寺嫁な日々

嫁・妻・母・坊守として日々感じた事、大きな声じゃ言えない本音の所・・・お話しします

言葉のいらぬ世界、通じない世界

2010-01-29 00:49:02 | ちょっと感じたこと
昔、お付き合いのあった家族から訃報が届き
今日、葬儀に参列してきました



亡くなった●君は重度の障害があって、
気持ちを言葉や動作にして伝えることができませんでした
周りの人は、唯一●君の表情から、彼の訴えてることを理解しようと
いつも心を傾けていました

会話が出来ているからといっても
一方的な自己主張ばかりで
相手の言葉をちゃんと聞いてなければ、聞こうとしなければ
通じあえてないよね・・・
言葉は必要だし、便利だけど
言葉が有るから、かえって鈍感になってるのかもしれない



浄土とは言葉のいらぬ世界
人間の世界は言葉の必要な世界
地獄は言葉の通じない世界 (曽我量深)

私、よく地獄の住人になります

今日
沢山の人が涙を流し、彼がどんなに愛され、必要とされていたかを思いました

                         合掌


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2 コメント

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きっと (ぶんまま)
2010-01-29 14:08:07
きっと、あの世では元気に飛び跳ねてるのでしょうね。

●君のご冥福をお祈りいたします。
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ぶんままさんへ (寺嫁)
2010-01-30 06:30:33
ままさんありがとう
昨日の葬儀で、●君はとても素敵な家族や仲間に恵まれてたんだなぁ・・・と思ってましたが
それは、●君に関わることで、みんながとても優しく強い人に育てていただいてたんだよね

ままさんのコメンと読みながら、又涙してましたが
この涙は、生まれてきてくれたわが子をそのままに認められず、自分の思いで要求ばかりしている勝手な自分の「恥ずかしさ」、「申し訳なさ」の涙でした
●君はほんとにいろんな事を教えてくれました
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