ソウル広蔵市場 スニネバンチャンの看板アジュンマ。笑顔が素敵です。
辞書での定義としてのアジュンマは、大人の女性アジュモニを親しみを持って呼ぶ言葉とある。
そして誰でも呼ばれたいと思うくらいに情のこもった言葉であるはずなのだが、実際には誰もそう呼ばれたくない呼称であるようだ。
食堂の従業員もアジュンマと呼ばれることを嫌がり、「オンニ(お姉さん)」、「イモ(本来は母方の姉妹)」と呼ぶ。
はたして韓国ではアジュンマとは誰のことだろう?
軽薄で教養がなく破廉恥で垢ぬけしないなどがアジュンマのイメージのようだ。
まだおばさんとはいわれない既婚女性たちが基本的にアジュンマであるなら、韓国全体人口の五分の一、約1000万人がアジュンマである。
母として嫁とし妻として生きてきたその役割遂行の中で、自分自身を犠牲にするしかなかったアジュンマたち・・・・
韓国特有の家父長制と近代化の過程で求められていたアジュンマ、つまり、妻として母としての責任と義務を理解する必要がある。
韓国のアジュンマたちは最多数の労働者であり、その労働には対価がない。
犠牲だけを求められてきたのだ。
今では固有名詞になった韓国のアジュンマは手に負えない中年女性たちではなく、危機に瀕した家族、ひいては韓国社会を守ってきた。
また守っていく最後の戦士という常識では考えられない不思議な賛辞を受けたりもする。
韓国のアジュンマたちはとっても頼もしい人達だ!
がんばれアジュンマ!!!
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