもらったのでわないかと、
思われているそうですにゃ。

28.花鳥図 祥啓
室町時代 15世紀 
神奈川県立歴史博物館
この展覧会のメインビジュアル(チラシに大きくのってる絵)の細い枝に
とまる黒灰白色の小鳥の絵ですにゃ。
お手本わ、南宋院体画らしいですにゃ。
葉の表裏のかき分け、くるっとカール
する葉の先が、やさしい感じが
する作品ですにゃ。
枝わ濃く短い線で、葉わ淡く長い線で、
かき分けていますにゃ。
実わ、この木わ、金木犀でわ?といわれていて、よくみると、うっすらと
小さなお花の痕跡?がありますにゃ。
植物の細密画って、大好きで
スペインのボデゴンとか、
オランダの細密画とか
ボタニカルアートとか、
見ると、ときめくですにゃ。
技法の違いとか理解できたらいいのに…

祥啓わ、後の絵画に強く影響を与えていて、後の日本絵画の源流になったのでわと、思いましたにゃ。
お手本のお手本ですにゃ。

49.寒山拾得図 興悦
旧ピータードラッカー山荘コレクション
巻物、ホウキ、不気味な人といえば
寒山拾得、今日の作品も味わい深い
お顔ですにゃ。
ピーター・ドラッカー氏の
日本画コレクションわ、すごくよくて、
以前展覧会に行ったことがあって、
そのお名前を目にして、
ちょっと感激ですにゃ。

前期と後期ほぼ総入れ替えだったみたいで、前期も見たかったですにゃ。
残念でしたにゃ。

チビクロのおサイフわいつもカラッポだから、図録わ、買わなかったけど、
やっぱり欲しかったにゃ。

ボクわ、偶然、作品解説を聴くことができましたにゃ。作品も素晴らしかったけど、わかりやすい説明や構成など学芸員さんの作品への愛が感じられましたに
ゃ。室町時代など古い時代の作品にだけど、親しみを感じながら鑑賞できたのわ、やはり学芸員さんのお力だと思いましたにゃ。見てよかった!と思った
展覧会でしたにゃ。

久々の展覧会だったから、
鎌倉時代にタイムスリップ?ってぐらいにじっくりよく見ましたにゃ、
あ、でもガラスわ触ってないですにゃ。
安心してください、大丈夫ですにゃ。

今回展覧会が行われた神奈川県県立歴史博物館わ、古い建物で外見わ荘厳で、
内装も扉やガラスがレトロで味わいがあるので、今度から特別展を
要チェックして、
また来たいと思いましたにゃ。

今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。