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全北全州・完州新豊遺跡 初期鉄器時代の青銅竿頭鈴出土

2011年09月21日 | 韓国の遺跡・古墳など
 湖南文化財研究院は20日、完州革新都市開発地に含まれる完州新豊遺跡(완주신풍유적、全州市徳津区半月洞)2次発掘調査で、昨年発掘した同じ丘陵の南側で初期鉄器時代土壙墓6基を発掘し、青銅製竿頭鈴(간두령)2点をはじめとし、細形銅剣、銅戈、銅鉈(동사、새기개)(注1)などの青銅器遺物を収集したと発表した。
 竿頭鈴はこれまで、国内約10ヶ所で報告されたに過ぎない上、遺物自体が発見されることは1987年咸平草浦里遺跡(초포리 유적)出土以来初めてという。
 竿頭鈴の正確な機能は不明だが祭司長がある種の儀式に使った器物と考えられる。
 新豊遺跡は初期鉄器時代最大の土壙共同墓地で、この一帯が韓半島青銅器と初期鉄器文化の中心地だったことを示す重要な史跡になると期待される。
 青銅遺物の他に、刀子・斧・鏃などの鉄器類や、黒陶長頚壺、粘土帯土器などの土器類が出土している。
[参考:聨合ニュース、大邱博物館]

(注1)동사: 銅・鉈あるいは鉇。 ともに音読みでは「シ」あるいは「シャ」、訓読みでは「ほこ」と読める。

過去の関連ニュース・情報
 2011.9.7 全北全州・ウォンジャン洞遺跡 紀元前3~2世紀頃の初期鉄器時代土壙墓5基を確認
 2010.8.10 全北全州・完州新豊遺跡 初期鉄器時代の土壙墓70基以上と青銅鏡が出土




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