島根県古代文化センターは8日、松江市の石屋古墳(いしやこふん)で1978年に出土した埴輪片を復元したところ、力士や武人だったことが分かり、5世紀中頃のものと判明したと発表した。 人物埴輪としては国内最古級という。
確認された人物埴輪は力士2点、武人2点、椅子に座った人物の椅子部分1点、貴人の可能性がある人物1点で、同時期の力士、武人、椅子に座った人物の発見は初めて。 いずれも、細部まで描写する初期の特徴がある。
力士とみられる1体は、全身立像(推定全長110~120cm)の下半身部分(高さ約80cm)のみがほぼ復元できた。橿原市の四条古墳群で見つかった5世紀後半の力士埴輪を遡るという。
ほかに国内最古級の馬形埴輪2点もあった。
石屋古墳は一辺約40mの方墳で、1978年の調査で約1万点の埴輪の破片が出土した。 発掘当時は5世紀後半頃のものと推定されたが、2010年10月以降、同古墳から出土した土器を全国の他のものと比較するなどの調査を進めた結果、時期が特定された。
復元した埴輪は10日から県立八雲立つ風土記の丘(松江市)で展示される。(3月20日まで) また、22日からは県立古代出雲歴史博物館(出雲市)で展示される。(5月21日まで)
[参考:時事通信、共同通信、日本海新聞、毎日新聞]
埴輪群、5世紀中ごろと判明=「出現期解明手掛かりに」―松江・石屋古墳(時事通信) - goo ニュース
過去の関連ニュース・情報
2008.9.3鳥取市・青谷上寺地遺跡 弥生時代の盾から緑土 アジア最古の使用例
緑色顔料は、松江市東津田町の石屋古墳で出土した埴輪の盾に塗られたり、熊本市の千金甲一号墳など装飾古墳の壁に描かれた幾何学模様に使われているが、いずれも5世紀後半。
確認された人物埴輪は力士2点、武人2点、椅子に座った人物の椅子部分1点、貴人の可能性がある人物1点で、同時期の力士、武人、椅子に座った人物の発見は初めて。 いずれも、細部まで描写する初期の特徴がある。
力士とみられる1体は、全身立像(推定全長110~120cm)の下半身部分(高さ約80cm)のみがほぼ復元できた。橿原市の四条古墳群で見つかった5世紀後半の力士埴輪を遡るという。
ほかに国内最古級の馬形埴輪2点もあった。
石屋古墳は一辺約40mの方墳で、1978年の調査で約1万点の埴輪の破片が出土した。 発掘当時は5世紀後半頃のものと推定されたが、2010年10月以降、同古墳から出土した土器を全国の他のものと比較するなどの調査を進めた結果、時期が特定された。
復元した埴輪は10日から県立八雲立つ風土記の丘(松江市)で展示される。(3月20日まで) また、22日からは県立古代出雲歴史博物館(出雲市)で展示される。(5月21日まで)
[参考:時事通信、共同通信、日本海新聞、毎日新聞]
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