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糸満市・摩文仁ハンタ原遺跡 縄文人の高身長(169cmと164cm)の人骨2体を確認 

2011年08月31日 | Weblog
 土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム(下関市)松下孝幸名誉館長(形質人類学)の調査で、糸満市の摩文仁(まぶに)ハンタ原遺跡で見つかった縄文時代後期(約4千~3千年前)の人骨85体分の中から、国内最大級となる成人男性右前腕部の尺骨(最大約28cm、中央回り約6cm)1体分が含まれていたことが分かった。
この1体は尺骨から身長約169cmと推定され、当時の男性平均身長158cmと比べ、かなりの高身長となる。
 今回のような大きな尺骨の縄文人骨の発見例は国内でほとんど例がない。
 推定身長約164cmの別の成人男性の尺骨も出土。 高身長はこの2体。 85体の内訳は、成人男性は32体、成人女性は31体、幼児6体、小児9体、不明7体だった。
 摩文仁ハンタ原遺跡では、同ミュージアムと糸満市教委が合同で2007年7月から10年7月まで発掘調査を実施した。
 今回の発見事例も含めた摩文仁ハンタ原遺跡の調査結果は、9月3日に海峡メッセ下関(下関市)で開かれる第17回土井ヶ浜シンポジウムで報告される。
[参考:琉球新聞、毎日新聞]

過去のニュース・情報
 2009.6.25 摩文仁ハンタ原遺跡 縄文後期の人骨27体、貝製品など232点が出土


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