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全北全州市・アムモル遺跡・アンシン遺跡 6世紀前半の大規模百済共同墓地を発見

2011年10月12日 | 韓国の遺跡・古墳など
 全州文化遺産研究院は12日、全北全州市完山区仲洞(완산구 중동)の丘陵にあるアムモル遺跡(암멀유적)とアンシン遺跡(안심유적)で、6世紀前半頃百済時代の石室墓や石槨墓など様々な種類の墓合計42基がある大規模な共同墓地を発見したと発表した。

■アンシン遺跡1号石室墓
 丘陵の頂上部を単独で占めた上、規模も最大である。円形封墳で、周溝がある。 墓室の規模は長さ2.9m、幅2.4m。石室墓には3人が埋葬されたが、2人は後から合葬にまたは追葬する形で埋められたとみられる。 石と封墳の土が崩れるのを防止するために木柱を立てた痕跡が確認された。 石室内部から金製耳飾3組や、蓋と皿がセットになった土器類が出土した。
■同4号石室墓
 冠帽の装飾の一部である鉄製帽子心の破片が、織物が酸化した痕跡と一緒に全北地域では初めて発見された。 他に、壺ㆍ蓋ㆍ皿ㆍ三足皿ㆍ鉄斧ㆍ鉄鏃ㆍ金製耳飾、玉などが出土した。 代表的な百済土器の三足皿は、墓に入れる時にすべての足を意図的に外した跡が確認された。・

 他に、アムモル遺跡石室墓では伽耶系に分類される土器蓋2点が出土した。
 両遺跡から半径1km前後には、3世紀以降の初期鉄器時代の新豊遺跡、ウォンジャン遺跡、葛洞遺跡、徳洞遺跡がある。
[参考:聨合ニュース]

過去の関連ニュース・情報
 2011.9.21 全北全州・完州新豊遺跡 初期鉄器時代の青銅竿頭鈴出土
 2011.9.7 全北全州・ウォンジャン洞遺跡 紀元前3~2世紀頃の初期鉄器時代土壙墓5基を確認
 2010.8.10 全北全州・完州新豊遺跡 初期鉄器時代の土壙墓70基以上と青銅鏡が出土


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