その昔、岡山の元・水飴のメーカーだったカバヤ食品から出た研究所が「林原研究所」です。バイオ技術で世界的に評価を得ていました。調子に乗って,いろいろと手を出す間にうまく行かなくなり20数年間の「粉飾決算」がバレて1400億円の負債で経営破綻しました。この度更生法が認可されたのですが、林原の不動産・有価証券の売却と「長瀬産業」の出資金で1300億円が用意できたのです。長瀬産業は僅か800億円でバイオ事業の林原を手に入れました。長瀬産業には成算が有ったからなんです。こう云ったように,余裕ができて本業の他に手を出し潰れる会社は沢山あります。でも、本業が素晴らしければ立ち直る事が出来るのです。私の尊敬する昭和37年創立東大阪の食品スーパー「万代百貨店」は130店舗が食品関係のみを取り扱いしています。売上げは,2,545億円(私が社長にお会いした時は2000億円でした)、ターゲットは自転車で買いにくる「主婦」です。自転車客をお得意にしていますので「広い駐車場は不要」。便利な商店街のど真ん中でも店舗が張れます。ホテルもやらなければ,ゴルフ場もやりません,衣料品も売りません。利益が上がると,主婦達にお礼の還元セール等で5億円とか数億円の安売り「鯛一匹500円」とかしたりしています。牛乳パックの「廃品トイレットペーパー」も委託製造し還元しています。写真は,庭で昼寝の野良猫です。