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英紙「金正雲、今月10~17日訪中していた」

2009-06-30 09:21:49 | Weblog
 金正日(キム・ジョンイル)総書記の後継者に指名されたと言われる3男金正雲(キム・ジョンウン)が中国政府の公式否認にもかかわらず、今月中旬、中国を訪問したことは事実だと英紙フィナンシャルタイムズ(FT)が複数の外交・情報・軍消息筋を引用して、29日報道した。

 同紙によれば、金正雲は10日、極秘裏に飛行機で北京に到着、中国高位要人らと会い、中国滞留期中に広州、上海、大連などを次々に立ち寄った後、17日平壌に帰還した。

 金正雲の訪中には趙明禄(チョ・ミョンロク)人民軍総政治局長兼国防委員会第1副委員長、金正日総書記の妹婿である張成沢(チャン・ソンテク)労働党行政府長など、北朝鮮の高位要人らが同行したと同紙は明らかにした。

 訪中期間、胡錦濤国家主席と面談したのかどうかは不明確だが、金正雲が習近平中国国家副主席、江沢民前中国国家主席と会見したと、金正雲の中国滞留日程に関与した関係者が伝えた。

 これらの会見の焦点は、北朝鮮の核保有意思、核実験問題であり、中国の債務減少、対北朝鮮エネルギー援助なども議論されたというと同紙は報道した。

 金正雲訪中の主目的は、金正日総書記に続く北朝鮮権力継承者として、正統性を構築し、北朝鮮の最大同盟国である中国との外交的経験を積むことにあると専門家たちは分析した。

 また北朝鮮の内部的に権力継承作業が順調に進行しているという事実を、中国側に知らせ、わずか26歳の年齢で経験が浅い金正雲に対する支持を中国から確保するという目的も含まれているということだ。

 匿名を求めたある専門家は「金正雲は自身の力で中国の指導者クラスの人々に会うには非常に幼いため、張成沢部長をはじめ、北朝鮮の高位要人らが彼に随行した」と同紙に話した。

 金正雲は訪門中、一般人の投宿が制限された中国軍部の安価ホテルに泊まったことが分かった。

 北京、広州、上海、大連などと続いた金正雲の中国滞在日程は2006年1月、金正日総書記の中国公式訪問日程と同一だと同紙は説明した。

 これに先立って中国外交部報道官は18日、金正雲が極秘裏に訪中したという日本マスコミの報道に対して「007小説のような話」として、該当報道は事実無根とし強く否認していた。
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