靖国神社の入り口から入って来る参拝者をまるで天空から見下ろすように鉄製の大鳥居が聳えている。
幅34メートル高さ25メートルは8階建てのビルに相当する。高層ビルが当たり前の都心にあっても鳥居という神域への入口は途轍もなく巨大なものに思える。
靖国神社御創建50周年記念として大正10年に、建立されたが、昭和18年、「風雨による老朽化」を理由に撤去され、資材は軍事物資として供出された。
金属類回収令は昭和16年に公布、その後昭和18す年に全面改正され、官民所有の金属類回収を行う目的で制定された勅令である。
学校の門扉や靖国神社でさえ供出の例外とならない程戦況は総力戦の様相を呈していたことが伺える。
昭和49年10月に再建されるまではヒノキの鳥居が立っていたが、全国約17,000名の芳志に基づく浄財1億6,000万円によって現在の大鳥居を再建復原した。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます