紙屋さんブログ

土佐の自然を愛する親父です。

鰹会社の倒産・小は大を兼ねれない

2012年05月08日 17時03分09秒 | 日記
「土佐鰹水産」佐賀本社1996年創立の静岡工場(本社機能)が負債32億3千万円で自己破産しました。大型スパーマーケット相手でピーク時の売上げ42億円だったのですが、商売の広がりを受けて行った借り入れの設備投資金が焦げ付いたのです。設備は、稼働予定量が動かないと借入金返済が出来ないのです。設備を動かしても、注文が途絶えると「在庫の山」になります」いけいけどんどんで、行った切り・・・!!20年余りで倒産するとは、経営者の資格は有りませんね・・・・職人気質の経済音痴です。知識の有る「人材」が如何に大事か、今にして良く解った事でしょう。大量仕入れ・大量販売の大型スーパー相手では,「中小企業」は腹八分目の商売が許されなく、腹中十二分の生産体制を強いられ、大規模「物流」を行わされ、行き詰まるのです。タカだかの「資本金1000万円」の会社では、資金繰りも持つはずが無しです。大量販売の仕掛けの中では、身の丈の経営は許されないのです。私の友人の会社も、超大手の弱電相手で受注80%がその弱電だったので「協力工場」となって資金繰りも見てもらっていましたが、息子の代になってその息子がやったのが、此の協力工場事業を返上し、超大手の受注比率のシェアー30%以下に落とすと云う勇気ある決断でした。苦労していましたが、今は、小振りで小さくなったけど、新たな自分での開発事業で食っています。自分の会社は、大きくしない方が良いですね。もう一つの知り合いの会社は、大阪証券市場の第二部に店頭公開したいとして頑張っていましたが、「株を公開」すると人の物になると云うので止めています。今の工場を「最新鋭の設備に更新」し、業界の大手と渡り合うには、再び50億円以上の借り入れが起るのです。これも、正解でしたね。写真は、セッコク。