紙屋さんブログ

土佐の自然を愛する親父です。

寒晒しの楮繊維

2012年01月21日 16時44分57秒 | 日記
この極寒の寒さが必要です。和紙の原料の「楮」(こうぞ)を晒す時期になりました。「寒晒し」は冬の冷たい川の水の中につけ込んで、川水の中の酵素を利用し、河原に並べて紫外線を浴びさし漂白します。雪国では「雪晒し」を行います。氷点下の新潟等で行われるのですがこの雪晒しは最高の楮繊維を作り出してくれるのです。楮を雪の上に並べて晒すのですが、雪の上に並べた楮が凍結したり,解けたり,凍結したり、解けたり・・・で、楮繊維が割れて、割れて、小さく,小さく細分化されるのです。強い紫外線も浴びて、漂白されます。この「雪晒しで作られた和紙原料」は手で持ってみてもすぐに解る程に「しなやか」で、全然違います。この原料だと最高の手漉き和紙が出来るのです。寒晒しと同様に寒い川で晒すのが「友禅」等の染め物です。染め物も,寒い川水に泳がして水洗いすると「色合いが深く」定着します・・・ぐっと、絞まるのです。私の体も朝6時半頃、庭の畑にでて野菜ジュース用の凍った小松菜と,ケールを取る時にはぐっとしまっています?写真は,歴史博物館の和紙の古文書です。和紙は劣化しませんから1000年以上長持ちます。(一般の洋紙は劣化します)本日の計量,65、45キロ、血圧126の73。