『ハード★ショック！』 MONTROSE

モントローズのデビュー作にして、ハード・ロックの歴史的名盤。（1973年発表）



Ｇ：ロニー・モントローズ
VO：サミー・ヘイガー（ex VAN HALEN）
Ｂ：ビル・チャーチ
DR：デニー・カーマッシ（ex　HEART）

という当時無名の後に大物ミュージシャンという４人のメンバー。

70年代初頭というと、Deep PurpleやLed ZeppelinといったブリティッシュＨＲが全盛。
それに対し、歪の強いギターサウンドと、イギリスのバンドでは表現し得ないアメリカらしいカラっと渇いた豪快なＨＲは、まさに「ハードでショック」だったハズ。

サミーのヴォーカルは、今と殆ど変わってないというのが驚きで、この時から既に「VOA」（Voice of America）と言っても過言ではなく、唯一無二の声とアグレッシヴな歌いっぷりは存在感抜群です。
一方、ロニーのギターも躍動感・ドライヴ感溢れる素晴らしいリフワークを披露。

ちなみに、⑥「ROCK CANDY」のリフはヴァン・ヘイレンの「CABO WABO」とクリソツで、かのエディもロニーの影響を受けたのがこのアルバムから伺えます。

冒頭のハード・ドライヴィンな名曲「ROCK THE NATION」はロックファン必聴のＨＲアンセムであり、真夏にこの曲をカーステでヴォリューム全開で走ったらめちゃんこ気持ち良く、最高の高揚感を味わえます。

②「Bad Motor Scooter」、③「Space Station」と軽快にドライヴする曲が続き、この３曲を聴くだけで、アメリカン・ハードロックの真髄を味わえます。

このアルバムはヴァン・ヘイレンのアルバムと並んで超愛聴盤です。

（2005.7.29）