LAのセッションミュージシャン達が集まったスーパーグループ。
メンバーは文句無しのテクニシャン揃い。
アメリカのバンドにしては、泥臭さは一切なく、小奇麗で落ち着いたハードロックを聴かせてくれる。
バンドの全盛時だった80年代当時、彼らのアルバムは全て聴きまくりました。
10年の間に彼らが生み出したデビュー作から7作目まではどれもがロック史に残る名盤ばかり。 (2005.5.2UP)
TOTO (1978)
衝撃のデビュー作。
便器を想像されるバンド名は?やね。もっと他にカッコ良いバンド名あったと思うけど・・。
デビュー作にして素晴らしい完成度で、どれもこれも良く出来たお洒落なポップロックばかり。
ロックの荒々しい醍醐味は味わえないけれど、細かいアレンジや演奏、良く聴けば職人の技がたんまり。
いきなりバンドのオープニングナンバーがインストやもんね。
ポップでノリノリな②I'll Supply The Love、そこら辺のバンドでは絶対この音は出せないAOR度120%の③Georgy Porgy、DREAM THEATERの「Lines in the Sand」の元ネタだと思われる⑥「Girl Goodbye」、初期の代表作である重厚なHRナンバーの⑨Hold The Lineと名曲だらけの名盤。
HYDRA (1979)
2枚目。
デビュー作やグラミー賞総ナメの「Ⅳ」などに比べて、ハードロック寄りでしかもダークな雰囲気を持ってます。
アルバムトータルの整合性も取れていて、統一感のある内容になっており、ポップに弾けきっていないということで、結構人気の高い1枚。
オープニングのプログレッシブな大作タイトル曲を始め、A面に佳作が集まっていて、特に③「99」は大人のバラードといった感じの名曲だと思う。「ILOVE YOU♪~」という部分には痺れますね。バックキングのピアノが良いんだわ。
ピアノを使ったHRバンドは少ないけど、このバンドはピアノ率が高い。
ちなみに、②、③、④、⑤、⑦の5曲は、イントロが全てピアノから始まります。
⑤Lorraineなんかは、マイナー調の如何にも「泣きのバラード!」と思わせといて、ポップに展開するところなんかお気に入りです。
いかにも「産業ロック」というメジャー感漂う作品もいいですが、このアルバムもクールでいいです。
TURN BACK (1981)
お茶目なジャケが印象的な3作目。
大ブレイク作「聖なる剣」の前作であるので余計に地味な印象のアルバムやけど、初期3部作のトリだけあって、以降のポップでソリッドなアメリカンロックと適度なプログレ感が見事に調和。非常によく出来たアルバムだと思う。
次作以降は作風が完全に売れ筋になってしまって、聴けば聴く程味の出るテクニカルで洒落たプログレHRというのはこのアルバムまでか。
①「GIFT WITH A GOLDEN GUN」⑤「GOODBYE ELENORE」は躍動感溢れるTOTO流ハードロックの名曲。
アルバムで一押しのお気に入り曲が、重厚なリフが印象的な②「ENGLISH EYES」で、軟弱な印象を吹き飛ばすプログレハード・バンドたる名曲。
TOTOⅣ (1982)
グラミー賞7部門を独占した最高傑作の4作目。
今でもラジオでよく流れる大ヒットした永遠の名曲①「ROSANNA」、⑩「AFRICA」が収録されてるので有名でしょう。
確かに、このアルバムで一気にメジャー感が漂うようになりました。
よりキャッチーに楽曲を持っていったのが売れた要因かもしれません。
しかし、どの曲も洗練され良く出来ている。
ロックナンバーからバラードまでバラエディに富んだ楽曲が収録されていて、全く飽きさせない。
上記有名2曲に隠れているけど、バンド屈指の名バラード③「I WON’T HOLD YOU BACK」なんか哀愁度150%のイントロとヴァースだけでKOされてしまいます。
これほど泣きを発散させるバラードはそうそう聴くことができない。聴く度に切なくなる。
何はともあれ捨て曲無しの必聴盤。
ISOLATION (1984)
5作目。
ヴォーカルがファーギィ・フレデリクソンになりました。
彼は数千人のオーディションからエリック・マーティンとともに最後の2人に残り、TOTOの栄誉あるメインヴォーカリストに選ばれました。まあ、バンドの音に合うのはエリックはなくてファーギィですな。
代表作の「聖なる剣」の次ということで、あまり目立たないアルバムやけど、今回は毎度お馴染みルカサーの歌う悩殺バラードは⑤How Does It Feelのみで、彼らのカタログの中では軽快に疾走している曲が最も多く、これまた名作だと思います。
超強力キラーチューンが無い代わりに、どれもこれも佳曲ばかり。
お気に入りは、妖しげなイントロからサビになるとポップに弾ける③Stranger in Town、明るいイントロが印象的でファーギィのハイトーンが冴えまくる⑦Isolation。
ルカサーのギターがかなり前面に出てきて、特にソロではテクニック全開で弾きまくってくれるのが嬉しい。
ただ、当時一世を風靡したジャーニーのニール・ショーンっぽい所も無きにしもあらず。流石のルカサーも意識したんかな?
FAHRENHEIT (1986)
これもよく聴いたアルバムです。
映画音楽の巨匠、ジョン・ウィリアムスの息子であるジョセフ・ウィリアムスがヴォーカルになりました。
彼のヴォーカルは、ファーギィ、ボビーとはタイプが異なり、非常にパワフルで、バンド全体の音も音圧がアップし垢抜けました。
その音の垢抜け具合は、①Till The Endを聴けば直ぐに納得できるハズです。
アルバムで最も目立つのが、ルカサーの歌うTOTOらしいメロディのバラード⑤I'll Be Over Youというのがこのアルバムの出来を表していると思う。
次の「第7の剣」と比べるとどうしてもアルバムの完成度、曲単体でも出来は聴き劣りするけれど、別に悪いアルバムとは思いません。
まあ売れ線というかポップでより産業ロック化してしまったのは事実です。
1986年というのは、正に80’Sミュージックが全盛。
その時代を最も反映したのが、かつてのTOTOからは想像もつかないマイケル・ジャクソン風のダンサブルでシンセがゴージャスな⑥Fahrenheit。(これがアルバムタイトルトラックとは・・・)
このアルバムがあったからこそ、次の名作が誕生するんやけど。
これはジョセフのお披露目アルバムやね。
THE SEVENTH ONE (1988)
これが言うなれば「Ⅳ」からの流れの集大成というべきアルバム。
練りつくされた巧みな演奏とキャッチーな歌メロが組み合わさった名曲目白押しで、バンドの代表作と言っても過言ではない。
アフリカンな雰囲気の5曲目「MUSHANGA」等、並のバンドなら手も出せない難易度の高い様々なタイプの曲をさらっと演ってのけるのは流石です。
TOTOのバラード専用(?)ヴォーカリスト、スティーヴ・ルカサーが歌うしっとりバラード「ANNA」もしっかり収められてるし、出だしのデヴィット・ペイチのヴォーカルが渋いハードロックチューンの「HOME OF THE BRAVE」も素晴らしい出来。
何だかんだいって、僕がこのアルバムで1番好きなのは超絶ハードポップの「STOP LOVING YOU」なんやけど。単なるポップSongに終わらないようプログレ風味をまぶし、サビメロはこれでもか!という程分かり易くて最高です。
これは出た当時は本当にお気に入りで、CDを磨りきれんばかりに聴きまくりました。
聴けば聴くほど味が出る個人的にもすっごく思い入れの深い1枚です。
メンバーは文句無しのテクニシャン揃い。
アメリカのバンドにしては、泥臭さは一切なく、小奇麗で落ち着いたハードロックを聴かせてくれる。
バンドの全盛時だった80年代当時、彼らのアルバムは全て聴きまくりました。
10年の間に彼らが生み出したデビュー作から7作目まではどれもがロック史に残る名盤ばかり。 (2005.5.2UP)
TOTO (1978)
衝撃のデビュー作。
便器を想像されるバンド名は?やね。もっと他にカッコ良いバンド名あったと思うけど・・。
デビュー作にして素晴らしい完成度で、どれもこれも良く出来たお洒落なポップロックばかり。
ロックの荒々しい醍醐味は味わえないけれど、細かいアレンジや演奏、良く聴けば職人の技がたんまり。
いきなりバンドのオープニングナンバーがインストやもんね。
ポップでノリノリな②I'll Supply The Love、そこら辺のバンドでは絶対この音は出せないAOR度120%の③Georgy Porgy、DREAM THEATERの「Lines in the Sand」の元ネタだと思われる⑥「Girl Goodbye」、初期の代表作である重厚なHRナンバーの⑨Hold The Lineと名曲だらけの名盤。
HYDRA (1979)
2枚目。
デビュー作やグラミー賞総ナメの「Ⅳ」などに比べて、ハードロック寄りでしかもダークな雰囲気を持ってます。
アルバムトータルの整合性も取れていて、統一感のある内容になっており、ポップに弾けきっていないということで、結構人気の高い1枚。
オープニングのプログレッシブな大作タイトル曲を始め、A面に佳作が集まっていて、特に③「99」は大人のバラードといった感じの名曲だと思う。「ILOVE YOU♪~」という部分には痺れますね。バックキングのピアノが良いんだわ。
ピアノを使ったHRバンドは少ないけど、このバンドはピアノ率が高い。
ちなみに、②、③、④、⑤、⑦の5曲は、イントロが全てピアノから始まります。
⑤Lorraineなんかは、マイナー調の如何にも「泣きのバラード!」と思わせといて、ポップに展開するところなんかお気に入りです。
いかにも「産業ロック」というメジャー感漂う作品もいいですが、このアルバムもクールでいいです。
TURN BACK (1981)
お茶目なジャケが印象的な3作目。
大ブレイク作「聖なる剣」の前作であるので余計に地味な印象のアルバムやけど、初期3部作のトリだけあって、以降のポップでソリッドなアメリカンロックと適度なプログレ感が見事に調和。非常によく出来たアルバムだと思う。
次作以降は作風が完全に売れ筋になってしまって、聴けば聴く程味の出るテクニカルで洒落たプログレHRというのはこのアルバムまでか。
①「GIFT WITH A GOLDEN GUN」⑤「GOODBYE ELENORE」は躍動感溢れるTOTO流ハードロックの名曲。
アルバムで一押しのお気に入り曲が、重厚なリフが印象的な②「ENGLISH EYES」で、軟弱な印象を吹き飛ばすプログレハード・バンドたる名曲。
TOTOⅣ (1982)
グラミー賞7部門を独占した最高傑作の4作目。
今でもラジオでよく流れる大ヒットした永遠の名曲①「ROSANNA」、⑩「AFRICA」が収録されてるので有名でしょう。
確かに、このアルバムで一気にメジャー感が漂うようになりました。
よりキャッチーに楽曲を持っていったのが売れた要因かもしれません。
しかし、どの曲も洗練され良く出来ている。
ロックナンバーからバラードまでバラエディに富んだ楽曲が収録されていて、全く飽きさせない。
上記有名2曲に隠れているけど、バンド屈指の名バラード③「I WON’T HOLD YOU BACK」なんか哀愁度150%のイントロとヴァースだけでKOされてしまいます。
これほど泣きを発散させるバラードはそうそう聴くことができない。聴く度に切なくなる。
何はともあれ捨て曲無しの必聴盤。
ISOLATION (1984)
5作目。
ヴォーカルがファーギィ・フレデリクソンになりました。
彼は数千人のオーディションからエリック・マーティンとともに最後の2人に残り、TOTOの栄誉あるメインヴォーカリストに選ばれました。まあ、バンドの音に合うのはエリックはなくてファーギィですな。
代表作の「聖なる剣」の次ということで、あまり目立たないアルバムやけど、今回は毎度お馴染みルカサーの歌う悩殺バラードは⑤How Does It Feelのみで、彼らのカタログの中では軽快に疾走している曲が最も多く、これまた名作だと思います。
超強力キラーチューンが無い代わりに、どれもこれも佳曲ばかり。
お気に入りは、妖しげなイントロからサビになるとポップに弾ける③Stranger in Town、明るいイントロが印象的でファーギィのハイトーンが冴えまくる⑦Isolation。
ルカサーのギターがかなり前面に出てきて、特にソロではテクニック全開で弾きまくってくれるのが嬉しい。
ただ、当時一世を風靡したジャーニーのニール・ショーンっぽい所も無きにしもあらず。流石のルカサーも意識したんかな?
FAHRENHEIT (1986)
これもよく聴いたアルバムです。
映画音楽の巨匠、ジョン・ウィリアムスの息子であるジョセフ・ウィリアムスがヴォーカルになりました。
彼のヴォーカルは、ファーギィ、ボビーとはタイプが異なり、非常にパワフルで、バンド全体の音も音圧がアップし垢抜けました。
その音の垢抜け具合は、①Till The Endを聴けば直ぐに納得できるハズです。
アルバムで最も目立つのが、ルカサーの歌うTOTOらしいメロディのバラード⑤I'll Be Over Youというのがこのアルバムの出来を表していると思う。
次の「第7の剣」と比べるとどうしてもアルバムの完成度、曲単体でも出来は聴き劣りするけれど、別に悪いアルバムとは思いません。
まあ売れ線というかポップでより産業ロック化してしまったのは事実です。
1986年というのは、正に80’Sミュージックが全盛。
その時代を最も反映したのが、かつてのTOTOからは想像もつかないマイケル・ジャクソン風のダンサブルでシンセがゴージャスな⑥Fahrenheit。(これがアルバムタイトルトラックとは・・・)
このアルバムがあったからこそ、次の名作が誕生するんやけど。
これはジョセフのお披露目アルバムやね。
THE SEVENTH ONE (1988)
これが言うなれば「Ⅳ」からの流れの集大成というべきアルバム。
練りつくされた巧みな演奏とキャッチーな歌メロが組み合わさった名曲目白押しで、バンドの代表作と言っても過言ではない。
アフリカンな雰囲気の5曲目「MUSHANGA」等、並のバンドなら手も出せない難易度の高い様々なタイプの曲をさらっと演ってのけるのは流石です。
TOTOのバラード専用(?)ヴォーカリスト、スティーヴ・ルカサーが歌うしっとりバラード「ANNA」もしっかり収められてるし、出だしのデヴィット・ペイチのヴォーカルが渋いハードロックチューンの「HOME OF THE BRAVE」も素晴らしい出来。
何だかんだいって、僕がこのアルバムで1番好きなのは超絶ハードポップの「STOP LOVING YOU」なんやけど。単なるポップSongに終わらないようプログレ風味をまぶし、サビメロはこれでもか!という程分かり易くて最高です。
これは出た当時は本当にお気に入りで、CDを磨りきれんばかりに聴きまくりました。
聴けば聴くほど味が出る個人的にもすっごく思い入れの深い1枚です。
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