定ちゃんの部屋

音楽大好き人間の定ちゃんのページです
(from 2006.1.18)

『TROUBLE AGAIN』 Karla Bonoff 、 Linda Ronstadt

2008年01月05日 | 私的ロックの名盤 K
先日紹介したカーラ・ボノフの2nd『ささやく夜』。
アルバム自体すんごく良いけど、やはり1曲目の「TROUBLE AGAIN」が白眉

けど、僕がこの曲を初めて聴いたのは、実は本家カーラVer.ではなくて、高校時代に聴いたリンダVer.なのです。

この曲は、当時リンダ・ロンシュタットが「是非次のアルバム歌いたい!」ということで、カーラに打診したものの、カーラが先にリンダVer.の方が世に出ることを嫌がったため、中々実現しなかったといういわく付き。
それほどカーラ自身も気に入ってたということか

結局、リンダが歌ったのが、ずっと後の1989年発表のアルバム『Cry Like a Rainstorm, Howl Like the Wind』。
  

さて、恒例?の二人のVer.を聴き比べると・・

まず、本家カーラの方は、音作りは凄くシンプルで、ギター、ベース、ドラムを基本にピアノを少し入れた程度。
イントロはAコードの豪快なギターのカッティングで始まる。
こちらはギターソロも有り。

一方、リンダVer.の方は、こちらは反対に音はゴージャス
贅肉を削ぎ落としたような本家に比べ、若干テンポUPさせ、シンフォニックなアレンジが施されている。
こちらのイントロは、Aコードのカッティングではなくて、アルペジオ。
高いE音をアクセントにしていて中々味わい深い。
ギターソロがなくて、代わりにシンセサイザーが煌びやかに舞う。

歌の方は、「LOSE AGAIN」のようなバラードではなく、ノリの良いROCK調の曲なので、静のカーラ、動のリンダ・・と言うほどあまり差はない。

この二人、歌はどちらも甲乙付け難いので、曲の味付けが極端に違う二人のVer.を楽しみましょう。